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帝釈峡 からの おっつぁん
旅行四日目。ゴールデンウィーク真っ只中に予約できる宿を探しに探してようやく見つけたのは広島県北東部にある帝釈峡という景勝地の某コテージ。なかなか予約が取れなかった結果、たまたま来ることに相成ったような場所だったが、実は紅葉の名所らしく、紅葉シーズンともなれば大渋滞になるところだそうな。
今回、そんな場所で新緑に囲まれながら過ごす時間はいたって快適。夜は外で炭火BBQ、それに続く焚火酒。非常に贅沢なひとときを過ごす。
翌朝のチェックアウト後、せっかくだから帝釈峡の峡谷を少し歩いて見て回る。
「雄橋」の自然が作り出す美。国の天然記念物だとさ。ほぅ。
そんなこんなで峡谷を散策してたらお昼に近い時間になってしまう。折も折、この日は近くのスコラ高原というところで年に一度の「ビーフ天国」なるイベントが開催されるらしく、行ってみることにした。
が、この「ビーフ天国」、地元の方が主体のイベントのようで、ひとりあたり3,000幾許かの料金を払い、ドラム缶を縦に半分に切った炭火コンロのまわりにゴザを敷いてBBQを食らうというのが主な趣旨のようだった。前の晩もBBQだったので、様子を見るだけ見て、スコラ高原を後にした。なんとなく浜大津の「牛肉サミット」のようなものかな?という期待でいってみたのだが、どうも違っていたみたいだ。そんなだから、昼は過ぎてしまうが少し瀬戸内の方に走って笠岡に寄ることにした。
笠岡といえば、お多津か、おっつぁんである。いやホントはそんなことないんだろうけど、自分はこの二軒しか知らないので、おのずとそういうことになる。どっちに行こうか?迷いつつ、同行者はレギュラーに豚骨もあるところの方がいいというので、それでは、と、「おっつぁん」へ。前日の尾道での朱華園はものすんごい行列だったが、ココ笠岡の「おっつぁん」はお店の素ての待つようなこともなく席に通された。
しょうゆか、とんこつか、しばし迷って、自分はしょうゆと半チャーハンのラーメンセットを、同行者は皆とんこつをチョイス。
透明感のあるスープ。トッピングに乗っける肉は豚のチャーシューではなく、ヒネ鶏の煮鶏。それ以外には標準サイズのメンマに青ネギの小口切り。ごくごく黄土ソックスなラーメンではある。
そして、見た目には凡庸ながらも啜ってみるとしっかりとしたコシのある食感が持続するストレート細麺。スープの鶏の旨味といりこのサカナ味もいいバランスでなんとも美味い。
同行者が注文したとんこつラーメン。注文すると小皿に盛った高菜がもれなく付いてくる。豚骨スープはムテッポーみたいな「超」をつけて表現したくなるほどの濃厚さではないにしても、豚骨ダシの味の出具合はなんとも素晴らしい。
セットのチャーハン。タマゴとニクヲヲメのぱらっとほっくりした感じ。後になって自ブログの過去記事を遡ってみたら、4年前の初訪時と全く同じメニューを注文してしまっていたが、まあ、いい。笠岡まで来た甲斐は、やはりあったぜ。
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