信号機の話。
以前から書いているように雪は信号機の大敵。
雪が「積もる」ことによる損傷や視認性低下は、信号機を縦型にすることで解決でき、数十年前から多くの県で採用されている。
一方、秋田のような風が強い地域で発生する、雪が「吹き付ける」ことで信号が見えなくなる問題は解決できないでいた。電球から発熱しないLEDに変わったことで、深刻化していたかもしれない。
秋田県警では、対策として本体と別にフード(庇)を発光させるという、斬新な方法を試みたこともあったが、イマイチの模様。
メーカーや他県においても試行錯誤が行われたようで、一定の効果のある対策が見出された。それが秋田県警では2011年からちらほらと設置されはじめていた。
主に2タイプあり、従来と同型の信号機にカプセル状のフードを取り付けたもの と 従来とは異なるまっ平らのボディの信号機をうつむき加減に設置するもの。
今年6月25日付秋田魁新報社会面に、秋田県警の方針が出ていた。
新聞記事の「無着雪型信号機」「フラット型」「球面型」というのは、正式な呼称なのだろうか。(フラット型はそれが正式らしい)
入札の資料では、フラットか球面か区別せず「LED薄型着雪対策灯器」と記載されるようだ。
※当ブログでは「球面型」のことは「カプセル」と呼ぶことにします。なんとなく分かりやすそうだと思うので…
従来より1万円高いだけで安全になるのなら、安いと思う。
でも、今年度県内で40交差点ってあまり多くないと思っていたところ、秋田市内では急激に更新が進んでいる。「署が「特に着雪しやすい」として県警本部に報告した」というよりは、ある程度古い信号機を一律に更新しているような気もする。(後述の通り、幹線道路では優先的に更新した事例もある)
昨年度までは交差点内の一部の信号機だけをLED化(雪対策かどうかに関わらず)することが多かった。しかし、今年度は交差点全部を一度に更新することが多い。
これは、交差点内から電球式信号機を一掃すれば、電力契約のアンペアを下げることができ、電気代を節約できるメリットもあると思われる。
昨年度までに一部だけがLED化されていた交差点では、今年度で残りを雪対策LED化した工事もあり、全部LEDだけど雪対策がある信号機とない信号機が混在している交差点もある。
秋田市中央部では、カプセル型が特に増殖。幹線道路から一方通行の裏道まで見ることができるようになった。(割合としては全体の3割にも満たないだろうけど)【13日追記】一方で、西風が吹き付けやすい立地で交通量が多い、山王大通りなどでは未設置。
カプセル型って、既存の信号機のフードだけをカプセルに交換することもできそうな気がするが、ネジ穴とか防水対策とかで規格が異なるのかもしれない。
「NS13」は日本信号2013年製の意味
今まではグレーのボディで縦に赤黄青が並ぶ、一般的な信号機しかなかったカプセル型だが、最近、バリエーションが増えてきた。
昨年、南大通りの一部では、緑色ボディの信号機が更新されて一般的なグレーのものに変わってしまった。機能に問題はないとしても、統一感があった街並みがちぐはぐになって残念だと思っていた。
今年度は、昨年の1つ隣の中通六郵便局の交差点が10月に更新された。LED化済みの大通り側の車両用はそのままで、交わる側の車両用とすべての歩行者用が対象。
更新前/後
今年はちゃんと緑色ボディで更新してくれた。しかも、カプセルフード!
あまり違いのない写真ですね
カプセル自体は同じでボディカラーとは関係ないけれど、これはこれで目新しい。
設置された順番が前後しますが、こんなカプセル型も登場。
秋田駅からほど近い千秋公園のふもと、秋田県立脳血管研究センター前の押しボタン式信号が、歩行者用も含めて全部更新された。車両用はすべてカプセルフード。
ここを通る県道28号線では脳研前から手形方向にかけて、時間帯で方向ごとの車線数を変える「リバーシブルレーン(昔は「中央線変移システム」と言っていた)」を実施していた(1991年4月5日から2010年7月28日まで)が、現在は固定されている。
リバーシブルレーン当時は、今の時間はどの車線がどちら方向かを示すため、ゲート型の標識が設置されており、信号機の一部もそれに同居していた。
リバーシブルレーン廃止後もゲートは撤去されず、巨大な信号柱として地道に活躍を続けていた。
更新前
脳研前では、千秋公園側の信号機がゲート型標識に両面・横型・茶色ボディでくっ付いていた。
更新後
今回の更新では、手形方向に向かう時に見る信号がゲートから離れて、歩行者用信号機と同じ柱に縦型で設置。広小路方向に向かう時に見る信号機だけが、ゲートに残った。
更新前/後
それは、横型・茶色ボディでカプセルフード。横型でカプセル付きは珍しい。【13日追記】カプセルでなくても、LED式で横型の信号機自体、秋田ではかなり珍しい。秋田市内ではこれが3か所目?
