蕎麦 市のせ@甲賀市信楽町宮尻:「花」&more

茶畑の広がる山あいに、ぽつんと一軒家。って、なにかのテレビ番組ではないけれどR422からちょこっと入ったところにあるとてものどかなロケーションにある物件。
滋賀の蕎麦好きな方ならすでにご存知のことかもだが、あの「生粉打 作美」が甲賀市甲南町に移転して後、この物件はどうなったんかいなぁ...と思っていたら、次もやっぱりおソバ屋さんが入ったらしい。で、この日行ってみた。現地には開店およそ30分前に着。事前に電話を入れてみたが、予約には対応していないとのことだが、コチラの名前を訊ねられるので一応、告げておいた。
靴を脱いで上がる店内。囲炉裏を囲む席には椅子とテーブルが設えてあり、生粉打作美だったころの「床に座椅子」に比べ正座or胡座の必要がなく、より寛げるよう改装してあった。
囲炉裏席の他に、4人掛けテーブル席が2つ。
さて、お品書きを見てみよう。
最初のページに「今月のお昼のお料理」。はじめに、「雪」計7品3500円の紹介。
続いて、「月」計5品2500円、「花」計3品1500円と、セットものは3種。いずれも「蕎麦豆腐」と細打ちのもり蕎麦、粗挽き太打ちのもり蕎麦は必ずあって、つまり、細打ちと太打ちの食べ比べは必須ということになる。
次のページに一品とデザート。
テーブル上に季節の天ぷらの紹介。ポイントは「そば衣」であるということ。このようなお品書きから、3品1500円の「花」に、一品の炙り鯖寿司と旬の野菜天ぷらを加えて注文。
しばし待つ後、蕎麦につけるツユ、わさび、塩とともに蕎麦豆腐をはじめに持ってきてくださる。
それはもちろん、大豆にニガリではなく、聞けば蕎麦に葛を組み合わせて作っているそうな。画像ではちょっと判断しづらいが、ツユにひたって、蕎麦の素朴な味わいを、麺とは違うかたちで楽しむ。
続いて、炙り鯖寿司。肉厚の鯖を炙って香ばしく仕上げてある。付け合せの四角いのは、鱧の浮き袋と卵...だったっけか???この付け合せは季節によって変わるようだ。
続いて、いよいよ蕎麦がやって来る。はじめに細打ちのもり蕎麦。蕎麦粉は北海道産の物を使用とのこと。塩で、ワサビで、ツユで。と少しづつ味わう。しっかりとした麺質にして喉越しよく、ホンネを言えば、量的に、もっとたっぷりワシっと啜りたいところだが、この手のおソバは、なかなかそうはさせてくれないのよね...。それはともかく、涼やかに、快く味わえることは確か。
太麺が来る前に、単品で注文した天ぷら。衣が蕎麦で出来ているという。カリッとさくっとした衣の中に、ほんのりと蕎麦の風味と香り。
そして粗挽き太打ちのもり蕎麦。コチラは福井と滋賀竜王産の蕎麦を石臼挽きした十割とのこと。麺線の短い部分もあるが、啜り込んではしっかりと噛んで、そのごわっとした食感の中に蕎麦の旨味を堪能する。一品一品、量的にはスクナメではあるが、あれこれと味わっていると不思議に物足りない感じはしないものだ。
注文したものをすべていただいたあと、「お電話いただきありがとうございました」とヲココロヅカイの梅ゼリー。(SNS上先行アップでは「お茶にしか見えん」という指摘もあったけど、梅ゼリー。)カップの底でゼラチンにかためられた梅肉ペーストの爽やかな酸味!
...こんなふうに、三種ある月替りセットメニューは、今の暑い時期はもり蕎麦だが、秋冬ともなれば温かいツユで「かけ」もだしてくれるのだろうか。季節の移り変わりを経て後、また訪れてみたいものだ。
 

蕎麦 市のせそば(蕎麦) / 甲賀市その他)
昼総合点★★★★ 4.5

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