先日に続いて、秋田市内の路線バスで始まった、「系統番号表示に伴う、行き先表示の内容の変更」について。※前回の記事
冒頭の写真のように、秋田駅西口には見慣れない表示のバスが並ぶ。
【2012年4月1日追記】この半年後には、表示内容が若干変更されました。
この記事の内容は、変更前のものです。変更後はこの記事で紹介しています。
繰り返しになりますが、まず、今回の表示の変更の要点とそれに対する個人的感想をまとめます。
ところで、路線名・主要地点名の表示が目立たなくなったのは、分かりづらくてかなわないが、考えてみれば、他の都市のバスでも、「終点だけが大きく表示されている」例が少なくないようだ。
(再掲)しずてつジャストライン
例えば、上の静岡市清水区を走るバス「三保山の手線」は、大きく「三保車庫」と終点が表示され、経由地の「JR清水駅」などが小さく表示されている。
系列の静岡鉄道の駅「新清水」や観光地・三保の松原最寄りの「羽衣の松入口」も通るのに、正面には出ない。
バス業界全体のトレンド(?)として、あくまでも「行き先(終点)」を表示しましょうということになっているのだろうか。
決して、それが乗客のためだとは、僕は思わない。
さて、今回も、秋田の新しい表示を紹介します。
まずはクイズ。
秋田市のバス路線あるいは地理をご存知の皆さん。以下の画像は、何線のことだか分かりますか?(一部、前回の記事でも紹介済みです)
西部サービスセンター/蓬田上丁
牛島西四丁目/二ツ屋中丁
秋田貨物駅入口/組合病院
更生センター/自動車会館
では、順に正解を。
1「大町 西部サービスセンター」
(大町経由)新屋線。前回紹介した新屋西線とは、上の小さい字が違うだけで、区別しづらい。
そして、新屋線から「新屋」の文字が消えたのがショック。
2「秋田駅西口・温泉入口 蓬田上丁」
秋田温泉線。従来は「秋田温泉・蓬田」だった。
添川線でも「蓬田上丁」と表示されるはずなので、これも区別しづらい。
3「牛島・大住団地 牛島西四丁目」
大住団地線。
従来は「有楽町・牛島 大住」。
昔は「大住団地」が終点だったのだが、市営バス当時の1993年に団地より先に延伸(バス停4つ分)され、「西潟敷」が終点となった。延伸区間のバス停の1つ「みなみ野入口」の名を取って、「大住・みなみ野(団地)線」などと呼ばれるようになったが、表示は民間移管・LED化を経ても「大住」のままだった。
そしていつの間にか、西潟敷からさらに1つ先の「牛島西四丁目」が終点になっていたようだ。
「牛島西四丁目」と言っても、場所がピンとこない人のほうが多いだろう。「みなみ野」とか「西潟敷」を大きくしてほしかった。
経由地にも「牛島」があって、再度「牛島西四丁目」が出てくるのも、ちょっと分かりづらい。経由地の方は「牛島橋」とか「牛島東五丁目」にするべきだと思う。
4「牛島 二ツ屋中丁」
福島二ツ屋線(二ツ屋福島線?)。
二ツ屋上丁を過ぎて下丁へ行かずに左折する路線なのだが、この表示はおかしいと思う。
市営バスが運行していた当時、1995年頃までは、左折してすぐの「二ツ屋中丁」が終点で、そこで折り返していたと思う。
しかし、市営バス末期には、折り返しせず、末端部分でぐるりと一周し、往路の最後の部分と復路の最初の部分が重なっているという、ちょっと変わった運行形態になり、現在に続いている。(サイトの時刻検索では二ツ屋中丁までしかリストにない)
市営バス~従来は「福島下丁」
前の表示では、二ツ屋中丁の2つ先の「福島下丁」が表示されていたが、実際には、ぐるりと回って戻って、牛島小学校前を過ぎて「南部公民館前」が真の終点のはず。
ルールに従うなら、「南部公民館前」と表示しないといけないのでは?