2013年7月日本信号製。銘板が横向きに付いていたので、最初から横型として製造されたことになる。
他の信号機は縦型・標準色ボディでカプセルフード。
秋田の大きな道路で最近増えている矢印信号にも、カプセルが付いた。
茨島交差点。正面から見ると、あまり違和感がない?
秋田県随一の交通量であろう、茨島(ばらじま)交差点は11月末頃に工事が行われ、すべてカプセルフードになった。ここは以前からLED式信号機が設置されていたが、それらは他の小さな交差点に転用された模様。
矢印カプセル
撮影時は雨上がりのため、カプセルの外側に水滴が付いて、灯火が反射していた。視認性には影響はなさそう。10年20年と使い続ければ、内部に水が入って曇ったり故障したりしないかは、気になるところ。
秋田県警オリジナルの製造年とメーカーを示すシールは、冒頭の写真と上下が逆で「13NS」になっている。特に決まりはないのかな。矢印信号は、矢印1つにつき1台の製品なので、それぞれに「13NS」が貼ってある。
カプセル信号って、横から見るとかなり違和感がある
最後は、単純なカプセルではないもの。
交差点の間隔や形状によって信号機が誤認されないよう、見える角度を狭める「視角制限フード」というのがある。秋田県警では、信号電材というメーカー製の細かい板(ルーバー)がたくさん入ったいかつい外観のものを好んで設置していた。しかし、これは板のすき間に雪が入り込めば完全に見えなくなるという欠点があった。
保戸野と泉の境目。神田線・添川線が曲がる交差点。
片岡医院の角と言えば分かりやすい方もおられるでしょう
ここは「X」字状に交わる十字路のため、天徳寺地下道側の信号機に視角制限がされていた。ただし、手の込んだ細工ではなく、
筒状のフード
全周を覆うような(下に切れ込みはある)長ーいフードで目隠しするという、単純な方法。「ダブルフード」と呼ばれるらしい。フードはボディとは材質が違うようだし、本体への取り付け方が通常のフードとは違う。
ちなみにこの交差点は、昔は信号機のない丁字路だった。1985年頃に新しい道路が開通して十字路になり、信号機が設置された。当時、秋田市中心部では縦型信号機がほとんどなく、本格設置はここが最初の1つだったかもしれない。縦型信号が珍しくて見に行ったものだ。
ここ数年でその信号機も徐々に更新されるも、このダブルフードはしぶとく残っていた。先週中頃までは。それが、こうなった。
正面から見れば、普通の信号機? いやここもカプセル型? と思いきや…
少し角度を変えるとチラチラして見づらくなって、さらに横に移動すると真っ黒になる
カプセル型+視角制限の登場だ!
外側は通常のカプセルと同じ形状なので、これなら内部に雪が入り込むことはない。従来の視角制限の問題点をも、カプセル型は解決したことになる。
メーカーは通常のカプセルと同じ日本信号。今まで視角制限で実績のあった信号電材、危うし!?
見える角度の制限は、カプセル内部でやっていることになるが、どういう仕組みなんだろう?
現地ではカプセルで反射してよく見えなかったが、写真でなんとなく分かった。
斜め下から 真横から拡大
お分かりだろうか。
カプセル自体は通常とまったく同じで、その中に別の構造物が入って角度を制限しているようだ。
点灯面を覆うように、黒い半円形のルーバーが並び、ドーム状の物体をかたちづくっている(ダンゴムシみたいでちょっと気持ち悪い…)。それが目隠しとなって、横からは色が見えない。
すなわち、基本的な原理は従来のルーバーによる視角制限そのもので、それをカプセル内に収めたのがアイデアということか。
カプセル内のルーバーでは、設置時の角度の微調整はちょっと大変かもしれない。
※正面から見ると、横方向の筋状のものが少々見える。これはドームを固定する部品とかだろうか?
