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俺のラーメンあっぱれ屋@城陽市奈島下小路:濁とろ塩ラーメン
ええ、ええ。お店の前は、しょっちゅう通りかかるのですよ。毎日...ってわけではないけど、交通の状況によってはかなりの頻度で通るR307。だけどそれは朝な夕なのことであり、あっぱれ屋が営業している時間ではない。帰り道、すっかり暗い中、店内に明かりがついていて、あーこの時間でも仙度さんは仕込みしているんだろなぁー...とか思いつつ、何度店先のコーナーを通過したことか。この日は午後から休みをもらって、久しぶりに赴いてみた。
平日の昼間しかやってないのにいつだって行列というハードルの高さは相変わらずなのだけど、結構並んでいても意外に長時間待たないで済む回転の良さはピカイチ。この日は実際、30分も待たないうちにカウンターに通された。これならば「どこに食べに行こうか」と、お店選びに迷っている間に費やしてしまう時間と、実はそう大差ないのである。(とはいえ、日によるとは思うが。)
この日の注文は、迷わずに「ダクトロシオヲオオモリデ」
このお店で以前から感じているのは、順番待ちの間に聞こえてくるお客のワクワクとした会話の実に多いこと。すでにお店の味を知っている人も、今回が初めての人も、みんなして、今、これから食べることのできるあっぱれ屋のラーメンに、ワクワクしながら並んでいるのだ。自分自身もやはり、このワクワク感はなんら衰えるものでなく、よし、今日はあっぱれ屋に行くぞと決心した瞬間から、もう、ある種のワクワクスイッチが入ってしまうのだ。
「そのお店に食べに行くこと」自体がエンターテイメントとなり得るお店は、稀有である。
さらに、何度リピートしても食べに行くことがエンターテイメントになってしまうお店は、もっと稀有である。
そんな存在が、やっぱり今のあっぱれ屋である気がする。
自分自身もまた、美味いラーメンのひとつのかたちを、確かめに行くように食べに行くようのところは、ある。
そして、食べてみて思うに、ならではの塩豚骨のスープを一杯ずつ小鍋で温めては魚粉を加え、温めつつ撹拌し、湯煎で温めた鉢に一杯ずつ作り上げていく工程を、オープンキッチンで目の前で見せる、ある意味隠しようのないアケスケで潔いあの調理のすがた、スープの味、麺の主張、レアチャーシューの楽しみ、ジンジャーメンマのひと時、と、ラーメンを味わいに行くすべての時間が、待っている時間さえ含めて「楽しい時間」に設えてあることは、あらためて凄いことだと感じる。
もちろん、食べている間はひたすら目の前のラーメンに没頭だ。夢中で麺を啜り、具を味わい、スープを平らげる。
平静でありながら、ああ、美味い、と感じながら。
会計を済ませ、「ごちそうさまでした」と作業中の仙度さんとじゅんちゃんに、賑やかな店内で伝わっているかどうかはわからないけど、とにかくそう伝えて、クルマに戻る。 かつてガソリンスタンドだった隣地は更地になっていて、かつて隣地との境界を遮っていたコンクリート壁が一部取り払われている。
その先には、おそらく「関西一」と言って差し支えないと思える広大な駐車スペースが。
ロケーション自体は、ラーメン店としてはありえないほどに辺鄙なところではあるのだけど、「クルマで行く」なら超便利になっている。開業した当時、こんな展開になるとは、誰も想像し得なかったことである。
俺のラーメン あっぱれ屋 (ラーメン / 山城青谷駅、山城多賀駅、長池駅)
昼総合点★★★★★ 5.0
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