5「通町 秋田貨物駅入口」
泉ハイタウン線(旧・泉秋操線)。
従来の表示
数年前まで、市営バスから受け継いだ「操車場駅」という表示だったのが、突如「泉ハイタウン」に変わり、戸惑うと同時に住宅地らしい路線名・表示になり、それがせっかく慣れてきたのに、また分かりづらい表示に変わった。
経由地に「通町」しかないのも寂しい。「聖園短大」とか「千代田町」があってもいい。(市営バス当時は「泉道田(いずみどうでん)」も表示されていたが、住居表示実施で消えた地名のためか、LED化時に通町だけになった)
6「県庁・サンパーク 組合病院」
前回に続き、また出てきた「組合病院」。新国道・高専経由でも、神田・旭野団地経由でもありません。
なんとこれが、「将軍野線(県庁・サンパーク経由)」!
従来の表示「県庁・寺内・サンパーク 将軍野・組合病院」
「将軍野」も消えてしまった。
せめて「中央高校前」「自衛隊入口」とか入れてほしい。これでは、新国道・高専経由、神田・旭野団地経由の組合病院行きと区別しづらい。
7「県庁・商業 更生センター」
これは難問。
「商業」がヒントか。(←「商業高校」と表示しないとダメなんじゃ?)
「更生センター」は「障害者支援施設 秋田県身体障害者更生訓練センター」のこと。
つまり、秋田商業高校の先にある、「福祉団地」の奥にある施設のことだから、「県庁経由商業高校線」の福祉団地行きのこと。※割山線の県庁経由とは異なる路線
従来の表示は「商業・福祉団地」だった?
終点がこのような名前のバス停だとは知らなかった。
6「県庁・堂ノ沢 自動車会館」
これも難問か。しかも路線自体がレア(平日のみ1往復)。
草生津川沿いの道路工事の記事で少し触れた、「堂ノ沢県庁線」というヤツ。
県庁、面影橋を経て旧国道に出て(ここまでは寺内経由の土崎線・将軍野線と同ルート)、寺内地区を抜けて草生津川を渡って八橋イサノ辺りに至る。昔は、新国道と線路を越えて外旭川八幡田まで行っていたはずだが、現在は新国道直前、運輸支局付近止まりに短縮されたようだ。
「自動車会館」って言われてもねぇ。「堂ノ沢」でいいんじゃないかな。
ほかにもいくつか。
前回、大川反車庫行きの「県庁・八橋球場経由」と「長崎屋経由」の区別がしづらくなったことに触れた。ご覧の通りです。
140は純粋な秋田駅西口始発「県庁市役所 大川反車庫」。
521は御野場団地発牛島・西口経由「秋田駅西口・長崎屋 大川反車庫」。
従来の表示(これ以外の表示もあった)
従来なら、大きく「八橋球場」「長崎屋」などと表示されて区別しやすかったが、「長崎屋」は新表示では小さな文字になってしまい、極めて分かりづらくなった。
文化会館・体育施設のアクセスとして分かりやすいであろう、「八橋球場」は小さな文字にもならず、消えた。
県庁・八橋球場経由か長崎屋経由かの区別のしやすさにおいては、従来の表示の方が、ずっと分かりやすかった。
さらにこんなのも。
「シルバーエリア・ニュータウン御野場 秋田駅西口・長崎屋 大川反車庫」
512は御所野(イオンモール)発。
経由地が2段に渡ってびっしりで、ドット数ギリギリのカクカクした文字。この中から「長崎屋」を見つけるのは難しい。
また、上の画像の車両は表示機が劣化しているらしく、常時点灯しないLEDが存在する、いわゆる「ドット落ち」「画素欠け」が発生している。
従来の大きな文字なら、ドットが抜けてもなんとか判読できるが、細かい字だと厳しい。「シルバーエリア」が「シルバーエリ“フ”」に見えますよ。
前回紹介した通り、御所野方面へ行くバスのうち、秋田駅西口発のものは「イオンモール秋田」と表示されるようになった。
一方、東口発は、イオンを経由して隣の「中央シルバーエリア」が終点。その表示、まずは「400」。
「日赤病院・イオンモール 中央シルバーエリア」
側面
側面の経由地が1つ空いているのがもったいなく、やはり「御所野」はないが、こんなもんでしょうか。
微妙に経路が異なる「402」では、
「日赤病院・イオン御所野・イオンモール 中央シルバーエリア」
えっ? 「イオン」が2度も出てくる!
