広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

青森の信号機・駅前編

2011-10-26 23:38:29 | 津軽のいろいろ
リゾートしらかみで弘前に到着後、今回は、弘前市と青森市をちょこちょこと回った。
僕は弘前に4年も住んでいたのに、青森市に行ったことはほとんどなく、青森市中心部をじっくりと見たのは、実は今回が初めてだった。街自体の話題・感想は後日改めてアップするとして、今回は信号機のお話です。
【11月4日訂正】当初、なぜか東と西を取り違えて記述してしまっていました。訂正します。

青森市も弘前市も青森県公安委員会(青森県警)が信号機を設置しているわけであり、機種やデザインなどの基本方針は弘前と同じはず。
ところが、さすが県庁所在地だからか、弘前では見たことのない仕様の信号機が多く(もちろん秋田県とも違う)、青森駅周辺をちょっと歩くだけでも楽しめた。

●色いろいろ
何度か取り上げているように、最近は信号機の色(ボディの色)がカラフル。
秋田市では、緑、茶色、黒、松江市では金色岡山市では銀色高知市では白やブルー、そして弘前市では茶色、黒、薄緑があった。【その後、秋田市に銀色うぐいす色も登場。】

青森駅正面からまっすぐに西へ【11月4日訂正】東へ1キロほど延びるアーケードの道が「新町通り」。秋田市の広小路などとは比べられないほど、賑わっている(詳細は後日)。
しんまち
新町通りの信号機は、白いボディだった。高知市のものと同じかもしれないが、若干、クリーム色というかアイボリーっぽくも感じた。

新町の西【11月4日訂正】東、柳町通りを渡った辺り(本町というのかな)では、道路の幅は同じだがアーケードが途切れお寺などが立ち並ぶ。そこと、新町の1本南側、青森県庁(の裏?)・青森県警本部・青い森公園前の通りの信号機は、また別の色。
 緑色で両者でポールのデザインが違う
秋田市の竿燈大通りや南大通りも緑色だけど、それとは色合いが違うような気がした。

県警前の歩行者用信号機は、LED式に交換されており、また微妙に色合いが異なる。
左奥のが新しい薄型歩行者用で、ポールよりも明るい緑色
車両用は、おそらく設置当初からの電球式。
「警察本部東」の地点名が黒い枠・文字なのが、ちょっと珍しい(通常は青)

さらに1本南側の国道4号線兼7号線(市街地を国道が走るのも、青森市の特徴)や、駅寄りの中三前の小路などは、オーソドックスな茶色。
中三の南西角【11月4日訂正】南東角
地点名が「昭和通り 新町一丁目」と通りの名+地名なのが珍しいが、分かりやすいといえば分かりやすい。でも、文字が小さすぎません?

国道と、海沿いから新町通りなどと交わって南下する「柳町通り」が交差する、「国道柳町」という大きな交差点(これも通りの名+地名だ)。市役所・県庁などが近く、車も人も多い。
国道側は茶色
上の写真のように、矢印信号機が3つまとまって、1台の信号機の形になっている(信号機が2台並んで見える)のは、秋田では見かけないが、青森はじめ他県ではよくある。(秋田県は矢印信号に関してはケチなようだ)

同じ交差点の柳町通り側は、
金色!(こちらは「国道柳町」が縦書き)
松江と同じ色だろうか、光線によっては茶色や黄色っぽくも感じるが、金色といって差し支えないだろう。柳町通りの信号機は金色なのだ。

秋田では、信号機の色が異なる道どうしが交わる交差点においては、どちらかに揃えている。(茶色の県道と緑の南大通りが交わる「五丁目橋」では、全部が茶色)
青森では、その場合でも統一せず、それぞれの道の色を混在させる方針のようだ(高知でもそうだった)。

では、柳町通りの金色信号機を少し詳しく見てみよう。
道が広いので、分離帯部分にも歩行者用信号機がある
柱も金色で太く、台座部分は赤っぽい石でできていて立派。弘前市の「都市計画道路3・3・2号線」(北大通りから土手町)のものに似ている。
 
先端部分は街灯の有無によって異なり、街灯がない方は輪っかが付いている(背の低い歩行者用信号機用にも)。

青森駅周辺をちょっと歩いただけで、白・茶色・緑・金色と4色も見られた。


●残量付きとツッパリ
白い信号機の新町通りに戻ります。
記事1枚目の写真で分かるように、車両用、歩行者用とも信号機を、デザイン化されたポールから吊り下げる設置方法。
電球式の歩行者用を見ると「平成8(1996)年11月 小糸工業」製とあった。

しかし、青森駅側から2つ目(「さくら野」の手前)の交差点までは、LED式の信号機に交換されていた。それがちょっと珍しいタイプ。
※上記、新町西端【11月4日訂正】東端の柳町通りの交差点の金色の信号機も同時期製の同仕様だった。
歩行者用は、
薄型の新型、しかも残り時間カウントダウン付き(スピーカーの中が汚れてますな)
カウントダウンとは、信号機の点灯面の人の形のシルエットの両端に、欽ちゃんの仮装大賞の得点板みたいな点状のLEDがあり、それが上から消灯していって赤・青それぞれの残り時間を表示するもの。
秋田県では設置例がないはずだが、採用する県は増えているようだ。
銘板(写真は金色のもの)
「経過時間表示付き歩行者用」と言うらしい。2011年2月の小糸工業製。フード(庇)は短い。

 従来のものと新型
新町の古い信号機では、隣に別にLED式の赤信号の残り時間(=待ち時間)を表示する装置が設置されていた。これは秋田市内にもあるが、老朽化が進み、LEDがモザイク状に点灯するものも多い。
それを改善し、信号機本体とまとめるのは効率的ではある。ただ、本体価格や維持の手間は余計にかかるだろうから、そこまでして待ち時間表示が必要なのかとも言えるが。

一方、車両用。もちろん積雪地仕様の縦型。
なんだこれは!
違和感を感じませんか?
側面から見ると分かる
フード(庇)の長さに注目。
上の赤灯のフードだけが長く、それ以外の黄灯と青灯のは短い。

歩行者用と同じく小糸工業製と考えられるが、従来から同社の縦型車両用信号機は、赤だけフードが長いものが多かった。
 (再掲)秋田市内にあるこれは、設置時に間違ったのか黄灯のフードを長くしてしまっている

 (再掲)2010年5月製の弘前市中土手町の黒い信号機
上の写真のように、従来は長さが違うといってもせいぜい10センチ程度だろうか。(黄・青が他メーカーと同じ程度の長さで、赤が特別に長いのだと思う)

しかし、この新しい信号機のフードは、長短の差が20センチほどもありそう。昔の“ツッパリ兄ちゃん”のリーゼントの髪型みたいでインパクトがある。


なんでこんなに長さに差をつけたのか。
 (再掲)秋田市内の小糸工業製の信号機。これは全部のフードが(他社よりも)長い
上の写真のように、全部が長いフードでは黄灯・青灯の上に雪が積もってしまい、赤と黄色を隠してしまう場合もある。だからといって全部を短くすると、横から雪が吹き付ける吹雪の時に不安。
そんなわけで、上の赤灯の長いフードでがっちりガードし、他の2つは短くすれば、少なくとも「下のフードの積雪によって隠れて見えなくなる」という事態は軽減できると考えられる。効果のほどはわからないけれど。
柳町通りの金色も同じ仕様
柳町のは、柱と色合いが異なり、金色というよりベージュ色っぽい。

この信号機、今後は他の縦型信号を採用している県にも設置されるのだろうか。
なお青森県でも、他メーカー製は3色とも長いフードが主流のようだ。

●「歩車分離時間別運用」青森版
秋田市内の新しい交差点で、車両用信号機に「歩車分離時間別運用」という表示板が設置された。
要は、時間を区切って歩車分離式交差点になるという意味なのだと思うが、漢字が多く分かりづらい。

青森駅周辺にも、同じような交差点があったが、こんな表示だった。(実は上の方の写真でも写ってますが)
「歩車分離式 7-19」
これは明快! 昼間だけ歩車分離式になることが分かる。
この交差点では「歩行者自転車専用」の表示板の代わりにこれを設置しており、歩行者向けの表示と考えられる。車両用には「歩車分離式信号」の表示のみ。
秋田方式では、意味からして分かりづらいし、時間帯が分からないし、歩行者向けではないし、不親切。

●相変わらず謎
7月に紹介した、新青森駅前の丁字路交差点の、道のない線路側に向いて設置されている「謎の信号機」は相変わらず変化なし。
改めて自由通路から撮影
矢印の付け根付近から線路に向かって設置されているのだが、設置している目的は一向に思いつかない。


●次回予告
最後に次回以降紹介するものの予告です。
たむたむさんから教えていただいた、2つの珍しい信号機も見てきました。
ん? 何じゃこりゃ?
後日アップします
コメント (2)
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