広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ぐるる

2013-07-06 23:03:45 | 秋田のいろいろ
秋田市中心市街地循環バスの愛称と車体デザインが公募されていた。決定したデザイン2つを車両に塗装する作業が6月20日頃から行われ、予備車の日野リエッセ「129」と一般路線から応援に入ったいすゞエルガミオ「211」の2台が連日代走していた。

今日、7月6日にエリアなかいちオープン1周年式典と各種イベントが開催され、それに便乗して(?)愛称とデザインの表彰式を行ない、でき上がった新デザインの車両を展示。7日から新しいデザインの車両で運行することになった。【7日追記】秋田市ではこれを「リニューアル」と呼んで告知している。

これを伝えるNHK秋田のニュースは「(1周年記念式典が行われて、)このあと、7日から運行が始まる、中心市街地循環バスのお披露目などが行われました。」と伝えたが、それだと循環バスの運行自体が7日から始まると誤解されそう。
「7日から“新しい車体デザインで”運行が始まる」とかじゃないといけないのでは?


以下、応募者等の情報は、秋田市の発表と6月1日付秋田魁新報より。
愛称は35名50点、デザインは100名(グループの場合はどうカウントしたか不明)103点の応募があった。愛称は大人、デザインは小学生からの応募が多かった。
愛称は、市立明徳小学校6年生が応募した「ぐるる」に決まった。

展示された新しいデザインのバスを、雨が一段落した昼過ぎに見に行った。※暗い天候なので、写真の写りが悪いです。
広小路から見たエリアなかいち
他のイベントを見に来た人はたくさんいたが、循環バスの車両を見る人は他にはいなかった。通りかかった人の何人かが目を留める程度。
新しい塗装になった2台は、広小路と並行に、秋田駅側に前を向けて縦列に展示されていた。
前から834、835
バスを見るだけ見てすぐに帰ったので周囲まではよく観察しなかったが、特に説明表示やスタッフはいなかった模様(近くのテントにはスタッフらしき人がいたけど、その人?)。
834は前のドアが開いていた。中に入ってくださいとも入らないでくださいとも書いてなかったが、開いているのなら入っていいのだろうと、入らせてもらった。※後日別記事で紹介するつもりです。→車内その1その2

では、デザインの紹介。
「834」は市立中通小学校5年生2名の作品。「835」は秋田公立美術大学3年生(=美短からの編入生ということか)5名の作品。
 

 



 

どちらにも、同じ「秋田市中心市街地循環バス ぐるる」の文字と、顔が「100」で富士額の犬みたいなマークが描かれている。これは応募とは別の後付けなのだろう。
それとは別に、834にはどことなく似た犬のキャラクターもいて、資料によれば「キャラクターのわんこいぬ」だそう。

側面は、834では左右とも同じだが、835は異なる。
上の写真の通り、ドア側は834とも共通するような青空と雲。一方、運転席側はそれに加えて沿線の施設がデザインされている。
前から、(イベントが行われていて離れて撮影できなかったこともあり、部分的な写真ですが)
秋田市民市場、川反、赤れんが郷土館

サンパティオ、旧金子家、民俗芸能伝承館、久保田城御隅櫓、佐竹資料館

エリアなかいち、千秋美術館
順番や位置関係は実態とは異なるが、楽しいデザイン。どうせなら、歩道から見やすいドア側に描き、834にもあってもいいのではないだろうか。

2台とも、ベースの色は同じようだ。資料では水色だが、実際は青に近い。統一感があるし、他のバスとの区別もできるし、悪くないデザインだと思った。
なお、印刷したシートを車体に貼るラッピングではなく、車体に直に塗装したように見えた。


採用はされなかったものの、優秀作品として選ばれたものが2点あり、資料によれば1つはやはり水色ベース、もう1つは赤ベース。
その赤のデザインに対する審査員のコメントが「デザインの仕上がりはとても良かったが、緊急車両と同色であり、運行には不向きな感じがした。」とある。赤いからダメという理屈じゃあ、JR九州のバスも、JR東日本の「びゅう」バスも、郵便局の車も、コカ・コーラのトラックも「運行には不向き」ということになりませんでしょうか…

明日から運行します
そういえば、7月頃から一日乗車券を発売するという話があったけれど、それはどうなったのでしょうか。
【8日追記】8日付秋田魁新報秋田市地域面によれば、「6日からは、循環バス1日乗車券(300円)の販売が始まった。JR秋田駅の東西にある案内所、市役所バスコーナーの3カ所で購入できる。」とのこと。
大きく告知されることなく、発売が始まっていた。秋田市のサイトに前からアップされていた新しいリーフレットを改めて見ると、それには案内があった(発売箇所の表示はなし)
当初は車内で発売するという計画だったが、それはやめた模様。

【7日追記】
7日は「リニューアル記念プレゼント」として、「秋田市中心市街地循環バスをデザインした. 『クリアファイル』をプレゼント!!」「先着100名様に車内で配布します!!」とのことだったが、午後に乗ったらもうはけてしまっていた。
始発などの車内放送はおそらく従来のままで「ぐるる」 の名称は放送されなかった。

各バス停のポールは、今までは一般路線バスのものと同じデザインだった。
7日に見ると、少なくとも秋田駅西口、千秋公園入口、木内前では、車体色と同じ青地に「ぐるる」のロゴや834の「わんこいぬ」がデザインされたものに替えられていた。(形状は従来と同じなので、上に貼り重ねたと思われる)。これなら、目立って分かりやすくなった。
通町は従来のまま。今後更新されるのか、それとも地元利用者が多いからあえて変える必要がないということなのか。
【15日追記】この後1週間ほどで、通町、ねぶり流し館前、大町通りなども新デザインに更新された。バス停のポールの形が異なる買物広場は特に変化なし。
※バス停についてはこの記事にて


【20日追記】7月20日(土)は、834と一般塗装のリエッセが走っていた。
専用塗装登場後も、従来通りリエッセが緑色のまま予備車になっているようだ。

※長野市の中心市街地循環バスは「ぐるりん号」。この記事参照。

【2019年10月21日追記】秋田市でぐるるとまぎらわしいものに「くるりん周遊パス」がある。「ぐるる」でなく「く(KU)るりん」、「バス」でなく「パス(PASS)」。
「共通観覧券「みるかネット・くるりん周遊パス」」のことで、秋田市立の文化施設9か所を、1年の有効期間中に1回ずつ入館(その他割り引きになる施設も)できる券。
さらに、ぐるるの車内やパンフレットにくるりん周遊パスの告知が出ているなど、余計にややこしい。
コメント (9)
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