側面も
「イオン御所野」は旧ジャスコ御所野店前のバス停のことで、「イオンモール」は以前「新都市交通広場」と言っていた、ショッピングセンター内の発着場のこと。
イオンモール秋田は広大な敷地のため、周囲にいくつかバス停があり、路線によってジャスコ前は通らないこともあるらしい。
複雑な路線網と、ジャスコの改名とバス停の改名が原因なわけだが、そんなにイオンイオンって書かなくてもよさそうな気もする。「イオン御所野店」のおかげで「御所野」の名は表示されているけど。
告知されているように、系統番号が表示されたのは行き先表示がLEDのバスだけ。
魁の報道によれば14台存在するらしい、昔からの幕式(フイルムに印字した表示)の車両は、9月以前の表示のまま番号なしで走っている。
中でも、新屋方面の路線では、LEDと幕の車両が混在しているため、混乱する乗客がいるかもしれない。
「新屋西」表示が既に懐かしく感じてしまう
もう1つ、五城目線でも、LEDと幕が混在しているはずだが、それ以前にLEDの車でも意外な状況だった。
五城目線の系統番号は、いちばん若い数字の「100」。これは“中央交通発祥の地”である五城目への配慮か、それとも単にいちばん北へ行く路線だからか。
五城目線の表示は…
今まで通りの「新国道・土崎 五城目」だけ!? LEDなのに系統番号がない?
いえいえ。フロントガラスの右下に注目、
「系統番号100」という紙が!
五城目営業所所属と思われるバスを昨日までに3度見たが、いずれもこの表示形式だった。(側面・後部のLEDも従来通り、紙は正面のみ)
つまり、五城目営業所では、LEDのデータ更新がされていないことになる。
五城目営業所が担当する路線で系統番号が付く(秋田市内を走る)路線は、ごく限られているから、更新作業を後回しにしたのか、あるいは紙で済ませてやらないことにしたのだろう。
でも、紙に書いて出しているのは親切といえば親切。上の新屋西線の幕式の車両でもやればいいのに。
【22日追記】20日以降、五城目営業所所属と思われる2台のバスで、下記と同様に「100 五城目BT」と表示されていたのを見た。五城目の車両でも、遅れて表示器のデータが更新されたようだ。
ところで、五城目線のうち、一部の便は、秋田市側の営業所(たぶん秋田営業所【12月18日訂正】どうも今は臨海営業所が担当しているようだ)が担当する。時刻表から推測するに、1日数本程度のようだ。
その車両では、
系統番号が表示されていた
「100 新国道・土崎 五城目BT」という表示だった。
後部は「100五城目BT」だが、側面の矢印表示ではBTがない「五城目」だけ(従来と同じ)。
「BT」は「バスターミナル」のことなのだが、「五城目」だけでいいんじゃない? たしかに「五城目バスターミナル」行きなんだけど、他に「五城目なんとか」という行き先はないのだから。
それにバスターミナルを「BT」と略すのなら、新屋線や新屋西線が「西部サービスセンター」なのはちぐはぐ。「西部SC」にすればいいんじゃない。(しかも側面では「西部SC」と表示され、これまたちぐはぐ)
最後に、「ズルい!」と思ってしまったのが、太平線岩見三内行き。
当然ルールに従って、大きく「岩見三内」とだけ表示されるはずだが、
「太平・岩見三内」!!
なぜか路線名の「太平」が大きな字で表示されている。路線名はここに入れないんじゃなかったの?
これができるんなら、新屋・新屋西・割山・将軍野・神田・秋田温泉・添川・大住・長崎屋…全部大きくしてよ!