今年の秋田市は本格的積雪は少し遅いけれど、もうすぐこうした信号機が威力を発揮することでしょう。後日また、紹介できるかもしれません。
※矢印、視角制限とも紹介した以外の箇所でもいくつか設置されています。【12日追記】コメントでお知らせいただいたように、ルーバー付きカプセルは、まだほとんど設置されておらず、秋田市内では初の模様。
※カプセル型の吹雪の時の状況の1シーンはこちら→その対策なのか2015年頃からマイナーチェンジされた(リンク先後半)
※もう1つの方式・フラット型の状況はこちら
※2018年には、フラットと視角制限を両立した信号機が登場
以前から書いているように雪は信号機の大敵。
雪が「積もる」ことによる損傷や視認性低下は、信号機を縦型にすることで解決でき、数十年前から多くの県で採用されている。
一方、秋田のような風が強い地域で発生する、雪が「吹き付ける」ことで信号が見えなくなる問題は解決できないでいた。電球から発熱しないLEDに変わったことで、深刻化していたかもしれない。
秋田県警では、対策として本体と別にフード(庇)を発光させるという、斬新な方法を試みたこともあったが、イマイチの模様。
メーカーや他県においても試行錯誤が行われたようで、一定の効果のある対策が見出された。それが秋田県警では2011年からちらほらと設置されはじめていた。
主に2タイプあり、従来と同型の信号機にカプセル状のフードを取り付けたもの と 従来とは異なるまっ平らのボディの信号機をうつむき加減に設置するもの。
今年6月25日付秋田魁新報社会面に、秋田県警の方針が出ていた。
「今後3年間で県内116交差点(計1095基)の信号機を雪が付きにくいタイプに取り替える。」そうで、今年度は「40交差点の447基を交換する予定で、交換費用8039万円」。
「2011、12の両年度、試験的に無着雪型の信号機を県内52交差点に設置」したが、それらにおいて「(署員が出動して)ブラシで雪寄せしたとの報告はなく、雪が付きにくいことが分かっている」。
「交換するのは、県内全15(警察)署が「特に着雪しやすい」として県警本部に報告した信号機」
「雪が付きにくい「無着雪型信号機」として設置されるのは「フラット型」か「球面型」」「1基当たり従来型より1万円ほど高い17万円程度になる見込み」
だそう。「2011、12の両年度、試験的に無着雪型の信号機を県内52交差点に設置」したが、それらにおいて「(署員が出動して)ブラシで雪寄せしたとの報告はなく、雪が付きにくいことが分かっている」。
「交換するのは、県内全15(警察)署が「特に着雪しやすい」として県警本部に報告した信号機」
「雪が付きにくい「無着雪型信号機」として設置されるのは「フラット型」か「球面型」」「1基当たり従来型より1万円ほど高い17万円程度になる見込み」
新聞記事の「無着雪型信号機」「フラット型」「球面型」というのは、正式な呼称なのだろうか。(フラット型はそれが正式らしい)
入札の資料では、フラットか球面か区別せず「LED薄型着雪対策灯器」と記載されるようだ。
※当ブログでは「球面型」のことは「カプセル」と呼ぶことにします。なんとなく分かりやすそうだと思うので…
従来より1万円高いだけで安全になるのなら、安いと思う。
でも、今年度県内で40交差点ってあまり多くないと思っていたところ、秋田市内では急激に更新が進んでいる。「署が「特に着雪しやすい」として県警本部に報告した」というよりは、ある程度古い信号機を一律に更新しているような気もする。(後述の通り、幹線道路では優先的に更新した事例もある)
昨年度までは交差点内の一部の信号機だけをLED化(雪対策かどうかに関わらず)することが多かった。しかし、今年度は交差点全部を一度に更新することが多い。
これは、交差点内から電球式信号機を一掃すれば、電力契約のアンペアを下げることができ、電気代を節約できるメリットもあると思われる。
昨年度までに一部だけがLED化されていた交差点では、今年度で残りを雪対策LED化した工事もあり、全部LEDだけど雪対策がある信号機とない信号機が混在している交差点もある。
秋田市中央部では、カプセル型が特に増殖。幹線道路から一方通行の裏道まで見ることができるようになった。(割合としては全体の3割にも満たないだろうけど)【13日追記】一方で、西風が吹き付けやすい立地で交通量が多い、山王大通りなどでは未設置。
カプセル型って、既存の信号機のフードだけをカプセルに交換することもできそうな気がするが、ネジ穴とか防水対策とかで規格が異なるのかもしれない。
「NS13」は日本信号2013年製の意味
今まではグレーのボディで縦に赤黄青が並ぶ、一般的な信号機しかなかったカプセル型だが、最近、バリエーションが増えてきた。
昨年、南大通りの一部では、緑色ボディの信号機が更新されて一般的なグレーのものに変わってしまった。機能に問題はないとしても、統一感があった街並みがちぐはぐになって残念だと思っていた。
今年度は、昨年の1つ隣の中通六郵便局の交差点が10月に更新された。LED化済みの大通り側の車両用はそのままで、交わる側の車両用とすべての歩行者用が対象。
更新前/後
今年はちゃんと緑色ボディで更新してくれた。しかも、カプセルフード!
