19May
2016
真っ先に被ばく米兵に謝罪した小泉元首相は間違っている

かつて4月27日の東京新聞が、小泉元首相のスポンサーである城南信用金庫の発表を引用して、次のように報道したことがあった。
すなわち小泉元首相が5月中旬に訪米し、「トモダチ作戦」に派遣された元米軍兵士をお見舞いすると。
その記事を読んだ私は、わが目を疑った。
そんな事があるのだろかと。
被バク元米兵に面会、感謝するぐらいなら、真っ先にフクイチに派遣された日本の労働者たちに面会し、感謝すべきではないのかと。
吉原元城南信用金庫理事長は、それでも小泉訪米を支援するのだろうかと。
そして、その日が来た。
間違いなく小泉元首相は訪米し、被ばく元米兵と面会・謝罪したのだ。
そして5月17日(日本時間18日)に堂々と記者会見をした。
その記者会見を報じるきょう5月19日の各紙を見て私は仰天した。
何と記者会見で落涙しながら次のように語ったというのだ。
「救済活動に全力を尽くしてくれた米国の兵士たちが重い病に苦しんでいる。見逃すことはできない」と。
それを真っ先に言う相手は、福島県民や日本国民ではないのか。
何よりも大量の放射線を浴びながら今でも東電の不始末のしりぬぐいをさせられているフクイチの作業員ではないのか。
そもそも、被ばく元米兵が訴える相手は、「トモダチ作戦」を命じた米国政府と、それを日米同盟の証だと喧伝して受け入れた日本政府ではないのか。
さらに驚いたことは、この小泉元首相の言動を、誰も批判的に報じない。
きょうの朝日と東京に至っては好意的に大きく取り上げている。
東京新聞は一面で報じ、単独インタビューまでして、その詳細を報じている。
反原発主義者たちは、小泉元首相が反原発を訴えているからいいというのか。
愛国主義の右翼は、お得意の売国奴呼ばわりしなくていいのか。
もし、この小泉元首相の言動が一切の批判なしに見過ごされるとすれば、小泉元首相は何をやっても許されるということだ。
これ以上ない恵まれた政治家である(了)
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