【報告:21世紀の二・二六事件】無鉄っぱれ屋@城陽市奈島下小路

初めての裏あっぱれだった2011年3月、2011年6月の木津本店でのムテトミタ、そして2011年9月の第二回裏あっぱれ屋...無鉄砲&あっぱれ屋に関してはかなりミーハーなワタシは、これまでの両店の臨時営業については、いずれも先頭集団に必ず位置してきた。ところが、今回は完全に不覚であった。事前に提供数については十分に確保してある、という情報にあぐらをかいてしまった格好だった。あっぱれ屋の駐車場にムテッポーのデリヴァンが駐めてあるこの光景、それ自体は静かなものだが....今回、開店時刻あたりにお店に訪れてみると...
すでに行列はなんと250人超えだという。
それはもはや、ラーメン店の行列としてはちょっとあり得ない人数。
この時点で心が折れそうになるが、場内整理をしている無鉄砲スタッフに拠れば、「今なら待ってさえ下されば、遅い時間でも必ず食べていただけます」とのこと。この一言で、決心はついた。
...それにしても、午後になってから気温は下がるわ、雪はチラついてくるわ...。ワタシ自身は、ゆったりと行列の中で過ごせるように、予め折り畳み椅子持参&氷点下の高速走行でもヘーキなバイク用の耐寒装備で来ているのでこの寒さについてはなんとも無かったのだが、周囲に並ぶほぼ普段着で、立ちっぱなしの「一般人」の皆様は本当にこの辛い行列に耐えられたことだと思う。で、結局この日は11時30分に並び始めて、目当てのラーメンにありつけるまで約5時間半。自分としては昨年6月のムテトミタを超える最長時間記録更新と相成った。
後になって思うに、コレだけの規模の行列とクルマの多さにもかかわらず、お店前の道路に全く交通渋滞を起こさせず、また、順番待ちのスペースを十分に確保できる店舗って、そうそう無いと思う。こういう点、今にして思えば、あっぱれ屋の立地はまさしく「先見の明」があったとも言える。(しかし、3年前のあの頃、この事態を想像することは難しかった。)

行列に並ぶ間に、回覧でまわってきた「本日のおしながき」。
ほー。トマトソースですか。
しかし、コレを眺めているあいだ、あっぱれ屋の駐車場=本日は特設外待ちスペースには、いつものあっぱれ屋にはあり得ない、あのムテッポーの甘ーいトンコツスープの香りが立ち込めるのである。もう、この香りで、既にワタシはトンコツモード全開(なんじゃそりゃ)になってしまうのであった。
...それもその筈。実は今回の「無鉄っぱれ屋」のために、あっぱれ屋厨房ではいつもの寸胴用コンロを取っ払い、ガスの配管を引き直し、無鉄砲の羽釜がグラグラと煮え立てるようにこの日のためだけにわざわざ厨房設備の改造さえしたのだ。尤もムテッポーのシゲちゃんが厨房に立つという限り、この設備は必要不可欠であろうし、この設備が無いからには、シゲちゃんが厨房に立つ意味がない、とさえ言っても過言ではないだろう。きっと、この日のために無鉄砲スタッフはさぞかし色々と腐心したことだろうと推察する。

結局待つこと5時間半。やっとノレンをくぐる。さらにことあと中待ちすること約30分。しかし、店内は暖かいので、外で待っていたことを思うと「やっとココまでこれたなぁ」という感覚で満たされる。ココまで来れば、あとは今から出会えるラーメンに思いを馳せるのみである。

今回、チャーシューメンやトッピング増しの注文が多かったようだが、ワタシはあえて、まったく「並」の無鉄っぱれラーメンを注文。

そして、出てきた待望の「無鉄っぱれラーメン」(....今回、ここにいたるまでの時間は本当に長く、そして寒かった)。

あっぱれ屋名物のレアチャーシューは、多分いつものとおりなのだろうが、心なしか気合が入って感じられる。極太ザクボキ生姜風味をほんのり利かせたあの極太メンマも、仙度さんのいつもの丁寧な仕事。

前回の第2回裏あっぱれ屋でもそうだったが、今回も独特のスープに合わせ、いつものあっぱれ屋とはかなり違う、あっぱれ屋としてはかなり細めの、しかし世間一般のラーメンとしてはちょっと太めの平打ち気味なストレート麺で来た。小麦粉の配合については、日々のあっぱれ屋の麺と特に変えていないとのことだが、ナルホドこの麺、無鉄砲の超濃厚トンコツによく寄り添った感じで「いつもと違う」プレミアム感は満点。

今回、スープには「トンコツ&トマト」というテーマで提供された。
ところが、長い行列に並ぶ間にずぅーっとムテの、あの特有の芳しいトンコツの香りを数時間浴び続けた身にとっては、もうすでにカラダが「シゲちゃんのトンコツ喰うぞ!」モードになっていた。それはつまり「豚の骨」に並ぶ、あの時の期待感に等しいものだった。
だから、実際に味わってみた時の「トマトとトンコツ」の、グルタミン酸とイノシン酸の、ターボチャージャー的旨味相乗効果にはちょっとたじろいでしまうトコロが正直なところは、あった。
途中で、パルメザンチーズを加えてみると、なるほどイタリア的な旨味の世界が拡がる。また、胡椒オイルも少しずつ、少しづつ加えてみる。と、スープの味に変化を確かに味わえる。
ただし、根本的なところに、漂ってくる香りと実際に食べてみた味の間に、ちょっとついていけない意外さを感じたことは正直に書いておこう。また、その事は包み隠さず、作り手に伝えた。今回、食べに行かれた皆さんはどのようにお感じになっただったろうか。
私は正直なところ、100点満点!とは思えなかったところだ。

が、しかし、十分に休日のお楽しみを与えてくれたお二人の店主に、またそれを支えられたスタッフの皆様に心からの敬意と感謝の意を申し上げたい。
ラーメンにかける熱い熱い情熱があってこそ、今回のような特別なイベントが開催されるわけだから。
だから、だれがどう言おうと、私はお二方を応援する立場で在りたい。そう考えています。
本日、どうもありがとうございました



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【俺のラーメンあっぱれ屋】
 店主ブログ
 11:30~14:30 スープ終了次第閉店
 第4土曜日、日・祝日
 京都府城陽市奈島下小路11-34
 P:30台

俺のラーメン あっぱれ屋ラーメン / 山城青谷駅山城多賀駅長池駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (第九の玄さん)
2012-02-27 03:38:09
こんにちわーはじめまして
自分も無鉄砲あっぱれ大好きな者です
無鉄っぱれ行きたかったのですが行けなくて
せめて画像で楽しみたいと思い検索したらこちらのブログに辿り着きましたヽ(´▽`)/
キレイな写真で楽しめました
 
 
 
第九の玄さんさん江。 (呈蒟蒻)
2012-02-27 20:13:28
コメントありがとうございます。
記事本文に書こうと思いながら忘れていたことに、当日の厨房は無鉄砲店主シゲちゃん、そしてメグたん+数人のスタッフさん、あっぱれ屋店主仙ちゃん、仙ちゃんの奥さん、さらに奈良富雄の「ラーメン家みつ葉」の奥さん...と、これらの方たちが一同に会してラーメンを作るという、ファンとしてはもうたまらない程にそれはそれは豪華キャストによるシーンを楽しむことも出来ました。どんなに並んでも、この手のイベントはやっぱり楽しいものです。
ところで私も、リニューアル後の紫蔵に行かなきゃなぁ....。
(コチラ、拝見しました↓)
http://ameblo.jp/genki-lunch/entry-11175761249.html
 
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