本日はドヴォルザークの交響曲第6番をご紹介したいと思います。ドヴォルザークの交響曲と言えば第9番「新世界より」が圧倒的に有名で、次いで第8番、第7番が取り上げられる機会が多いですね。初期の交響曲については余程ドヴォルザーク好きの人でもない限り聴く機会はないのでは?ただ、この6番については後期の傑作群へとつながる作品として一部では評価の高い作品のようです。
作曲は1880年、ドヴォルザークが39歳の頃です。第7番を紹介した際にも書きましたが、この頃のドヴォルザークの交響曲はブラームスの影響がかなり見受けられます。スメタナとともにチェコ国民楽派の開祖として知られるドヴォルザークですが、当時のチェコはハプスブルク帝国の一部でドイツ/オーストリア文化の影響下にありましたし、また個人的にもブラームスと親交があったようなので影響は当然といえば当然でしょうか。特に壮麗な雰囲気の第1楽章、優美な第2楽章アダージョはかなりブラームスっぽいです。ただ、第3楽章についてはフリアントという民族舞踊を大胆に取り入れており、この頃からチェコ音楽としての個性を強く打ち出しています。後の「新世界」第3楽章の原型とも言えますね。第4楽章は再びブラームスっぽい旋律で、堂々としたフィナーレを迎えます。
CDですが、ドヴォルザークだけあってノイマンやクーベリック、アンチェル等チェコ人指揮者のCDが定番ですが、私が買ったのはオットマー・スウィートナー指揮シュターツカペッレ・ベルリン盤です。上述のとおりかなりブラームスっぽい曲なので、ドイツ/オーストリア音楽の権威であるスウィートナーなら違和感ない、どころかバッチリの名演です。このCDには序曲「オセロ」も収録されています。この曲は「自然と人生と愛」三部作の1つですが、三部作の中では「謝肉祭」だけが有名になっており、他の2曲はあまり演奏される機会はありませんが、なかなかドラマチックな名曲だと思います。
作曲は1880年、ドヴォルザークが39歳の頃です。第7番を紹介した際にも書きましたが、この頃のドヴォルザークの交響曲はブラームスの影響がかなり見受けられます。スメタナとともにチェコ国民楽派の開祖として知られるドヴォルザークですが、当時のチェコはハプスブルク帝国の一部でドイツ/オーストリア文化の影響下にありましたし、また個人的にもブラームスと親交があったようなので影響は当然といえば当然でしょうか。特に壮麗な雰囲気の第1楽章、優美な第2楽章アダージョはかなりブラームスっぽいです。ただ、第3楽章についてはフリアントという民族舞踊を大胆に取り入れており、この頃からチェコ音楽としての個性を強く打ち出しています。後の「新世界」第3楽章の原型とも言えますね。第4楽章は再びブラームスっぽい旋律で、堂々としたフィナーレを迎えます。
CDですが、ドヴォルザークだけあってノイマンやクーベリック、アンチェル等チェコ人指揮者のCDが定番ですが、私が買ったのはオットマー・スウィートナー指揮シュターツカペッレ・ベルリン盤です。上述のとおりかなりブラームスっぽい曲なので、ドイツ/オーストリア音楽の権威であるスウィートナーなら違和感ない、どころかバッチリの名演です。このCDには序曲「オセロ」も収録されています。この曲は「自然と人生と愛」三部作の1つですが、三部作の中では「謝肉祭」だけが有名になっており、他の2曲はあまり演奏される機会はありませんが、なかなかドラマチックな名曲だと思います。