あまり違いのない写真ですね
カプセル自体は同じでボディカラーとは関係ないけれど、これはこれで目新しい。
ところで先日、大町西交差点に新設された歩行者用信号機の製造番号が、「K0000001」と「K0000002」だった。
この交差点の更新された歩行者用信号機も、同じメーカーで同じボディカラー。
そこでプレートを見てみると、「K0000010」とか「同12」とか、やっぱりかなり若い番号。
ただ、2013年7月製なので、大町西のよりは古いことになる。さらに形式は、「ED1331H+560001080」。大町西は「ED1331A+以下同」。ちなみに、保戸野地区で更新されたグレーの標準色の同型は2013年7月製の「ED1331A」だけの形式で「K2万台」の製造番号。
プラスの後が色違いということで、プラスの前のアルファベット1文字が違えば、製造番号が1からカウントし直されるのだろうか?
この隣の交差点はフラット型(奥の東北森林管理局・中通小前の押しボタン式)この交差点の更新された歩行者用信号機も、同じメーカーで同じボディカラー。
そこでプレートを見てみると、「K0000010」とか「同12」とか、やっぱりかなり若い番号。
ただ、2013年7月製なので、大町西のよりは古いことになる。さらに形式は、「ED1331H+560001080」。大町西は「ED1331A+以下同」。ちなみに、保戸野地区で更新されたグレーの標準色の同型は2013年7月製の「ED1331A」だけの形式で「K2万台」の製造番号。
プラスの後が色違いということで、プラスの前のアルファベット1文字が違えば、製造番号が1からカウントし直されるのだろうか?
設置された順番が前後しますが、こんなカプセル型も登場。
秋田駅からほど近い千秋公園のふもと、秋田県立脳血管研究センター前の押しボタン式信号が、歩行者用も含めて全部更新された。車両用はすべてカプセルフード。
ここを通る県道28号線では脳研前から手形方向にかけて、時間帯で方向ごとの車線数を変える「リバーシブルレーン(昔は「中央線変移システム」と言っていた)」を実施していた(1991年4月5日から2010年7月28日まで)が、現在は固定されている。
リバーシブルレーン当時は、今の時間はどの車線がどちら方向かを示すため、ゲート型の標識が設置されており、信号機の一部もそれに同居していた。
リバーシブルレーン廃止後もゲートは撤去されず、巨大な信号柱として地道に活躍を続けていた。
更新前
脳研前では、千秋公園側の信号機がゲート型標識に両面・横型・茶色ボディでくっ付いていた。
更新後
今回の更新では、手形方向に向かう時に見る信号がゲートから離れて、歩行者用信号機と同じ柱に縦型で設置。広小路方向に向かう時に見る信号機だけが、ゲートに残った。
更新前/後
それは、横型・茶色ボディでカプセルフード。横型でカプセル付きは珍しい。【13日追記】カプセルでなくても、LED式で横型の信号機自体、秋田ではかなり珍しい。秋田市内ではこれが3か所目?
