中尾高原ホテル 水車＠高山市奥飛騨温泉郷中尾

この日の目的地はここ。今回、宿の選択は完全に同行者オマカセだったので、一体どういうところなのかの前情報は殆ど頭に入れずにやってきた。ホテル...にしては、風変わりなファサード。

玄関のところで靴を脱いで、用意されているスリッパに履き替える。

ゲストの靴は玄関に置きっぱなし。履き替えたスリッパで畳の上を歩くという超違和感ｗｗｗ

あとから調べてみてわかったことだが、この施設、もとは「四季の味わい 中尾高原ホテル」で一人１泊２食付きで23000円強の宿だったが、この五年内にいったん閉館してしまったようである。で、その後「風屋グループ」が買取り、外国人観光客をメインターゲットに、より廉価な価格設定でリニューアルさせたもののようだ。そんなだから、元は大理石風の床だったところに畳（いや、正式にはゴザか）を敷いたところをスリッパで歩くことになるわけだ。

で、ホテル内の従業員はほとんどが外国人。チーフとしてこの宿を任されているのはネパール出身と思しきスタッフ。日本語は非常に堪能でコチラが英語で話す必要はないが、時々早口で発音が聞き取りにくく、pardon me?な場面が時折あったが、コミュニケーションをとるにはなんの問題もなかった。

そしてこの宿、「じゃらん」とか「楽天トラベル」とかいう国内ユーザー向けサイトには掲載がなく、Booking.comでないとネット上では予約が取れないそうな。今回、１泊２食で13,500円＋入湯税だった。この価格にしてはもう十分な広さの客室。

客室には全室に露天風呂があり、中尾温泉の源泉かけ流し。コレがホント、素晴らしい。ただし、地下にある大浴場は、「風車」となって以降は提供されなくなっている様子。

 

客室以外の共用スペースも非常にゆったりしており、何もかも忘れてボォーっと過ごしたい向きにはうってつけの宿と思う。

上階のテラスに出れば、見事な風景。

遠くに新穂高ロープウェイを望むこともできる。こんなふうに、施設設備として、若干古さは感じるものの、「四季の味わい 中尾高原ホテル」時代のゆったりとした建造物の魅力の側面と、外国人スタッフに経営を完全に任せてしまうこと等によるコストカットの側面と、の両極端がここには存在しており、ソコをヨシとするかダメと感じるかで、この宿の評価は完全に分かれるであろう。自分は、日本の宿で、外国人のオ・モ・テ・ナ・シを受けるという状況が、とても面白く感じられた。そして、現「風車」としての特質が最も顕著に現れているのがこの宿での、２度の食事であった。

指定した時間にレストランに向かうと、用意されていたのは、野菜だけが入った鍋。席に着くとスタッフ（やはり外国人の方）がカセットコンロにチャッカマンで火を付けてくれ、鍋にダシを注いでくれる。

次に、お椀に入れたコレを持ってきてくれる。そう。素麺である。しかも、麺だけである。およそ、ホテルの夕食という場面で、コレまでに見たことがない光景だった。で、コレをどうするのか説明を受けたところ、野菜の鍋に入れて（にゅうめん風に）召し上がれということらしい。日本人が、宿での食事として提供しようとする日本料理なら、まず有り得ないこのスタイル！面白い！！

鍋以外のメニューについてはビュッフェ形式。食べたいものをセルフサービスで撮ってくるスタイル。

私は、ビュッフェになるとついつい全体的に茶色いものを選んでしまう。皿の上に緑が無いではないか。

オプションとして、プラス1500円で飛騨牛のステーキを加える事ができたので、チェックイン時に注文しておいた。この飛騨牛の味は...ん〜、なんとも笑。

夕食のビュッフェでは色んなものを取っては食べたが、出色だったのがコレ。ジャーのごはんを茶碗によそい、ひよこ豆のカレーをかけて食べてみた。一番美味いのが、コレだった。で、すっかり満足し、ゴチソウサマして部屋に帰ろうとすると、「チョトマテクダサイ」と呼び止められる。

食事の最後にはアイスクリームがあると、持ってきてくださるので、コレを頂いてゴチソウサマとした。

 で、部屋に戻り、この日放送されていた「千と千尋の神隠し」を見て過ごしましたとさ。因みに翌日の朝食もレストランでのビュッフェ形式で、ごはんもあればお粥もパンもあり、和と洋とちょっとアジアン・エスニックといろいろ選べるものでした。それにしても、我々が止まったこの日、宿泊客のほとんどが日本人（中国からのお客も１グループあったけど）でスタッフは全員外国人。今は面白いと喜んでいるけど、今後はこういうことが、もしかしたら当たり前になっていくのだろうか？

参考：「風屋グループ」化される前の「中尾高原ホテル」の食べログページ

 

 

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フロは小さくても、源泉かけ流し。 探さないでください。#源泉かけ流し #探さないでください

t_cognacさん(@t_cognac)がシェアした投稿 - <time datetime="2019-08-16T13:55:10+00:00" style=" font-size:14px; line-height:17px;">2019年 8月月16日午前6時55分PDT</time>