※関連記事(秋田駅西口乗り場の表示)はこちら
冒頭の写真のように、秋田駅西口には見慣れない表示のバスが並ぶ。
【2012年4月1日追記】この半年後には、表示内容が若干変更されました。
この記事の内容は、変更前のものです。変更後はこの記事で紹介しています。
繰り返しになりますが、まず、今回の表示の変更の要点とそれに対する個人的感想をまとめます。
1.従来なかった系統番号を表示した
→秋田市の地理や路線網不慣れな旅行客、外国人には分かりやすくなった。全国的な流れでもある。
2.誤解を招いたり複数の言い回しがあった地点名が統一された(車庫→大川反車庫、秋田駅・秋田駅前→秋田駅西口など)
→いずれやる必要があると感じていたことなので、この機会にやって正解だったと思う。
3.大きな文字で表示されるのは「終点のバス停名」だけになった
→路線名や主要地名(新屋西、割山、将軍野、神田など)が、表示されなくなったり小さな文字になってしまった一方、「南浜回転地」「○○×丁目」など見慣れなかったりイメージしづらいバス停名が大きく表示されて、(特に路線網や地理を知っている人には)かえって分かりづらくなった。
※こんなに大規模な変更なのに、バス会社側から(サイト以外では)ほとんど告知・周知がなかったのも不親切。
→秋田市の地理や路線網不慣れな旅行客、外国人には分かりやすくなった。全国的な流れでもある。
2.誤解を招いたり複数の言い回しがあった地点名が統一された(車庫→大川反車庫、秋田駅・秋田駅前→秋田駅西口など)
→いずれやる必要があると感じていたことなので、この機会にやって正解だったと思う。
3.大きな文字で表示されるのは「終点のバス停名」だけになった
→路線名や主要地名(新屋西、割山、将軍野、神田など)が、表示されなくなったり小さな文字になってしまった一方、「南浜回転地」「○○×丁目」など見慣れなかったりイメージしづらいバス停名が大きく表示されて、(特に路線網や地理を知っている人には)かえって分かりづらくなった。
※こんなに大規模な変更なのに、バス会社側から(サイト以外では)ほとんど告知・周知がなかったのも不親切。
ところで、路線名・主要地点名の表示が目立たなくなったのは、分かりづらくてかなわないが、考えてみれば、他の都市のバスでも、「終点だけが大きく表示されている」例が少なくないようだ。
(再掲)しずてつジャストライン
例えば、上の静岡市清水区を走るバス「三保山の手線」は、大きく「三保車庫」と終点が表示され、経由地の「JR清水駅」などが小さく表示されている。
系列の静岡鉄道の駅「新清水」や観光地・三保の松原最寄りの「羽衣の松入口」も通るのに、正面には出ない。
バス業界全体のトレンド(?)として、あくまでも「行き先(終点)」を表示しましょうということになっているのだろうか。
決して、それが乗客のためだとは、僕は思わない。
さて、今回も、秋田の新しい表示を紹介します。
まずはクイズ。
秋田市のバス路線あるいは地理をご存知の皆さん。以下の画像は、何線のことだか分かりますか?(一部、前回の記事でも紹介済みです)
西部サービスセンター/蓬田上丁
牛島西四丁目/二ツ屋中丁
秋田貨物駅入口/組合病院
更生センター/自動車会館
では、順に正解を。
1「大町 西部サービスセンター」
(大町経由)新屋線。前回紹介した新屋西線とは、上の小さい字が違うだけで、区別しづらい。
そして、新屋線から「新屋」の文字が消えたのがショック。
2「秋田駅西口・温泉入口 蓬田上丁」
秋田温泉線。従来は「秋田温泉・蓬田」だった。
添川線でも「蓬田上丁」と表示されるはずなので、これも区別しづらい。
3「牛島・大住団地 牛島西四丁目」
大住団地線。
従来は「有楽町・牛島 大住」。
昔は「大住団地」が終点だったのだが、市営バス当時の1993年に団地より先に延伸(バス停4つ分)され、「西潟敷」が終点となった。延伸区間のバス停の1つ「みなみ野入口」の名を取って、「大住・みなみ野(団地)線」などと呼ばれるようになったが、表示は民間移管・LED化を経ても「大住」のままだった。
そしていつの間にか、西潟敷からさらに1つ先の「牛島西四丁目」が終点になっていたようだ。
「牛島西四丁目」と言っても、場所がピンとこない人のほうが多いだろう。「みなみ野」とか「西潟敷」を大きくしてほしかった。
経由地にも「牛島」があって、再度「牛島西四丁目」が出てくるのも、ちょっと分かりづらい。経由地の方は「牛島橋」とか「牛島東五丁目」にするべきだと思う。
4「牛島 二ツ屋中丁」
福島二ツ屋線(二ツ屋福島線?)。
二ツ屋上丁を過ぎて下丁へ行かずに左折する路線なのだが、この表示はおかしいと思う。
市営バスが運行していた当時、1995年頃までは、左折してすぐの「二ツ屋中丁」が終点で、そこで折り返していたと思う。
しかし、市営バス末期には、折り返しせず、末端部分でぐるりと一周し、往路の最後の部分と復路の最初の部分が重なっているという、ちょっと変わった運行形態になり、現在に続いている。(サイトの時刻検索では二ツ屋中丁までしかリストにない)
市営バス~従来は「福島下丁」
前の表示では、二ツ屋中丁の2つ先の「福島下丁」が表示されていたが、実際には、ぐるりと回って戻って、牛島小学校前を過ぎて「南部公民館前」が真の終点のはず。
ルールに従うなら、「南部公民館前」と表示しないといけないのでは?
