弘前の食べ物の話題2つ。(工藤パンではないものです)
●大和家おにぎり
弘前市百石町にあった「大和家」という大正12年創業の「大衆割烹」が、最近閉店した。
報道では「日本料理店」としているものもある。閉店の日付は「10月下旬」とか「11月10日」などまちまち。いずれにしても、今日現在は閉まってしまったと考えられる。
閉店は、79歳の3代目女将の高齢と後継者不在、それに不景気が理由。来春から仕出しなどに業態転換して再オープンの予定。
僕は大和家のお店には行ったことがないが、なじみのある店というかブランドではあった。それは弘前で暮らしたことがある多くの人が同じではないだろうか。
大和家では、弁当やおにぎりなどを販売しており、おにぎりは弘前市内のスーパーなどで入手できた。弘前大学生協でも扱っていたはずだし、弘前駅や弘前バスターミナルのそば屋や売店でも売っていたとのこと。
来春からはおにぎりなどをまた売るようなので、今冬だけ買えないことになる。(つまり、今回の「閉店」というのは「店舗部門の閉鎖」「仕出し専業化」ということか)
その大和家のおにぎり。僕が弘前にいた頃からあったけれど、販売された経緯や歴史については意識していなかった。
「まるごと青森(http://marugoto.exblog.jp/5348747)」などによれば、40年以上に渡って親しまれているおにぎりだった。
昭和46(1971)年に、中学校の購買で売るために製造したのが最初。手作りの作り方や包装は当時とほとんど変わっていないとか。
大和家のおにぎりは、形や海苔の巻き方などがコンビニおにぎりとは一線を画するものだが、コンビニおにぎりが登場するより前からあるのだから、違って当然なのだった。
大和家のおにぎりは、最近では、「生姜焼き」、青森らしい「しじみ」「帆立貝焼き味」、一時期駅弁的商品もあった「りんごごはん」、弘大生が開発した「梅なめたけ」など17種類以上もある豊富なラインナップだった。(スーパーではそのうち数種類しか見たことがなかったけど)
今回、オーソドックスな「おかか」を購入した。標準価格は8%税込み130円。
女将のイラスト
ビニールで包んでから、紙で包装されている。中身によって包装の印刷の色が異なり、女将がいない商品もある。
「底」から見る
手で握っているそうだが、どういう手順なんだろう。
おかかは底から入れているらしく、海苔は厚さの分だけ三角形の2辺に巻かれている。もうちょっと海苔が多くてもいいかも。ゴマが少々。
復活したら、いろいろ食べてみたい。
●長モヤシ
津軽名物に、大鰐温泉で作られる「大鰐もやし」がある。
温泉の水や熱で育てられたモヤシで、現在一般的な緑豆ではなく大豆(その在来品種だそう)を使っていて、軸がとても細長いのが特徴。(「そばもやし」も見たことがある)【21日追記】食感はシャキシャキしている。
生産農家は少なく、出回るのは冬(12月から?)限定ではあるものの、冬の大鰐周辺ならスーパーでも売っているらしいし、大鰐温泉の宿の冬の朝食にモヤシのおひたしが出るのが定番。温泉施設「鰐come」でも売るが、昼までに売り切れてしまう。
【21日追記】11月(半ば?)頃から翌年5月上旬頃に出回るそうだ。
今回、ヒロロ地階のルミエールに行ったら、こんなものを売っていた。
長いモヤシ!
