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淡路翁@淡路市小田:ざるそば
淡路島二日目のお昼は蕎麦をいただくことにした。10時56分現地着。開店4分前だったのですでに先客が居ると思いきや、安定のシャッター&ポール。ウエイティングシートに記名し、開店を待つ。
このお店、行くとしたらクルマかバイクかチャリンコだろう。公共交通機関でもいけないことはないらしいが、公式サイトによれば三宮から淡路島方面の高速バスで本四仁井バス停で降りて、徒歩20分だそうだが、県道から分かれるお店までに道は、本当にこの先に飲食店があるのか?と疑わしくなるような道幅が狭く、整備がなされていない感。
それなので、ローダウンしている車とか、車幅が広いクルマは気をつけたほうがいい。また、車高の高いキャブコンで行けば、バンクベッド部分に木の枝がある程度当たってしまうのは覚悟の上で行くべしだ(目だった傷はつかなかったけど)。
店舗前の駐車スペースは特に区画で区切られてはいない。混雑しそうな時はなるべく数が置けるよう配慮すべしだろう。
11時ジャスト、開店。お店入り口の傍に蕎麦工房が見えた。
店内の真ん中にある広いテーブル席に通していただいて、早速「お品書き」を見る。天ぷらやご飯ものはナシ。また、汁を伴う温い蕎麦の設定もナシ。あくまで「冷たい蕎麦」に特化した潔さ。ワタシも同行者も、注文は「ざるそば」とした。
けれども、季節限定なメニューはきちんとあって、リピーターを飽きさせない工夫が凝らされている。
この窓から見える風景はまさに絶景。店主は、山あいの農村風景の向こうに海が見えるこの風景に、お店を構えたかったのだそうな。
店内のあるところには、こんな書も掲示してある。粋だねぇ。
注文後、約20分。然るべきタイミングで運ばれてきた「ざるそば」。
なんでも、広島県「達磨」と長野県「安曇野翁」で修業した完全自家製粉による蕎麦だそうな。蕎麦界における「ダルマ」と「オキナ」は、例えばラーメンにおける「丸長のれん会」とか、関西でいえば「無鉄砲」系列といったような、師弟関係を表しているのだろうか?蕎麦に詳しいとある変態DQN汰に言わせれば、「翁」系では「なにわ翁」と「大阪松下」といふ、高橋邦弘名人門下生の中でもトツプクラスの實力を持つお店が大阪にあるとのことだが、ここ淡路翁の店主様も高橋邦弘名人の門下生であることは公式サイトに明記されている。
が、食べるにあたっては、その時に美味いと感じるか否かだ。
率直なところ、蕎麦の香り、味わい、啜り込んだ感じ、コシ、弾力、蕎麦だしの加減は、合点がいく納得のクオリティ。ロケーションの素晴らしさと相まって、わざわざ足を運ぶだけの価値はやっぱりあるお店だと感じた。
蕎麦湯はサラッとしたタイプ。残った蕎麦汁で割って最後を〆る。
お蕎麦を味わうときは、ゆったりとした時に委ね、日ごろの憂さは一旦アッチの方に置いといて「その時」に没頭する。そんな楽しみを、心ゆくまで味わわせてくれる素晴らしいお店だと思いましたです。
淡路翁 (そば(蕎麦) / 淡路市その他)
昼総合点★★★★★ 5.0
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