5「通町 秋田貨物駅入口」
泉ハイタウン線(旧・泉秋操線)。
従来の表示
数年前まで、市営バスから受け継いだ「操車場駅」という表示だったのが、突如「泉ハイタウン」に変わり、戸惑うと同時に住宅地らしい路線名・表示になり、それがせっかく慣れてきたのに、また分かりづらい表示に変わった。
経由地に「通町」しかないのも寂しい。「聖園短大」とか「千代田町」があってもいい。(市営バス当時は「泉道田(いずみどうでん)」も表示されていたが、住居表示実施で消えた地名のためか、LED化時に通町だけになった)
6「県庁・サンパーク 組合病院」
前回に続き、また出てきた「組合病院」。新国道・高専経由でも、神田・旭野団地経由でもありません。
なんとこれが、「将軍野線(県庁・サンパーク経由)」!
従来の表示「県庁・寺内・サンパーク 将軍野・組合病院」
「将軍野」も消えてしまった。
せめて「中央高校前」「自衛隊入口」とか入れてほしい。これでは、新国道・高専経由、神田・旭野団地経由の組合病院行きと区別しづらい。
7「県庁・商業 更生センター」
これは難問。
「商業」がヒントか。(←「商業高校」と表示しないとダメなんじゃ?)
「更生センター」は「障害者支援施設 秋田県身体障害者更生訓練センター」のこと。
つまり、秋田商業高校の先にある、「福祉団地」の奥にある施設のことだから、「県庁経由商業高校線」の福祉団地行きのこと。※割山線の県庁経由とは異なる路線
従来の表示は「商業・福祉団地」だった?
終点がこのような名前のバス停だとは知らなかった。
6「県庁・堂ノ沢 自動車会館」
これも難問か。しかも路線自体がレア(平日のみ1往復)。
草生津川沿いの道路工事の記事で少し触れた、「堂ノ沢県庁線」というヤツ。
県庁、面影橋を経て旧国道に出て(ここまでは寺内経由の土崎線・将軍野線と同ルート)、寺内地区を抜けて草生津川を渡って八橋イサノ辺りに至る。昔は、新国道と線路を越えて外旭川八幡田まで行っていたはずだが、現在は新国道直前、運輸支局付近止まりに短縮されたようだ。
「自動車会館」って言われてもねぇ。「堂ノ沢」でいいんじゃないかな。
ほかにもいくつか。
前回、大川反車庫行きの「県庁・八橋球場経由」と「長崎屋経由」の区別がしづらくなったことに触れた。ご覧の通りです。
140は純粋な秋田駅西口始発「県庁市役所 大川反車庫」。
521は御野場団地発牛島・西口経由「秋田駅西口・長崎屋 大川反車庫」。
従来の表示(これ以外の表示もあった)
従来なら、大きく「八橋球場」「長崎屋」などと表示されて区別しやすかったが、「長崎屋」は新表示では小さな文字になってしまい、極めて分かりづらくなった。
文化会館・体育施設のアクセスとして分かりやすいであろう、「八橋球場」は小さな文字にもならず、消えた。
県庁・八橋球場経由か長崎屋経由かの区別のしやすさにおいては、従来の表示の方が、ずっと分かりやすかった。
さらにこんなのも。
「シルバーエリア・ニュータウン御野場 秋田駅西口・長崎屋 大川反車庫」
512は御所野(イオンモール)発。
経由地が2段に渡ってびっしりで、ドット数ギリギリのカクカクした文字。この中から「長崎屋」を見つけるのは難しい。
また、上の画像の車両は表示機が劣化しているらしく、常時点灯しないLEDが存在する、いわゆる「ドット落ち」「画素欠け」が発生している。
従来の大きな文字なら、ドットが抜けてもなんとか判読できるが、細かい字だと厳しい。「シルバーエリア」が「シルバーエリ“フ”」に見えますよ。
前回紹介した通り、御所野方面へ行くバスのうち、秋田駅西口発のものは「イオンモール秋田」と表示されるようになった。
一方、東口発は、イオンを経由して隣の「中央シルバーエリア」が終点。その表示、まずは「400」。
「日赤病院・イオンモール 中央シルバーエリア」
側面
側面の経由地が1つ空いているのがもったいなく、やはり「御所野」はないが、こんなもんでしょうか。
微妙に経路が異なる「402」では、
「日赤病院・イオン御所野・イオンモール 中央シルバーエリア」
えっ? 「イオン」が2度も出てくる!
