まずは結論というか言いたいことを先に。
秋田駅前からキャッスルホテル・木内方面以遠へ徒歩・自転車で向かわれる(あるいはその逆方向)の方へ
広小路の南側(アトリオン~再開発エリア~キャッスル側)歩道を通るのは避けたほうが無難です。(危険な目に遭うか、気分を害する場合あり)
広小路北側歩道(お堀側)または中央通りを歩くか、バスやタクシーに乗って通ることをおすすめします。
以下、その理由をグチグチと。
原因は、中通一丁目再開発工事が行われている区画の歩道。
周辺略図。上が東
以前何度かお伝えしたように、広小路では、アーケードが老朽化のため撤去され、融雪装置(ロードヒーティング)が設置されることが決まった。
アーケードは広小路商店街振興組合が管理しており、その撤去も同組合が行うことになっていたはず。融雪の設置は、道路管理者である秋田県が行う。
ここ最近、再開発エリア沿いの広小路の西側(キャッスル寄り=上の図の青い線の辺り)で、融雪の工事が始まり、歩道の一部を封鎖して穴が掘られていた。(この部分では、既に何年も前にアーケードが撤去されていた)
現在は穴が埋められているが、柵はそのまま。自転車が走っている部分は、歩行者・自転車が通行できる
これはちゃんと県がやってるという看板があるし、柵などで誘導されており、普通の工事。特に問題ない。
工事看板「雪を溶かす歩道を作っています」とは、初めて見る言い回し
一方、その東側、旧日本生命秋田ビル(北東角が河合楽器)前付近は、アーケードが残っていた。
現在(10月4日から)、その下の歩道を通行止めにして、アーケードの撤去工事が行われている。(図の赤い線)
ところが、その工事が最悪!(施行方法とかでなく、周知や誘導の観点において)
1.目の前で初めて知らされる
秋田駅側から歩道を歩くと、アーケードへ渡る横断歩道が封鎖され、通行止めを知ることができる。こっち側はまあいい。
駅側の横断歩道は閉鎖(ただし信号機は作動)
しかし、中土橋・お堀側の歩道からアーケードへ渡る横断歩道は封鎖されておらず、渡ってから駅方向へ行かれないことを知ることになる人もいるだろう。あらかじめ知っていれば、渡らずにお堀沿いを歩くか先の横断歩道を渡れば済んだのに。
左がお堀。横断歩道がアーケードにぶち当たる
木内・キャッスル方向から来た場合もひどく、融雪工事現場付近には告知が一切ない。工事資材や車両にまぎれて見づらいこともあり、アーケードの目の前に来て、初めて通行止めを知る人も多い。
キャッスル側から。はるか先に「通行止」看板が
融雪工事現場付近、あるはローソン側に看板があれば、事前に右にも左にも迂回できたのに。
周辺は横断歩道の配置が複雑なのだが、もう少し手前で告知したり、横断歩道を閉鎖するなどもできたはず。
2.休みの日は
僕が最初通ったのは、工事が休みの日だった。現場は無人で誘導員もいない。
解体されているアーケードの長さは、20メートルあるかないかくらいか。車両の通行は多くはない。だから、通行止め区間を迂回せずに車道に出て通る人が多かった。危ない。
誰もいない
封鎖区間の設定と告知の設置場所に問題があるのも、一因だろう。
3.誘導員の役目は?
工事が行われる日は、通行止め箇所の両端に、誘導員が配置されるようだ。
いただいたコメントによれば、通行止めでない区間(県の融雪工事部分)を歩いているのに、誘導員に注意を受けたことがあったという。
一方、今週、僕が見た時は、なんと誘導員ら自身が、通りかかる歩行者や自転車を誘導して通行止め部分の車道を通らせていた!
上から指示があったのか、彼らの独断なのかは知らないし、通る人に不便をかけたくないという思いやりも分からなくはない。
だが、「通行止め」看板がある場所にいる工事関係者が、自らそこに招き入れるとは、あんまりだ。万一、これで事故になったら、責任を取ってくれるのでしょうね。
4.いつの間にか延長!
日曜に見た迂回を知らせる看板は工事期間が「10月12日まで」となっていた。
「歩道一部通行止」ってあるけど、「全部通行止」じゃないの?
ただ、その時点で、どう見ても12日までには撤去できそうにないと思っていたが…
いつの間にか、「10月30日まで」!
