広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

イギリストースト2014.10

2014-11-04 23:52:13 | ランチパック等パン類
前回に関連して、10月に売られていたイギリストーストを6種類紹介。
この他にも、「ツナサラダ」など2種類くらい見かけたので、ラインナップは豊富。(イトーヨーカドー弘前店とヒロロ(旧・ジョッパル)地階のルミエールを巡っただけで、それだけを確認)

まずは10月4日から発売されている、青森放送(RAB)ラジオとのコラボ商品3種類。
昨年のRAB60周年に続くコラボイギリストースト。
3商品とも「ラジオリスナーのメッセージから生まれたパンです」とあるが、名目はそれぞれRABキャラクターの「らぶりん」と今秋から始まった2つの新番組とのコラボという名目。
発売日直前に始まったばかりの新番組なのに「リスナーのメッセージ」があるのはおかしい気がするけれど、これはメッセージの宛先は前番組だったり、RAB全体宛てということなんでしょう。

ちなみに、秋田のたけや製パンでも、秋田放送とのコラボ商品として「たまこちゃんとコックボー」のキャラクターのパンを発売中だけど、それって元々は広島ホームテレビが制作しているわけですが…

イギリストースト 焙煎ピーナツクリーム&苺ジャム 378kcal
「GO!GO!らじ丸」とのコラボ。
後で紹介する他の2つと比べると、青森らしくもない、ありふれた具材のようではあるが、ピーナツとイチゴジャムという組み合わせは奇抜。
個人的には、どちらもあまり好きではないし…
片面ずつ塗布
個人的感想としては、“味がケンカ”してる。
ピーナツクリームは「焙煎」であるためか濃厚。それだけを食べればおいしいかもしれない。
【5日追記】市販のピーナツとジャムを使えば、近いものを再現できてしまうという意味では、イギリストーストらしい独創性に欠けるような気がする。以下に紹介するものは、素人では再現が難しく、そういうのこそイギリストーストらしい。

イギリストースト 青森県産キャロットジャム 283kcal
これは特定の番組ではなく、局のキャラクター「らぶりん」とのコラボということらしい。
包装裏面の他商品では番組ロゴや放送日時が記載される箇所には、県内各地の周波数を表示。

ニンジンのジャムというとびっくりする方もおられるだろうけれど、青森県とは縁がある。
日本海側の深浦町はニンジンの産地であり、ニンジンのジャムも製造されているからだ。

それを使用したのかなと思ったが、包装には「青森県産」までで細かい産地などの記載はなし。工藤パンさんはこういう表記をしない傾向がある。たけやだってやっているのだし、県や地域の宣伝になるのに。
ニンジン色
見た感じでは、ジャムの中にイギリストーストらしいジャリジャリがあるように見えたが、食べるとその食感はなかった。
甘さがあり、かすかにニンジンの味がする。
もう少しニンジン感が強くてもいいと思ったが、それだとニンジンが苦手な人はダメかな。

そして、もう1つが期待していた商品。「麻生しおりの土曜はキュン」とのコラボ。
イギリストースト 青森県産ホタテマヨ 309kcal
イギリストーストでは珍しい惣菜パン(調理パン)系。※他にはツナマヨとタマゴが9月から登場している
しかも大胆にも青森の特産であるホタテを使っている。
今回紹介する他のイギリストーストの多くは税込み140円前後で売られていたが、これはさすがに189円。
「ホタテ貝柱」と「ホタテエキス」を使用。ホームページでは「むつ湾産ホタテ貝柱入りのホタテマヨネーズフィリング」とある。
細かく刻んだホタテらしきものが
ホタテの味というか、海産物の味がほんのりした。ツナマヨよりは薄いかも。ホタテの歯ごたえはなし。
悪くない。
たまたまなのかもしれないが、パンが今までにないくらい、とてもふかふかで柔らかかった。


あとは亜種的な派生商品を3つ。※7月の記事
イギリスあんトースト 栗あん 467kcal
あんこをはさんでトーストした状態で売られているシリーズ。これも少々高くて158円。
季節ものでおいしかったけれど、9月には「イギリスあんトースト粒あん(栗入り)」というよく似たものが発売されている。そっちは黒いつぶあんに栗を入れたということなんだろうが、今回は見かけなかった。

 
イギリスフレンチトースト カスタード 313kcal / イギリスフレンチトースト チョコクリーム 274kcal
イギリスなんだかフランスなんだか分からないネーミングの商品。今年夏にはハムなどをはさんだ惣菜系のものが出ていて、とてもおいしかった。
9月にカスタード、10月にチョコクリーム、11月からはプリン風味が出ていて、菓子パン系にシフトしている模様。

カスタードもチョコも、どちらもおいしかった。思ったより甘くないように感じた(それでも充分甘いですよ)。
惣菜系ではスパイシーな味がしたけれど、こちらはしなかった。卵液の味付けを変えてあるのだろうか。
これもおいしいけど、惣菜系の再発売にも期待。

【11月22日追記】11月18日付更新の弘前経済新聞サイトで、イギリスフレンチトーストが取り上げられた。
製造するのは工藤パン系列の「幸福の寿し本舗」だそう。
改めてパッケージを確認すると、工藤パンは「製造者」ではなく「販売者」と記載されていた。バーコードは工藤パンのコード。(あんトーストも同様)
開発のきっかけを「パンケーキがブームとなり、イギリストーストシリーズでもパンケーキを活用した商品として企画した」そうで、ネーミングは「パンケーキといえばフランスといった単純な発想から。」とのこと。(以上追記)


ところで、以前のイギリストーストの包装では、色数の制限があったようでイギリス国旗がおかしな色のことがあったが、今回紹介したものはいずれも正しい色になっている。
印刷の制約がなくなったのか、あるいはイギリスへの配慮でしょうか。(国旗の使用については、在日イギリス大使館の承諾を得ているらしい)
9月にはスコットランド独立の住民投票がニュースになったが、その中で、独立することになれば、イギリスの国旗が変わるかもしれないという話題も出た。
独立しない、すなわち国旗が変わらない結果となって、工藤パンさんはパッケージデザインを変えないで済んだと、胸をなで下ろしているかも。

【2023年11月22日追記・同日付朝日新聞夕刊より イギリスとの関係について
イギリストースト発売開始は「1967年ごろ」。その後「商品の特徴を出すため、76年にイギリス国旗をあしらったパッケージに変更」。
卸し先からイギリスの許可をもらっているのか指摘され、イギリス大使館へ国旗使用について問い合わせると「快諾され」た。
それから約30年(=ということは許可を得たのは1990年代?)、両者でやりとりはなかった。

2023年、イギリス大使館側から、大使が本社と向上を訪ねたいと打診。9月に実現。
30年来、「大使館内ではイギリストーストのことが知られており」、「「ゆかり」の場所として、今回の訪問が実現」。
訪問後、大使は自身のX(旧ツイッター)で、大使館とのコラボ商品はどうかと投稿。
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