創作つけ麺 五風軒＠京田辺市田辺中央：to-po（トーポ）

ちょうど一週間前に初訪した五風軒。本日、午後からの仕事が京田辺営業所だったもんで、丁度いいやと再訪。

本日の券売機。主力商品三種の内容は変わらないが、一週間前の様子とは若干レイアウトが変更されており、

利用客には学生が多いと分析したようで、「学割ボタン」というのが新たに設けられた。

go-fu(ゴフー)、to-po(トーポ）、fa-ja（ファージャ）以外のラーメンやゴハンものは、今しばらく発売を延期するようだ。おそらく、オペレーションが落ち着いてきたら、始められることだと思う。
前回はgo-fu(ゴフー）をいただいたし、また、和え麺であるfa-ja（ファージャ）については、すでに「麺一杯」のシナさんがレビューされていることもあるので、今回は洋風トマトベースのつけ麺というto-po(トーポ）のボタンを押した。前回同様、注文時に「ひや」か「温盛り」かをきかれたので今回は「温盛り」で注文。

やがて、出来上がってきたto-po。
それにしても、この画像だけをみていると、なんだか城陽の某店が、あたかも新メニューを開発したかのように見えてしまう図だ（笑）。

そう思わしめるのは、やはりつけ汁の入っているこの器のせいであろう。偶然の一致なのか、それとも確信犯？まあ、他店と同じ器になることはラーメン店ではよくあることだし、ここはひとつ気にしないでおこう。
器のナカミはto-poのネーミングのとおり、ひとことでいうとトマトのポタージュ。ようく煮詰められ、かなり濃厚なベジポタに、煮込んだトマトがゴロンと入っている。大阪、東心斎橋の「宮田麺児」でいただく動物系ダシと「豚かす」に支えられ、やはり煮込んだトマトの入る「ボンゴレ・ポタージュ」とは全く違った印象で、トマト由来の酸味がけっこう利きつつも、まろやかで深い味わい。きっと、車やバイクで気軽に日帰りで行って帰って来られる範囲内に、こういう味のつけ汁でいただけるお店は、ココ以外にはまだ無いと思う。

限界まで太くして「温盛りでもコシがなくならないように」開発したという全粒粉の麺を、今回はその「温盛り」でいただく。
ナルホド。「冷や」のときのちょっと頑固に感じるほどの強さは和らぎ、モッチリとした感触がいい。確かに、温盛りでいただくほうがこの麺の良さが活きるようだ。今のところ、京都府南部では珍しい存在であろう全粒粉の極太平打麺だが、噛んだ歯を押し返すような弾力性や喉越しや....と麺を楽しむ要素については、まだ伸びしろがあるんじゃないだろうか。

「（to-poには）おろしワサビをつけております。このワサビおろしはつけ汁にはお入れにならず、麺につけてお召し上がり下さい」とのこと。
つけ汁にそのまま入れると、ワサビの辛味が活きてこないのだろう。で、麺に少し乗せて、そこにつけ汁を浸して味わってみると...ナルホドこれは面白い味わいだ。ただ、ワサビおろし自体の辛味が今ひとつ冴えなかった。
この仕掛け、どうせやるなら、鼻の穴を通り抜けて脳天をつんざくような鋭い辛味が欲しいところだが、揮発性のあるワサビの辛味をタイミングよく提供するのはオペレーション的に難しいのかも知れない。

具のチャーシューは「ローストチャーシュー」と呼ぶことにしたようだ。前回食したときには気づかないでいたのだが、肉の周囲には「あっぱれ屋」のレアチャーシューと同様、ブラックペッパーがまぶされたものであった。また、前回食べたgo-fuにのっていたものに比して、若干薄目にスライスした分、サイズの方を大きくしている。こうした方がローストチャーシューの食感はより活きてくる感じ。また具には食べやすいサイズにカットした生のトマト、カイワレものる。
そして、太モヤシ。お店としてはモヤシになにかこだわりがあるのだろうか？厨房には大きな金ザルに満タンに入った太モヤシが出番を待っていたが、商品の価格設定的にも「洋風トマトベースのつけ麺」というイメージ的にも、ココはモヤシというより、「創作つけ麺」の店としての創意工夫の見せどころだろう。
メンマに模したセロリスティック、洋風にちなんでアルファルファ、つけ汁への添加用にクルトン...とか、無論商売だから原価率のことも考えなくてはいけないだろうとはいえ、それなりに似合いそうなものは他にあるように思うのだが....

なんだかんだとツッコミ入れるいくつかは、今後の進化が大いに期待できるからこそである。いずれにしても、これから先、きっとどんどん面白くなっていくお店だと思う。

ところで、上画像の空き物件に、最近何やら開店の動きがある。
おそらく、ラーメン店が開業すると予測している。ご近所限定ネットワークによれば、年明けの正月半ばに開店の予定らしい。

---

にほんブログ村 ←　ランキング参加実験中。ワンクリックのご協力をゼヒ！
【創作つけ麺 五風軒】
11:00～15:00　　18:00～翌2:00（若しくは売切れまで）
定休日...2010年内無休。以降は検討中
0774-73-3733
京田辺市田辺中央1-3-1
P:あり

創作つけ麺 五風軒 （つけ麺 / 新田辺駅、京田辺駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.5