いつの間にか20日近くも工期が延長されていた。しかも看板の日付を上書きするだけであっさりと。
あと半月以上も、通行人にこの不便と危険を強いるつもりのようだ。
そんな長期になるのなら、以前、県が行った竿燈大通りの融雪更新工事の時のように、車道1車線を閉鎖して歩行者用通路とするといった方法を取ることも検討すべきだ。
5.誰がやらせてる工事?
現地に「通行止め」「迂回してください」の看板はあるが、「ご迷惑をおかけします。アーケードを撤去しています」などの発注者や施工業者名を表示した看板が見当たらない。(アーケード自体には何やら掲示してあるが、小さくて遠くて判読できない)
だから僕は最初、近くに設置されている県の融雪工事の看板と混同してしまい、「アーケード撤去も県が発注した融雪工事の一環だ」と誤解してしまっていた。
しかし、
・融雪設置工事とアーケード撤去工事の施工業者・工期が異なること
・秋田県の入札や発注に関する資料を見ても、「融雪の設置工事」はあるが、「アーケード撤去工事」は存在しないこと
・融雪工事には「地方道路交付金(雪寒)」が国から出ているが、アーケード撤去に交付金が出るとは考えにくいこと
・上記の通り、アーケードは商店会の管理で撤去までを行うことになっていたはずだが、この場所では、特例として再開発組合が撤去を行っている。
→秋田商工会議所のサイトにアップされている「平成23年度第1回秋田市中心市街地活性化協議会議事内容(http://www.akitacci.or.jp/chukatsu/230610.pdf)」の中で、再開発組合理事長が「広小路のアーケードで再開発工事に係る部分として、日本生命ビル前のアーケードは工事に影響があるため撤去させていただく。」と述べている。
以上を考慮すれば、こんなひどい工事をやらせているのは秋田県ではないと考えられる。(というか再開発組合がやらせている)
したがって、「○○を××しています」看板を設置する必要がないのかもしれない。
※ただし、ここは県道なので、秋田県には道路管理者としての責任はあるだろう。このような工事を黙認(?)している点では問題あり。(あるいは県警の管轄でもあるだろう)
再開発組合では、以前も、仲小路の完全通行止めの告知をギリギリまでやらなかったことがあった。お役所ではないので公共工事に不慣れなのかもしれないが、自分のやったことによって周りの人たち(特に一般住民や通行人)がどのような迷惑を被るのか、思いやりが欠如しているように見受けられる。
ここは仮にも県庁所在地秋田市中心部の秋田駅のそば。お年寄りや体の不自由な人も通るし、大荷物の旅行客も通る。そんな人たちの目の前に突然「通行止め」が出現したら、表示と異なる指示をする誘導員がいたら、どう思うだろうか? 旅行者が受ける秋田のイメージはどう変わるだろうか?
もう少し想像力を働かせて事業を進めてほしい。この調子では、再開発完了までに、まだまだ小さな問題(というか僕が勝手に立腹するだけか)を起こしてくれそう。
【16日追記】その後、突如工事がスピードアップし、16日・日曜日に通ったらアーケードは完全に撤去済み。再び歩道部分を安全に通行できるようになっていた。「30日まで」ってのは何だったんだ?
※撤去後の資材が一部置かれていたり、隣の融雪工事はまだ途中なので、歩道が狭かったり足元が悪い部分はある。
【31日追記】29日付秋田魁新報・秋田市地域面によれば、今回撤去されたのは延長30メートルで撤去費用は約200万円。
それはいいのだが、記事によれば、延長300メートルすべてのアーケードを撤去するという当初の計画が変わるかもしれないという。
商店街の組合員からアーケードの骨組みを活用できないかという声が上がったため、組合では全面撤去の計画を再検討し、来年3月までに結論を出すとのこと。
活用法は「アーケードの屋根を撤去して骨組みに防犯対策用の照明を設置する案や、商店街のPRやにぎわい創出を目的にアーケードの柱に装飾を施す案などが、出されているという。」とのこと。
一度撤去を決めたのに、今になって再検討ですか。しかも残すとしても柱くらいのようだから、「アーケードがなくなってしまう」ことには変わらない。あのドギツイ赤い柱だけが残るってことか?
