食べ歩きマップURL
http://tabelog.com/rvwr/000312672/rvwmap/0/0/
t_cognac's weblog
ホテル八鵬@白山市桑島:白山炭火焼会席&more

今回の小旅行での宿泊地に到着。同行者が何かのネットショッピングの利用期間限定ポイントを駆使して取ったおトク物件なのだそうな。石川県白山市の「白峰温泉」にある宿ということで、純重曹泉という全国に4ヶ所しかない珍しい泉質が自慢だとか。
その外観。いかにも昭和の高度経済成長期に建てられた感満点の4階建コンクリート建築。
目的地は「白峰温泉」と聞いていたが、ホテルの前にあるバス停は「桑島温泉」。実際に現地に行ってみて、さらに、後になって調べて分かったのは、白峰温泉には「白峰地区」と「桑島地区」があり、その桑島地区側を北鉄バスは「桑島温泉」としているようだ。
その、目的地のホテルに隣には、コレも温泉施設と思しき館があったのだが...
すでに廃館となっていた。どうやら「憩いの湯 桑島」あるいは「白峰温泉 桑島総湯」という名であったようだ。
こういうところにやってくると、日本の温泉にまつわる諸事情も、日に日に厳しいものになってきていることを感じることができる。
ハナシはこの日の「ホテル八鵬」だ。4階にある大浴場は、内湯とサウナのみで露天風呂とかそういうのはなく、また源泉掛け流しでもなく循環式の温泉ではあるが、入ってみるとツルスベ感満点の純重曹泉は、極めてキモチイー。昭和レトロなかなり古びた建物であればこそ、この宿の持ち味は温泉そのものの魅力と、特徴的な炭火焼の料理だった。
あとで焼き上がることになる岩魚の塩焼き、時間をかけてゆっくり、じっくりと。
続いて、ニジマスのお刺身。ニジマスそれ自体は、季節によってスーパーでも入手できる魚ではあるが、これを刺身でいただくというのは初めて。川魚というイメージからくる泥臭さなどは皆無。
次に、白峰の名物だという「堅豆腐」のお刺身。形状の違う三種はそれぞれ、上野さん家、山下さん家と、もう一軒は...えーっと、北野さん家だったっけか、で、作られている堅豆腐だそうな。とにかく三種それぞれに堅さ具合や食感が微妙に異なるのが面白い。地元ならではの食材を用いたこういう演出は、良いねぇ。
ワラビに山芋のトロロ、クコの実を添えた酢の物。
一見フキの様に見えるが、実はコレ、春独活(はるうど)の煮物なのだそうな。
そして焼きあがった岩魚の塩焼き。そのまま食べても、ポン酢ででも、自家製の味噌だれでもどうぞ、とのこと。骨までほとんど、丸ごと食ってしもうた。
そしてコースのメイン、串焼きの炭火焼と相成る。串はヤマイモ・ピーマンと油揚げ・生麩・堅豆腐・牛肉とアスパラ、とりわけ高価なものではなさそう。けれど、コレを炭火で程よく炙った後、炭焼グリルに置いたキャセロールの中に溶けているチーズに浸していただく。つまり、炭焼チーズフォンデュをいただくことになるワケだ。コレは上手いこと考えて作られている仕組みだわ。
炭火焼チーズフォンデュをいただいた後には、ナメコの茶碗蒸しと出汁茶漬け。
デザートに抹茶プリンと桜餅で〆。ちょっとずつながら、地元の食材を上手に活かして、多様な味わいを楽しませてくれる料理の数々に非常に満足することができました。
ほんでもって、翌日の朝食。宿の朝食って、食べるものが多様にあって、ご飯が進みまくるのよね。
ホテル八鵬、建物自体はそうとう古い感じは否めないけれど、トイレ等、滞在中の快適性に係る部分にはきちんと投資をしていることがうかがえる宿で、宿泊客へのもてなしへの心遣いとか、料理とか、ここに勤めておられる方の人間力が宿そのものの魅力を高めていることを強く感じたイイ宿でした。
« 大師山清大寺... | 前向き純喫茶 ... » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |
![]() |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |