秋田駅から西へ1キロの所を北から南へ流れる旭川。対岸の川沿いが「川反(かわばた)」という歓楽街。その歓楽街としては北の端、通町に近い所に建物に囲まれた小さな「星辻(ほしつじ)神社」があり、4月12日と13日にお祭りが行われる。「だるま祭り」といい、秋田市民には「だるまさん」と呼ばれて親しまれている(神社自体のことを「だるまさん」と呼ぶ場合もある)。
神社は正式には「福一満星辻神社」といい、男鹿半島にも同名の神社があるそうだ。北斗七星や北極星をまつり、神仏混交とかいろいろ歴史があるようだが、僕の勉強不足のため割愛させていただく。
家内安全・商売繁盛のほか、この辺では明治時代に大火があり、その後から「火伏せのだるま」として知られている。
お祭りといっても、特に行事・祭事があるわけでなく、各家庭や事業所を1年間守ってくれたダルマさんを納め、新しいものを買って参拝するもの。
神社の拝殿には有志の人? がいて、てのひらに載るミニだるまから選挙事務所にあるような特大までいろんなダルマを売ってくれる。今朝の魁新報の記事を引用させてもらうと「高さ8センチ(100円)から85センチ(5万円)までの14種類、約1万2000個」とのこと。
我が家のだるまさん
秋田市民には見慣れたダルマだが、頭に「星」、お腹に「福一満」と書かれているのが特徴。画像検索していただくと分かるが、全国的に一般的なダルマより頭が小さくフォルムがスマートで、眉やヒゲが違い、ちょっと優しい感じがしないでしょうか?
白河かどこかの本場に依頼して作ってもらっているはず。
折しも、昨日は県知事選はじめ、選挙の投・開票日。テレビや新聞では、選挙事務所で喜ぶ当選者の姿が報道された。その中で選挙事務所につきもののダルマに注目すると、秋田市から遠く離れた小坂町長のものは「福一満」と書かれ、顔も見慣れた星辻神社のもの。一方で、秋田市に事務所を置く某氏は、福一満と書いてなく、丸くていかつい顔のよそのダルマ。残念。
我が家も含めて秋田市民のだるまさんへの信仰は厚く、多くの人が訪れる。12日の昼から夜にかけては前の通りが通行止めになり、露天が出る。
今年は、近くのスーパーが移転開店日を祭りの日に合わせ、しかも日曜日。
今までの記憶だと、12日の夜暗くなってからが賑わうので、昼間は空いていると思ったが、11時半頃で見たことがないくらいの長蛇の列。
神社の境内プラス道路上を数十メートルはあった。
一方、夜20時前に行くとガラガラ。数人待ちで買えてしまう
提灯にもダルマの絵
早々に店じまいする露天も。露天目当ての中高生のグループも見かけない。夜ってこんなに空いていたっけ?
日曜だったためか、選挙の投票日やスーパーの開店と重なったためか、人出が昼間にシフトしたようだ。
露天も昔よりは減ったかな? 以前は、(おそらく福一満と書いていない)ダルマを売る露店もあったが、今年はなかった。
13日月曜日の午後
昨日の夜くらいは人が出ている。企業の事務所にでも置くのか、車で乗り付けて買っていく人もいる。
納められたダルマはこんなに。特大のも。
袋のまま置かれたダルマが多いが、「ゴミ」じゃないんだから袋から出すのが“礼儀”じゃないかなあ?
「納めダルマさん」というのか。あと2か月ほど受け付けてくれるようだ
ダルマさんの「目」の入れ方
パソコンで作ったものだが、ダルマの画像にはちゃんと「星」「福一満」が入っている。
再び魁新報によれば「(星辻神社では)かつては「火を見張る」として両目に墨が入ったものだけが並んでいたが、30年ほど前からは、目に墨が入らない願掛け用のだるまも見られるようになった」とのこと。
のぼり旗の片付けが始まり、そろそろ祭りの終わりらしいが、清掃業者のごみ清収集車が来た。
ダルマの絵のはっぴを着た人が見守る中、特大ダルマが1つ中に入っていった。
昔は川に流していたそうだが、現在はごく一部を流して、大部分は廃棄するようだ。結局「ゴミ」になってしまうわけだけど、川や自家焼却による大気の汚染を考えれば、業者に依頼して産業廃棄物として処理するのが最も妥当な処分方法なのだろう。
だけど業者や立ち会いのスケジュールもあるんだろうけど、まだ祭りが終わるか終わらないかの人目があるうちに清掃車が回収に来てしまうのは、味気ない。せめて、もう数時間遅く、祭りの人波が途絶えてからにしてくれれば…
【追記】あどれさんのブログによれば、のぼりが撤去された後の13日夜も、境内の提灯が灯り、ダルマの販売も行われたそうだ。納めダルマも残っていたようなので、収集車は一部だけを持って行ったのだろうか?