※アーケードの続報はこちら
※融雪設置工事の続きはこちら
秋田駅前からキャッスルホテル・木内方面以遠へ徒歩・自転車で向かわれる(あるいはその逆方向)の方へ
広小路の南側(アトリオン~再開発エリア~キャッスル側)歩道を通るのは避けたほうが無難です。(危険な目に遭うか、気分を害する場合あり)
広小路北側歩道(お堀側)または中央通りを歩くか、バスやタクシーに乗って通ることをおすすめします。
以下、その理由をグチグチと。
原因は、中通一丁目再開発工事が行われている区画の歩道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/5c/1322d1b3041651972cf52eca6442e5f5.jpg)
以前何度かお伝えしたように、広小路では、アーケードが老朽化のため撤去され、融雪装置(ロードヒーティング)が設置されることが決まった。
アーケードは広小路商店街振興組合が管理しており、その撤去も同組合が行うことになっていたはず。融雪の設置は、道路管理者である秋田県が行う。
ここ最近、再開発エリア沿いの広小路の西側(キャッスル寄り=上の図の青い線の辺り)で、融雪の工事が始まり、歩道の一部を封鎖して穴が掘られていた。(この部分では、既に何年も前にアーケードが撤去されていた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/20/4c932f4d4a980ead1d3a05187b066737.jpg)
これはちゃんと県がやってるという看板があるし、柵などで誘導されており、普通の工事。特に問題ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/87/a93e778bbd0b242a94207df84b239c13.jpg)
一方、その東側、旧日本生命秋田ビル(北東角が河合楽器)前付近は、アーケードが残っていた。
現在(10月4日から)、その下の歩道を通行止めにして、アーケードの撤去工事が行われている。(図の赤い線)
ところが、その工事が最悪!(施行方法とかでなく、周知や誘導の観点において)
1.目の前で初めて知らされる
秋田駅側から歩道を歩くと、アーケードへ渡る横断歩道が封鎖され、通行止めを知ることができる。こっち側はまあいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/81/fdebdc44405989ae68df9afd529db8f4.jpg)
しかし、中土橋・お堀側の歩道からアーケードへ渡る横断歩道は封鎖されておらず、渡ってから駅方向へ行かれないことを知ることになる人もいるだろう。あらかじめ知っていれば、渡らずにお堀沿いを歩くか先の横断歩道を渡れば済んだのに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/09/db02a889e9d43728b87f630ab56f6038.jpg)
木内・キャッスル方向から来た場合もひどく、融雪工事現場付近には告知が一切ない。工事資材や車両にまぎれて見づらいこともあり、アーケードの目の前に来て、初めて通行止めを知る人も多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/fb/23354c741c46bcdf7ce5233b7b68d6e4.jpg)
融雪工事現場付近、あるはローソン側に看板があれば、事前に右にも左にも迂回できたのに。
周辺は横断歩道の配置が複雑なのだが、もう少し手前で告知したり、横断歩道を閉鎖するなどもできたはず。
2.休みの日は
僕が最初通ったのは、工事が休みの日だった。現場は無人で誘導員もいない。
解体されているアーケードの長さは、20メートルあるかないかくらいか。車両の通行は多くはない。だから、通行止め区間を迂回せずに車道に出て通る人が多かった。危ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/e6/7d26515f77c5057aa4291ba6b645fdd7.jpg)
封鎖区間の設定と告知の設置場所に問題があるのも、一因だろう。
3.誘導員の役目は?
工事が行われる日は、通行止め箇所の両端に、誘導員が配置されるようだ。
いただいたコメントによれば、通行止めでない区間(県の融雪工事部分)を歩いているのに、誘導員に注意を受けたことがあったという。
一方、今週、僕が見た時は、なんと誘導員ら自身が、通りかかる歩行者や自転車を誘導して通行止め部分の車道を通らせていた!
上から指示があったのか、彼らの独断なのかは知らないし、通る人に不便をかけたくないという思いやりも分からなくはない。
だが、「通行止め」看板がある場所にいる工事関係者が、自らそこに招き入れるとは、あんまりだ。万一、これで事故になったら、責任を取ってくれるのでしょうね。
4.いつの間にか延長!
日曜に見た迂回を知らせる看板は工事期間が「10月12日まで」となっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6d/e012118879b4a363605e12c9681a7830.jpg)
ただ、その時点で、どう見ても12日までには撤去できそうにないと思っていたが…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ce/9d7ef76ce4297cb340ee655d9a8870ec.jpg)
いつの間にか20日近くも工期が延長されていた。しかも看板の日付を上書きするだけであっさりと。
あと半月以上も、通行人にこの不便と危険を強いるつもりのようだ。
そんな長期になるのなら、以前、県が行った竿燈大通りの融雪更新工事の時のように、車道1車線を閉鎖して歩行者用通路とするといった方法を取ることも検討すべきだ。
5.誰がやらせてる工事?
現地に「通行止め」「迂回してください」の看板はあるが、「ご迷惑をおかけします。アーケードを撤去しています」などの発注者や施工業者名を表示した看板が見当たらない。(アーケード自体には何やら掲示してあるが、小さくて遠くて判読できない)
だから僕は最初、近くに設置されている県の融雪工事の看板と混同してしまい、「アーケード撤去も県が発注した融雪工事の一環だ」と誤解してしまっていた。
しかし、
・融雪設置工事とアーケード撤去工事の施工業者・工期が異なること
・秋田県の入札や発注に関する資料を見ても、「融雪の設置工事」はあるが、「アーケード撤去工事」は存在しないこと
・融雪工事には「地方道路交付金(雪寒)」が国から出ているが、アーケード撤去に交付金が出るとは考えにくいこと
・上記の通り、アーケードは商店会の管理で撤去までを行うことになっていたはずだが、この場所では、特例として再開発組合が撤去を行っている。
→秋田商工会議所のサイトにアップされている「平成23年度第1回秋田市中心市街地活性化協議会議事内容(http://www.akitacci.or.jp/chukatsu/230610.pdf)」の中で、再開発組合理事長が「広小路のアーケードで再開発工事に係る部分として、日本生命ビル前のアーケードは工事に影響があるため撤去させていただく。」と述べている。
以上を考慮すれば、こんなひどい工事をやらせているのは秋田県ではないと考えられる。(というか再開発組合がやらせている)
したがって、「○○を××しています」看板を設置する必要がないのかもしれない。
※ただし、ここは県道なので、秋田県には道路管理者としての責任はあるだろう。このような工事を黙認(?)している点では問題あり。(あるいは県警の管轄でもあるだろう)
再開発組合では、以前も、仲小路の完全通行止めの告知をギリギリまでやらなかったことがあった。お役所ではないので公共工事に不慣れなのかもしれないが、自分のやったことによって周りの人たち(特に一般住民や通行人)がどのような迷惑を被るのか、思いやりが欠如しているように見受けられる。
ここは仮にも県庁所在地秋田市中心部の秋田駅のそば。お年寄りや体の不自由な人も通るし、大荷物の旅行客も通る。そんな人たちの目の前に突然「通行止め」が出現したら、表示と異なる指示をする誘導員がいたら、どう思うだろうか? 旅行者が受ける秋田のイメージはどう変わるだろうか?
もう少し想像力を働かせて事業を進めてほしい。この調子では、再開発完了までに、まだまだ小さな問題(というか僕が勝手に立腹するだけか)を起こしてくれそう。
【16日追記】その後、突如工事がスピードアップし、16日・日曜日に通ったらアーケードは完全に撤去済み。再び歩道部分を安全に通行できるようになっていた。「30日まで」ってのは何だったんだ?
※撤去後の資材が一部置かれていたり、隣の融雪工事はまだ途中なので、歩道が狭かったり足元が悪い部分はある。
【31日追記】29日付秋田魁新報・秋田市地域面によれば、今回撤去されたのは延長30メートルで撤去費用は約200万円。
それはいいのだが、記事によれば、延長300メートルすべてのアーケードを撤去するという当初の計画が変わるかもしれないという。
商店街の組合員からアーケードの骨組みを活用できないかという声が上がったため、組合では全面撤去の計画を再検討し、来年3月までに結論を出すとのこと。
活用法は「アーケードの屋根を撤去して骨組みに防犯対策用の照明を設置する案や、商店街のPRやにぎわい創出を目的にアーケードの柱に装飾を施す案などが、出されているという。」とのこと。
一度撤去を決めたのに、今になって再検討ですか。しかも残すとしても柱くらいのようだから、「アーケードがなくなってしまう」ことには変わらない。あのドギツイ赤い柱だけが残るってことか?
※アーケードの続報はこちら
※融雪設置工事の続きはこちら