シーズン前なのに大鰐もやしを売っている? と驚いた。
よく見ると、
「長もやし」という名称で、「産地:青森市」。
青森市で作ったのなら「“大鰐”もやし」ではないが、見た目はそっくり。当然、温泉の水や熱は使わないのだろう。
味も違いは分からなかった。(同時に食べ比べれば違うのかもしれません)
大鰐もやしとどういう関係で、どの程度の知名度があるのか知らないけれど、冬の大鰐じゃなくても似たものは手に入るのか。
※「そばもやし」についてはこちら
【2017年9月14日追記】2017年9月に改めて、弘前市など津軽のいくつかのスーパーを見たところ、地元・県外資本に関わらず、ほぼすべての店舗で豆の長もやしを売っていた。津軽地方地盤のスーパーを中心に複数店舗で、そばもやしもあった。佐藤長では、豆・そばとも、太子食品の製品。弘前市撫牛子産を扱う店もあり、製造元はさまざま。
実は長もやしは津軽なら大鰐以外でも生産され、どこででも売られているようだ。
また、2017年8月に取材された、9月14日放送NHKBSプレミアム「ニッポンぶらり鉄道旅」では、夏場なのに大鰐でもやしを栽培し、それが地元食堂で出されているシーンが放映された。量は多そうではなかったが、実は大鰐でも通年生産されているのか。
●大和家おにぎり
弘前市百石町にあった「大和家」という大正12年創業の「大衆割烹」が、最近閉店した。
報道では「日本料理店」としているものもある。閉店の日付は「10月下旬」とか「11月10日」などまちまち。いずれにしても、今日現在は閉まってしまったと考えられる。
閉店は、79歳の3代目女将の高齢と後継者不在、それに不景気が理由。来春から仕出しなどに業態転換して再オープンの予定。
僕は大和家のお店には行ったことがないが、なじみのある店というかブランドではあった。それは弘前で暮らしたことがある多くの人が同じではないだろうか。
大和家では、弁当やおにぎりなどを販売しており、おにぎりは弘前市内のスーパーなどで入手できた。弘前大学生協でも扱っていたはずだし、弘前駅や弘前バスターミナルのそば屋や売店でも売っていたとのこと。
来春からはおにぎりなどをまた売るようなので、今冬だけ買えないことになる。(つまり、今回の「閉店」というのは「店舗部門の閉鎖」「仕出し専業化」ということか)
その大和家のおにぎり。僕が弘前にいた頃からあったけれど、販売された経緯や歴史については意識していなかった。
「まるごと青森(http://marugoto.exblog.jp/5348747)」などによれば、40年以上に渡って親しまれているおにぎりだった。
昭和46(1971)年に、中学校の購買で売るために製造したのが最初。手作りの作り方や包装は当時とほとんど変わっていないとか。
大和家のおにぎりは、形や海苔の巻き方などがコンビニおにぎりとは一線を画するものだが、コンビニおにぎりが登場するより前からあるのだから、違って当然なのだった。
大和家のおにぎりは、最近では、「生姜焼き」、青森らしい「しじみ」「帆立貝焼き味」、一時期駅弁的商品もあった「りんごごはん」、弘大生が開発した「梅なめたけ」など17種類以上もある豊富なラインナップだった。(スーパーではそのうち数種類しか見たことがなかったけど)
今回、オーソドックスな「おかか」を購入した。標準価格は8%税込み130円。
女将のイラスト
ビニールで包んでから、紙で包装されている。中身によって包装の印刷の色が異なり、女将がいない商品もある。
「底」から見る
手で握っているそうだが、どういう手順なんだろう。
おかかは底から入れているらしく、海苔は厚さの分だけ三角形の2辺に巻かれている。もうちょっと海苔が多くてもいいかも。ゴマが少々。
復活したら、いろいろ食べてみたい。
●長モヤシ
津軽名物に、大鰐温泉で作られる「大鰐もやし」がある。
温泉の水や熱で育てられたモヤシで、現在一般的な緑豆ではなく大豆(その在来品種だそう)を使っていて、軸がとても細長いのが特徴。(「そばもやし」も見たことがある)【21日追記】食感はシャキシャキしている。
生産農家は少なく、出回るのは冬(12月から?)限定ではあるものの、冬の大鰐周辺ならスーパーでも売っているらしいし、大鰐温泉の宿の冬の朝食にモヤシのおひたしが出るのが定番。温泉施設「鰐come」でも売るが、昼までに売り切れてしまう。
【21日追記】11月(半ば?)頃から翌年5月上旬頃に出回るそうだ。
今回、ヒロロ地階のルミエールに行ったら、こんなものを売っていた。
長いモヤシ!
シーズン前なのに大鰐もやしを売っている? と驚いた。
よく見ると、
「長もやし」という名称で、「産地:青森市」。
青森市で作ったのなら「“大鰐”もやし」ではないが、見た目はそっくり。当然、温泉の水や熱は使わないのだろう。
味も違いは分からなかった。(同時に食べ比べれば違うのかもしれません)
大鰐もやしとどういう関係で、どの程度の知名度があるのか知らないけれど、冬の大鰐じゃなくても似たものは手に入るのか。
※「そばもやし」についてはこちら
【2017年9月14日追記】2017年9月に改めて、弘前市など津軽のいくつかのスーパーを見たところ、地元・県外資本に関わらず、ほぼすべての店舗で豆の長もやしを売っていた。津軽地方地盤のスーパーを中心に複数店舗で、そばもやしもあった。佐藤長では、豆・そばとも、太子食品の製品。弘前市撫牛子産を扱う店もあり、製造元はさまざま。
実は長もやしは津軽なら大鰐以外でも生産され、どこででも売られているようだ。
また、2017年8月に取材された、9月14日放送NHKBSプレミアム「ニッポンぶらり鉄道旅」では、夏場なのに大鰐でもやしを栽培し、それが地元食堂で出されているシーンが放映された。量は多そうではなかったが、実は大鰐でも通年生産されているのか。