側面も
「イオン御所野」は旧ジャスコ御所野店前のバス停のことで、「イオンモール」は以前「新都市交通広場」と言っていた、ショッピングセンター内の発着場のこと。
イオンモール秋田は広大な敷地のため、周囲にいくつかバス停があり、路線によってジャスコ前は通らないこともあるらしい。
複雑な路線網と、ジャスコの改名とバス停の改名が原因なわけだが、そんなにイオンイオンって書かなくてもよさそうな気もする。「イオン御所野店」のおかげで「御所野」の名は表示されているけど。
告知されているように、系統番号が表示されたのは行き先表示がLEDのバスだけ。
魁の報道によれば14台存在するらしい、昔からの幕式(フイルムに印字した表示)の車両は、9月以前の表示のまま番号なしで走っている。
中でも、新屋方面の路線では、LEDと幕の車両が混在しているため、混乱する乗客がいるかもしれない。
「新屋西」表示が既に懐かしく感じてしまう
もう1つ、五城目線でも、LEDと幕が混在しているはずだが、それ以前にLEDの車でも意外な状況だった。
五城目線の系統番号は、いちばん若い数字の「100」。これは“中央交通発祥の地”である五城目への配慮か、それとも単にいちばん北へ行く路線だからか。
五城目線の表示は…
今まで通りの「新国道・土崎 五城目」だけ!? LEDなのに系統番号がない?
いえいえ。フロントガラスの右下に注目、
「系統番号100」という紙が!
五城目営業所所属と思われるバスを昨日までに3度見たが、いずれもこの表示形式だった。(側面・後部のLEDも従来通り、紙は正面のみ)
つまり、五城目営業所では、LEDのデータ更新がされていないことになる。
五城目営業所が担当する路線で系統番号が付く(秋田市内を走る)路線は、ごく限られているから、更新作業を後回しにしたのか、あるいは紙で済ませてやらないことにしたのだろう。
でも、紙に書いて出しているのは親切といえば親切。上の新屋西線の幕式の車両でもやればいいのに。
【22日追記】20日以降、五城目営業所所属と思われる2台のバスで、下記と同様に「100 五城目BT」と表示されていたのを見た。五城目の車両でも、遅れて表示器のデータが更新されたようだ。
ところで、五城目線のうち、一部の便は、秋田市側の営業所(
その車両では、
系統番号が表示されていた
「100 新国道・土崎 五城目BT」という表示だった。
後部は「100五城目BT」だが、側面の矢印表示ではBTがない「五城目」だけ(従来と同じ)。
「BT」は「バスターミナル」のことなのだが、「五城目」だけでいいんじゃない? たしかに「五城目バスターミナル」行きなんだけど、他に「五城目なんとか」という行き先はないのだから。
それにバスターミナルを「BT」と略すのなら、新屋線や新屋西線が「西部サービスセンター」なのはちぐはぐ。「西部SC」にすればいいんじゃない。(しかも側面では「西部SC」と表示され、これまたちぐはぐ)
最後に、「ズルい!」と思ってしまったのが、太平線岩見三内行き。
当然ルールに従って、大きく「岩見三内」とだけ表示されるはずだが、
「太平・岩見三内」!!
なぜか路線名の「太平」が大きな字で表示されている。路線名はここに入れないんじゃなかったの?
これができるんなら、新屋・新屋西・割山・将軍野・神田・秋田温泉・添川・大住・長崎屋…全部大きくしてよ!
※関連記事(秋田駅西口乗り場の表示)はこちら