2013年7月日本信号製。銘板が横向きに付いていたので、最初から横型として製造されたことになる。
他の信号機は縦型・標準色ボディでカプセルフード。
秋田の大きな道路で最近増えている矢印信号にも、カプセルが付いた。
茨島交差点。正面から見ると、あまり違和感がない?
秋田県随一の交通量であろう、茨島(ばらじま)交差点は11月末頃に工事が行われ、すべてカプセルフードになった。ここは以前からLED式信号機が設置されていたが、それらは他の小さな交差点に転用された模様。
矢印カプセル
撮影時は雨上がりのため、カプセルの外側に水滴が付いて、灯火が反射していた。視認性には影響はなさそう。10年20年と使い続ければ、内部に水が入って曇ったり故障したりしないかは、気になるところ。
秋田県警オリジナルの製造年とメーカーを示すシールは、冒頭の写真と上下が逆で「13NS」になっている。特に決まりはないのかな。矢印信号は、矢印1つにつき1台の製品なので、それぞれに「13NS」が貼ってある。
カプセル信号って、横から見るとかなり違和感がある
最後は、単純なカプセルではないもの。
交差点の間隔や形状によって信号機が誤認されないよう、見える角度を狭める「視角制限フード」というのがある。秋田県警では、信号電材というメーカー製の細かい板(ルーバー)がたくさん入ったいかつい外観のものを好んで設置していた。しかし、これは板のすき間に雪が入り込めば完全に見えなくなるという欠点があった。
保戸野と泉の境目。神田線・添川線が曲がる交差点。
片岡医院の角と言えば分かりやすい方もおられるでしょう
ここは「X」字状に交わる十字路のため、天徳寺地下道側の信号機に視角制限がされていた。ただし、手の込んだ細工ではなく、
筒状のフード
全周を覆うような(下に切れ込みはある)長ーいフードで目隠しするという、単純な方法。「ダブルフード」と呼ばれるらしい。フードはボディとは材質が違うようだし、本体への取り付け方が通常のフードとは違う。
ちなみにこの交差点は、昔は信号機のない丁字路だった。1985年頃に新しい道路が開通して十字路になり、信号機が設置された。当時、秋田市中心部では縦型信号機がほとんどなく、本格設置はここが最初の1つだったかもしれない。縦型信号が珍しくて見に行ったものだ。
ここ数年でその信号機も徐々に更新されるも、このダブルフードはしぶとく残っていた。先週中頃までは。それが、こうなった。
正面から見れば、普通の信号機? いやここもカプセル型? と思いきや…
少し角度を変えるとチラチラして見づらくなって、さらに横に移動すると真っ黒になる
カプセル型+視角制限の登場だ!
外側は通常のカプセルと同じ形状なので、これなら内部に雪が入り込むことはない。従来の視角制限の問題点をも、カプセル型は解決したことになる。
メーカーは通常のカプセルと同じ日本信号。今まで視角制限で実績のあった信号電材、危うし!?
見える角度の制限は、カプセル内部でやっていることになるが、どういう仕組みなんだろう?
現地ではカプセルで反射してよく見えなかったが、写真でなんとなく分かった。
斜め下から 真横から拡大
お分かりだろうか。
カプセル自体は通常とまったく同じで、その中に別の構造物が入って角度を制限しているようだ。
点灯面を覆うように、黒い半円形のルーバーが並び、ドーム状の物体をかたちづくっている(ダンゴムシみたいでちょっと気持ち悪い…)。それが目隠しとなって、横からは色が見えない。
すなわち、基本的な原理は従来のルーバーによる視角制限そのもので、それをカプセル内に収めたのがアイデアということか。
カプセル内のルーバーでは、設置時の角度の微調整はちょっと大変かもしれない。
※正面から見ると、横方向の筋状のものが少々見える。これはドームを固定する部品とかだろうか?
今年の秋田市は本格的積雪は少し遅いけれど、もうすぐこうした信号機が威力を発揮することでしょう。後日また、紹介できるかもしれません。
※矢印、
※カプセル型の吹雪の時の状況の1シーンはこちら→その対策なのか2015年頃からマイナーチェンジされた(リンク先後半)
※もう1つの方式・フラット型の状況はこちら
※2018年には、フラットと視角制限を両立した信号機が登場