2014年10月の弘前いろいろですが、その前に1つ。
●ついに進出!
10月31日、青森県にもセブン-イレブンが進出することが明らかになった。2015年夏から出店を開始。
都道府県別では45番目。高知にも進出することになり、未進出は鳥取と沖縄だけになる。
青森市、八戸市、弘前市でオーナー募集説明会をするそうなので、少なくとも県内3大都市には店ができそう。
一部では「青森には当分できない」という噂があったようだが、岩手・秋田にできていてその隣県へ進出するのは難しくはなさそうだった。
実際に、今年5月の報道(この記事中ほど)では、未出店各県にも進出する方針であり、2015年春に岩手県北上市に弁当・惣菜の専用工場ができるので、それ以後に青森にも出店を…という感じだった。
※となれば、輸送ルート上であろう、秋田県北部にもできても良さそう?
秋田同様、セブンイレブン進出を歓迎する声が多いようだが、競争は激化するだろう。
陸奥新報の若手も含む記者が執筆するコラム「冬夏言」では、2日と3日で連続してセブンイレブン進出に触れていた。
2日付では、20年近く前に青森出身の新山千春がセブンイレブンのCMに出演し「県内メディアにも明るい話題として紹介された」、「うれしかったが、肝心の店が県内には無いという点に率直に引っ掛かりを感じた」そうで、関東の人と会話して青森にセブンイレブンがない話題になって「田舎者扱いされたような気分になった記憶もある」。
3日付は、弘前の街が観光資源として注目されていることを列挙し、その最後に「セブン―イレブンも来夏には本県出店すると発表された。弘前にも展開される。経済、観光面での新たな魅力発信の実りを期待したい。」と、取ってつけたような展開。セブン-イレブンは特に「魅力発信」にはならないのでは?
2日付では「これで県内にコンビニ大手5社がそろい踏みする。」とも。
5社とは、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ。
サークルKサンクスが落ち目だし、イオン系とはいえミニストップはあまり大規模ではないので、経済紙など一般には「大手3社」を用いることが多いようだが、たしかに青森(弘前市だけに限定しても)では5チェーンともあることになる。
秋田にはミニストップはないから、そう言われてしまうと、引け目を感じてしまう。
では、そのミニストップの話から。
●土手町のコンビニ
昨年12月、下土手町の楽器店跡に、「ミニストップ弘前土手町店」がオープンした。
今年夏に行った時、土手町を通ったのに、開店していたはずのミニストップの存在に、なぜか気付かなかった。
今回は、
ん?
特に向かい側の歩道からだとミニストップだとは分かりにくい。
日除けの幕が庇状に伸びていて、ドア上の横長の看板を隠しており、歩道上の小さい看板しか見えないためだ。だから夏も気付かなかったのだろう。
2014年6月撮影のGoogleストリートビューより
ストリートビューで確認できるように、時間帯や天候によっては日除けを上げているが、それでも看板自体あまり目立たない。土手町の景観や既存商店に配慮して、控えめにしているのかもしれない。
●蓬莱橋の歩道
夏に工事が始まっていた(リンク先末尾)、土淵川沿い、蓬莱橋から中央弘前駅方向への歩道。
こんな状況
工事看板は、工期(~まで)が空欄になっている。先方はまだ駐車場のままだし、どうなるのかは不明。
県発注の「道路改良工事」で、長さは32.2メートル、請負額は2640.6万円。【2015年5月25日追記】中央弘前駅までの通路全体の長さは100メートル以上。
【2015年4月22日追記】「土淵川環境整備連携事業」だそうで2015年4月21日から歩行者用通路として供用開始。陸奥新報サイトによれば「県と市が連携事業で整備」「勾配が急な蓬莱橋側の入り口付近には土淵川橋詰広場を造り(略)スロープや手すりを設置。」「通路全体に融雪設備」。
※完成後はこちら
●ヨーデル
弘前駅中央口を出て右へ進むと、イトーヨーカドー手前の交差点。そのヨーカドーの向かい側一帯では、以前も紹介したように区画整理が行われている。
2014年6月のストリートビュー
10月
たしか7月末の時点で既に解体されていたような気がするが、ヨーカドー向かいのビルがなくなっていた。
たしかパチンコ屋だったはず。(建物の看板には「HOTEL MINAMI」「P.CLUB」とある)
かつては角から2軒目に位置していたが、角の建物が先になくなっていたはず。
調べてみると「ミナミビル」という建物で、弘前市城東に本社があって、パチンコ店と駐車場など不動産業を津軽と仙台で行う「株式会社ミナミ」の所有らしい。
同社ホームページによれば、ここは1969年に「明星遊技場」として開店し、1986年に「P,CLUBヨーデル駅前店」と改称していたようだ。
そういえば僕がいた頃は、弘前で「ヨーデル」と言えば、盛岡行き高速バス「ヨーデル号」か「パチンコヨーデル」か、なんて言ったものだが、その1つがここだったのか。(弘前にはP,CLUBヨーデルがもう1店舗、ヨーデルが付かないP,CLUBも1店舗あるが、ヨーデルの有無の違いは不明。「ヨーデル」じゃないのは「よう出ない」のかな?)
