魂留待@兵庫県朝来市和田山町殿

ラーメン店というもの、一般的には都会に行けば行くほどその数は多いものだが、逆にナンデコンナトコロニ???というお店もあるもので、中丹・丹波にはのどかな集落の中に、とうてい民家と区別がつかないような店舗があったりする。
この日、そういう郊外民家系ラーメン店のひとつに訪れた。
いちおう、下調べしてだいたいの場所のアタリはつけておいたのだが、いざ付近に行ってみると、どこに店舗があるのかわからない。そこで、集落の地図がある道端でお店に電話し、道を教えてもらうことでようやっと辿り着くことが出来た。
駐車場には、昔懐かしい初代マツダ・キャロルが朽ち始めている。

電話によれば、このノレンが店の目印だという。しかし、遠巻きにはなかなかわからなかった。
小さな農村集落の、しかもかなり山手のところ。
食事処であることを知らせるノボリなどは一切ない。
それは、景観面での配慮であったり、多売を旨としていないということとか、いろんな意味でこの「お店」のスタンスなんだろう。

「店内」は民家のタタミの間そのまんま。お店というより、田舎のおばあちゃんちに帰って来たかのような錯覚を覚える。さらに、LPレコードが再生できるステレオコンポなど、昭和時代を色濃く残すアイテムも現役然と置いてあり、実に懐かしい風景がそこにある。

「中華そば」を注文し待つ間、窓から向こうの山頂の武田城趾をしばし眺める。
中秋の名月の頃などには、本当に素晴らしい風景がここから眺められるそうだ。

やがて運ばれてきた中華そば。
鶏のダシを基調に丁寧に仕立て上げた自然な味わいのスープ。
チャーシューはしっかりとタレが染み込み豚の旨味が味わえる歯ごたえのある厚切り。
手仕事感のある淡い味わいのメンマ。
そして、もっちりとした太麺。
素朴であり、旨味調味料に頼らずいい素材を使ってきちんと作った事がうかがえる味わいで非常に美味い。

中華そばの他に、予約メニューとして各種のコース、ランチ、鍋、定食などもあるそうだが、不定休なのでいずれにしても電話で営業確認した方がよいだろう。

くわしくは、「食事処 Dharuma ダルマ 魂留待」のサイトへ。




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