ところで火伏せの祭りにちなみ、「祭り期間中は必ず雨が降る」とか「期間中に雨が降らなかった年は火事が多い」という言い伝えがある。確かに過去には、天気予報の降水確率が低くても、祭りのどちらか1日でほんの一瞬だけパラパラと小雨が降る(アメダスや天気の記録に残らないほど少ない)という不思議なこともあった。今年は13日は曇っていたが、降ってはいないと思う。火事に気をつけなくては。
この祭りが終われば、間もなく桜が開花する。秋田市に春を告げる行事でもある。通りの桜のつぼみもだいぶ色づいていた。
神社は正式には「福一満星辻神社」といい、男鹿半島にも同名の神社があるそうだ。北斗七星や北極星をまつり、神仏混交とかいろいろ歴史があるようだが、僕の勉強不足のため割愛させていただく。
家内安全・商売繁盛のほか、この辺では明治時代に大火があり、その後から「火伏せのだるま」として知られている。
お祭りといっても、特に行事・祭事があるわけでなく、各家庭や事業所を1年間守ってくれたダルマさんを納め、新しいものを買って参拝するもの。
神社の拝殿には有志の人? がいて、てのひらに載るミニだるまから選挙事務所にあるような特大までいろんなダルマを売ってくれる。今朝の魁新報の記事を引用させてもらうと「高さ8センチ(100円)から85センチ(5万円)までの14種類、約1万2000個」とのこと。
我が家のだるまさん
秋田市民には見慣れたダルマだが、頭に「星」、お腹に「福一満」と書かれているのが特徴。画像検索していただくと分かるが、全国的に一般的なダルマより頭が小さくフォルムがスマートで、眉やヒゲが違い、ちょっと優しい感じがしないでしょうか?
白河かどこかの本場に依頼して作ってもらっているはず。
折しも、昨日は県知事選はじめ、選挙の投・開票日。テレビや新聞では、選挙事務所で喜ぶ当選者の姿が報道された。その中で選挙事務所につきもののダルマに注目すると、秋田市から遠く離れた小坂町長のものは「福一満」と書かれ、顔も見慣れた星辻神社のもの。一方で、秋田市に事務所を置く某氏は、福一満と書いてなく、丸くていかつい顔のよそのダルマ。残念。
我が家も含めて秋田市民のだるまさんへの信仰は厚く、多くの人が訪れる。12日の昼から夜にかけては前の通りが通行止めになり、露天が出る。
今年は、近くのスーパーが移転開店日を祭りの日に合わせ、しかも日曜日。
今までの記憶だと、12日の夜暗くなってからが賑わうので、昼間は空いていると思ったが、11時半頃で見たことがないくらいの長蛇の列。
神社の境内プラス道路上を数十メートルはあった。
一方、夜20時前に行くとガラガラ。数人待ちで買えてしまう
提灯にもダルマの絵
早々に店じまいする露天も。露天目当ての中高生のグループも見かけない。夜ってこんなに空いていたっけ?
日曜だったためか、選挙の投票日やスーパーの開店と重なったためか、人出が昼間にシフトしたようだ。
露天も昔よりは減ったかな? 以前は、(おそらく福一満と書いていない)ダルマを売る露店もあったが、今年はなかった。
13日月曜日の午後
昨日の夜くらいは人が出ている。企業の事務所にでも置くのか、車で乗り付けて買っていく人もいる。
納められたダルマはこんなに。特大のも。
袋のまま置かれたダルマが多いが、「ゴミ」じゃないんだから袋から出すのが“礼儀”じゃないかなあ?
「納めダルマさん」というのか。あと2か月ほど受け付けてくれるようだ
ダルマさんの「目」の入れ方
パソコンで作ったものだが、ダルマの画像にはちゃんと「星」「福一満」が入っている。
再び魁新報によれば「(星辻神社では)かつては「火を見張る」として両目に墨が入ったものだけが並んでいたが、30年ほど前からは、目に墨が入らない願掛け用のだるまも見られるようになった」とのこと。
のぼり旗の片付けが始まり、そろそろ祭りの終わりらしいが、清掃業者のごみ清収集車が来た。
ダルマの絵のはっぴを着た人が見守る中、特大ダルマが1つ中に入っていった。
昔は川に流していたそうだが、現在はごく一部を流して、大部分は廃棄するようだ。結局「ゴミ」になってしまうわけだけど、川や自家焼却による大気の汚染を考えれば、業者に依頼して産業廃棄物として処理するのが最も妥当な処分方法なのだろう。
だけど業者や立ち会いのスケジュールもあるんだろうけど、まだ祭りが終わるか終わらないかの人目があるうちに清掃車が回収に来てしまうのは、味気ない。せめて、もう数時間遅く、祭りの人波が途絶えてからにしてくれれば…
【追記】あどれさんのブログによれば、のぼりが撤去された後の13日夜も、境内の提灯が灯り、ダルマの販売も行われたそうだ。納めダルマも残っていたようなので、収集車は一部だけを持って行ったのだろうか?
ところで火伏せの祭りにちなみ、「祭り期間中は必ず雨が降る」とか「期間中に雨が降らなかった年は火事が多い」という言い伝えがある。確かに過去には、天気予報の降水確率が低くても、祭りのどちらか1日でほんの一瞬だけパラパラと小雨が降る(アメダスや天気の記録に残らないほど少ない)という不思議なこともあった。今年は13日は曇っていたが、降ってはいないと思う。火事に気をつけなくては。
この祭りが終われば、間もなく桜が開花する。秋田市に春を告げる行事でもある。通りの桜のつぼみもだいぶ色づいていた。