【6日追記】バスとパチンコどちらのヨーデルが先かと調べたら、バスは1985年(東北新幹線上野延伸開業時)運行開始、パチンコは1986年「パチンコヨーデル松原店」(2005年にP・CLUBに改称)が最初らしいので、バスのほうが先。
バスのほうは、当時の東北新幹線のメインだった「やまびこ号」からの連想だと考えられる。
※2017年正月の状況がこの記事に少々。
●ルミエール
旧・ダイエー弘前店が入っていて、その後運営会社が経営破綻した「ジョッパル」が、2013年7月に装いも新たに「ヒロロ」としてリニューアル。
地階には「ルミエール」という食品スーパーが入る。青森市に本社があり、津軽地方西部にも店があるそうだが、弘前市ではここだけ。
昨年秋に行った時は、あまりいい印象を持たなかった。今年夏と秋に行ったところ、地元産の野菜が手頃な価格で揃っていたり、地元の漬物があったりして、そういう意味では楽しい店だと思えた。見かけは高級な感じだけど、意外に庶民的な品揃えもあるような感じ。
【6日追記】具体的には、新鮮そうな格安のナガイモとか、大鰐ではなく青森市産の長いモヤシ(※大鰐の温泉もやしは冬しか出ない)とか、地域で好まれておみやげにもできる「しそ巻きアンズ」が何種類もあるとか、個人的に好きな赤カブの漬物の近郊の農家で作ったようなのとか、ヨーカドーにはない品揃えがあった。
青森県では珍しくレジ袋が無料配布なのと、従業員がなぜかコックさんみたいな格好なのと、店内に自動演奏のピアノがあるのが、変わっている。
ヒロロ全体では多くの人が訪れて好調なようだが、地階はそうでもないのではないだろうか。
近くのイトーヨーカドー弘前店と比べると、明らかにかつかなり少ないお客。
地階には、秋田駅ビル・トピコにも店がある、輸入食品店「ジュピターコーヒー」も入っている。ジュピターでは、店頭(通路沿い)でコーヒーの試飲をしているのだが、トピコでは、お盆に紙コップをいくつも載せて、通りがかりに飲む人がけっこういて、“回転”がいい。
ところが、ヒロロではお盆に2つ3つしか紙コップがなく、店員さんもそのお盆を台に置いて手持ち無沙汰だった。それだけ、来店客が少ないのだ。
ダイエーがあった頃も、似たような状況だったな…
※ダイエー弘前店の撤退は、店舗単独の不採算というよりも、ダイエーの企業全体の経営状態悪化が原因のはず。
※ルミエールは2018年7月29日で撤退。跡には地元スーパー「佐藤長」が入った。
●弘高下駅周辺の川沿い
9月にBSジャパンで放送された「聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅」で、弘南鉄道大鰐線の弘高下駅付近、寺沢川と土淵川の合流点に、以前はなかったはずの川原に下りられる階段があるのに気付いた。(カメラマンがそこに下りていた)
車窓から(右が中央弘前駅方向。左奥が寺沢川)
たしかにあった。立ち入りを禁ずる柵などはなく、ちゃんとした手すりもあって自由に下りられるようだ。いつか現地へも行ってみましょう。→この記事中ほどにて
弘高下駅のホームの向こう側は土淵川なので、ホームから見える位置に小さい水門がある。
鮮やかに彩られていた
弘前のちょっとした話題はもう少しあるので、続きます。
●ついに進出!
10月31日、青森県にもセブン-イレブンが進出することが明らかになった。2015年夏から出店を開始。
都道府県別では45番目。高知にも進出することになり、未進出は鳥取と沖縄だけになる。
青森市、八戸市、弘前市でオーナー募集説明会をするそうなので、少なくとも県内3大都市には店ができそう。
一部では「青森には当分できない」という噂があったようだが、岩手・秋田にできていてその隣県へ進出するのは難しくはなさそうだった。
実際に、今年5月の報道(この記事中ほど)では、未出店各県にも進出する方針であり、2015年春に岩手県北上市に弁当・惣菜の専用工場ができるので、それ以後に青森にも出店を…という感じだった。
※となれば、輸送ルート上であろう、秋田県北部にもできても良さそう?
秋田同様、セブンイレブン進出を歓迎する声が多いようだが、競争は激化するだろう。
陸奥新報の若手も含む記者が執筆するコラム「冬夏言」では、2日と3日で連続してセブンイレブン進出に触れていた。
2日付では、20年近く前に青森出身の新山千春がセブンイレブンのCMに出演し「県内メディアにも明るい話題として紹介された」、「うれしかったが、肝心の店が県内には無いという点に率直に引っ掛かりを感じた」そうで、関東の人と会話して青森にセブンイレブンがない話題になって「田舎者扱いされたような気分になった記憶もある」。
3日付は、弘前の街が観光資源として注目されていることを列挙し、その最後に「セブン―イレブンも来夏には本県出店すると発表された。弘前にも展開される。経済、観光面での新たな魅力発信の実りを期待したい。」と、取ってつけたような展開。セブン-イレブンは特に「魅力発信」にはならないのでは?
2日付では「これで県内にコンビニ大手5社がそろい踏みする。」とも。
5社とは、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ。
サークルKサンクスが落ち目だし、イオン系とはいえミニストップはあまり大規模ではないので、経済紙など一般には「大手3社」を用いることが多いようだが、たしかに青森(弘前市だけに限定しても)では5チェーンともあることになる。
秋田にはミニストップはないから、そう言われてしまうと、引け目を感じてしまう。
では、そのミニストップの話から。
●土手町のコンビニ
昨年12月、下土手町の楽器店跡に、「ミニストップ弘前土手町店」がオープンした。
今年夏に行った時、土手町を通ったのに、開店していたはずのミニストップの存在に、なぜか気付かなかった。
今回は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/ca/9368efc6bc853745f79ae9d25c32417b.jpg)
特に向かい側の歩道からだとミニストップだとは分かりにくい。
日除けの幕が庇状に伸びていて、ドア上の横長の看板を隠しており、歩道上の小さい看板しか見えないためだ。だから夏も気付かなかったのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/c4/4692168e2c7e432d3185b41153d80ed8.jpg)
ストリートビューで確認できるように、時間帯や天候によっては日除けを上げているが、それでも看板自体あまり目立たない。土手町の景観や既存商店に配慮して、控えめにしているのかもしれない。
●蓬莱橋の歩道
夏に工事が始まっていた(リンク先末尾)、土淵川沿い、蓬莱橋から中央弘前駅方向への歩道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e9/e47004d88a2ec6e8edb360d5791c3f69.jpg)
工事看板は、工期(~まで)が空欄になっている。先方はまだ駐車場のままだし、どうなるのかは不明。
県発注の「道路改良工事」で、長さは32.2メートル、請負額は2640.6万円。【2015年5月25日追記】中央弘前駅までの通路全体の長さは100メートル以上。
【2015年4月22日追記】「土淵川環境整備連携事業」だそうで2015年4月21日から歩行者用通路として供用開始。陸奥新報サイトによれば「県と市が連携事業で整備」「勾配が急な蓬莱橋側の入り口付近には土淵川橋詰広場を造り(略)スロープや手すりを設置。」「通路全体に融雪設備」。
※完成後はこちら
●ヨーデル
弘前駅中央口を出て右へ進むと、イトーヨーカドー手前の交差点。そのヨーカドーの向かい側一帯では、以前も紹介したように区画整理が行われている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/26/eecb78181045541961f864abb7600aae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/07/0ba971f57e822dbcdd38c6d65f98669c.jpg)
たしか7月末の時点で既に解体されていたような気がするが、ヨーカドー向かいのビルがなくなっていた。
たしかパチンコ屋だったはず。(建物の看板には「HOTEL MINAMI」「P.CLUB」とある)
かつては角から2軒目に位置していたが、角の建物が先になくなっていたはず。
調べてみると「ミナミビル」という建物で、弘前市城東に本社があって、パチンコ店と駐車場など不動産業を津軽と仙台で行う「株式会社ミナミ」の所有らしい。
同社ホームページによれば、ここは1969年に「明星遊技場」として開店し、1986年に「P,CLUBヨーデル駅前店」と改称していたようだ。
そういえば僕がいた頃は、弘前で「ヨーデル」と言えば、盛岡行き高速バス「ヨーデル号」か「パチンコヨーデル」か、なんて言ったものだが、その1つがここだったのか。(弘前にはP,CLUBヨーデルがもう1店舗、ヨーデルが付かないP,CLUBも1店舗あるが、ヨーデルの有無の違いは不明。「ヨーデル」じゃないのは「よう出ない」のかな?)
【6日追記】バスとパチンコどちらのヨーデルが先かと調べたら、バスは1985年(東北新幹線上野延伸開業時)運行開始、パチンコは1986年「パチンコヨーデル松原店」(2005年にP・CLUBに改称)が最初らしいので、バスのほうが先。
バスのほうは、当時の東北新幹線のメインだった「やまびこ号」からの連想だと考えられる。
※2017年正月の状況がこの記事に少々。
●ルミエール
旧・ダイエー弘前店が入っていて、その後運営会社が経営破綻した「ジョッパル」が、2013年7月に装いも新たに「ヒロロ」としてリニューアル。
地階には「ルミエール」という食品スーパーが入る。青森市に本社があり、津軽地方西部にも店があるそうだが、弘前市ではここだけ。
昨年秋に行った時は、あまりいい印象を持たなかった。今年夏と秋に行ったところ、地元産の野菜が手頃な価格で揃っていたり、地元の漬物があったりして、そういう意味では楽しい店だと思えた。見かけは高級な感じだけど、意外に庶民的な品揃えもあるような感じ。
【6日追記】具体的には、新鮮そうな格安のナガイモとか、大鰐ではなく青森市産の長いモヤシ(※大鰐の温泉もやしは冬しか出ない)とか、地域で好まれておみやげにもできる「しそ巻きアンズ」が何種類もあるとか、個人的に好きな赤カブの漬物の近郊の農家で作ったようなのとか、ヨーカドーにはない品揃えがあった。
青森県では珍しくレジ袋が無料配布なのと、従業員がなぜかコックさんみたいな格好なのと、店内に自動演奏のピアノがあるのが、変わっている。
ヒロロ全体では多くの人が訪れて好調なようだが、地階はそうでもないのではないだろうか。
近くのイトーヨーカドー弘前店と比べると、明らかにかつかなり少ないお客。
地階には、秋田駅ビル・トピコにも店がある、輸入食品店「ジュピターコーヒー」も入っている。ジュピターでは、店頭(通路沿い)でコーヒーの試飲をしているのだが、トピコでは、お盆に紙コップをいくつも載せて、通りがかりに飲む人がけっこういて、“回転”がいい。
ところが、ヒロロではお盆に2つ3つしか紙コップがなく、店員さんもそのお盆を台に置いて手持ち無沙汰だった。それだけ、来店客が少ないのだ。
ダイエーがあった頃も、似たような状況だったな…
※ダイエー弘前店の撤退は、店舗単独の不採算というよりも、ダイエーの企業全体の経営状態悪化が原因のはず。
※ルミエールは2018年7月29日で撤退。跡には地元スーパー「佐藤長」が入った。
●弘高下駅周辺の川沿い
9月にBSジャパンで放送された「聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅」で、弘南鉄道大鰐線の弘高下駅付近、寺沢川と土淵川の合流点に、以前はなかったはずの川原に下りられる階段があるのに気付いた。(カメラマンがそこに下りていた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/89/84405a735808d8c74335675e875dfb78.jpg)
たしかにあった。立ち入りを禁ずる柵などはなく、ちゃんとした手すりもあって自由に下りられるようだ。いつか現地へも行ってみましょう。→この記事中ほどにて
弘高下駅のホームの向こう側は土淵川なので、ホームから見える位置に小さい水門がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/91/197fb379a4694325d69e8c4a4dd1d5c1.jpg)
弘前のちょっとした話題はもう少しあるので、続きます。