広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

バスの車両いろいろ

2014-11-10 23:59:34 | 秋田のいろいろ
秋田のバスの主に車両にちなむ話題をいくつか。
●久々エレモ
秋田県が主導したコンソーシアムが製造(改造)した、EVバス(充電式の電気で動くバス)「ELEMO-AKITA」。
※中央交通はコンソーシアムの一員として運行を担当しているだけであり、中央交通が自主的・主体的に開発したのではない。

泉ハイタウン線において、いちおう営業運行がされていたところ、今年7月9日から9月上旬(予定)まで、「車両メンテナンスのため」運行を休止するとのことだったが、11月に入っても、何の情報もないまま運行は再開されていなかった。

11月7日・金曜日の午後、買物広場の充電器のところで、
お久しぶりです
久々に見た。
写真ではただ停まっているが、この後、充電していた。外観は以前との相違は認められなかった。

ひょっとしたらメンテナンス中に重大な不具合でも発生して走行できなくなったのではないかと気がかりだったが、とりあえず走行はできるようで何より。
営業運行再開が近いのだろうか?

【14日追記】その後、11月14日に中央交通のホームページが更新された。
「車両メンテナンスが完了致しました。」として11月19日水曜日から運行再開
従来同様、平日の泉ハイタウン線で1日1往復の運行で、2パターンのダイヤを1日おきに繰り返す。
そのダイヤは一部変更され、従来は、秋田駅西口11時35分発~秋田貨物駅入口11時51分発、秋田駅西口15時05分発~秋田貨物駅入口15時21分発だったのが、15時台がなくなって、秋田駅西口13時35分発~秋田貨物駅入口13時51分発に移動した。
※EVバスが走らない日・走らないダイヤは、一般車両で運行されるので、その便自体が運休となるわけではありません。



●新広告
10月14日にこんな路線バスを発見。
小田急中古のノンステップのいすゞエルガミオ
中ドアの戸袋である、中ドアの1つ前の席の窓ガラスに「商工中金」の広告が掲出されている。従来はなかったタイプの広告だ。
【13日補足】この車両では、戸袋の部分は窓を背にして座るロングシートになっている。

かつての市営バスの窓ガラスにシールを貼った広告を連想した。
ただし、市営バスは、車内から外が見えるフイルムを使い、側面のほぼすべてのガラスに掲出されていたのに対し、こちらは外が見えないただのシールが1つだけ。

今までにない位置の広告ということで目を引き、広告媒体としての注目度は高いかもしれない。
戸袋窓の幅とシールの幅がぴったり一致しているから、中央交通で多数派のエルガミオの戸袋窓に貼る前提で作った広告なんだろう。

反対側の窓の下(ボディ)に同じ(サイズが違う?)広告を貼った車もある。【13日補足】運転席側はかなり横長のサイズだった。戸袋の広告と左右セットで出ているようだ。
【12月28日追記】後に、これと同じサイズ・位置(色合いも似ている)に秋田銀行系列の「秋田グランドリース」の広告が掲出された車両も登場。


●471行き
今年夏、兵庫県三木市議会の委員会でバスのナンバープレートが問題になったという。(8月23日神戸新聞より)
三木市が隣町の総合病院へ運行しているバスのナンバープレートが、縁起が悪い語呂合わせになってしまい、苦情が寄せられ、市はナンバーを変えようか悩んでいるという話。

2社に委託して22台と、コミュニティバス(と言っていいのかな?)にしては多くの車両が使われ、うち13台(日野ポンチョのようだ)が「42-XX」のナンバーで、「死に~」という読める語呂になってしまった。
「4269(死に向く)」「4251(死に来い)」「4250(死にごろ)」の3台は既に変更済みとのこと。
行き先が病院であり、高齢者も多く利用するから、気になってしまうのは分からなくもない。(市議会で取り上げ、それを報道するほどの内容かどうかは別として【11日追記】だけど、ナンバー変更費用を支出するには、議会の承認は必要になるか…)


さて、秋田にも、ちょっとおもしろい語呂のナンバーのバスがある。別に縁起は悪くないけど。
このバス
主に空港リムジンバスに使われている車。
ナンバーは「秋田22 い471」。

リムジンバスは空港と秋田市内を結ぶ。空港発は「秋田市内行き」→「市内行き」→「しない行き」→「471行き」?!
空港発ならぴったりだけど、市内発空港行きだとふさわしくない語呂になってしまう…

●471+1
その「471」は、どこかの中古車だと思われる。【11日追記】もしかしたら最初から中央交通で買った車かもしれない。
リムジンバスには「472」というナンバーの車も使われている。

472はラッピング広告が施されていて、原則としてリムジン以外には使われないと思われる。(471は県内高速や貸切に充当される可能性がある)新しくはない車だけど、ラッピングされたのが今年だか昨年だったので、契約期間からすれば少なくともあと1~2年は使うつもりか。

471と472は連番だから同時期に登録されたのは確実だが、漠然と同じ経歴の同型車だと思い込んでいた。(リムジンにはあまり興味はないこともあって)
ところが、
472
ボディのラインが少し違うし、ライト類の配置が別。ライト周りの塗装も異なる。

471、472どちらも「いすゞスーパークルーザー」ではあるが、架装(組み立て)した企業が違い、471【11日訂正】472がいすゞ系列の純正(IKコーチ→いすゞバス製造)、472【11日訂正】471が“準純正”と言える富士重工が組み立てた「マキシオン」と呼ばれる車体ということらしい。
※富士重工は日産ディーゼルの標準架装メーカーだったので、日産ディーゼルのマキシオンもあった。

472は、ライト周りの枠が黒いが、これは中央交通のこの手のバス(中古車の貸切塗装)としては珍しい。
471のように、ライト周りもボディと同色で塗ってしまうのが、中央交通は好きなようだ。黒いほうが引き締まって見えていいかも。


秋田市交通局が空港リムジン用として導入し、現在は秋田市教育委員会が所有する「まんたらめ号」も、改めて見ればいすゞスーパークルーザー&富士重工マキシオンだった。
(再掲)まんたらめ号。これも塗装変更されているがライト周りは以前から黒い
【11日追記】まんたらめ号が交通局で緑ナンバーだった頃は「秋田22 い444」だったようだ。(それはそれで縁起が悪いナンバーだけれど、当時は希望ナンバー制度はなかった)
ということは、471、472と近い時期の登録。とすれば、471、472は中古ではなく、新車で中央交通が導入した可能性もある。


●どこの中古? &観光社が消滅していた
中古といえば、空港リムジンバスに「10-74」という車が新しく入った。
先代の三菱製だから、例によって小田急の中古か。

さらにこんなバスも。
後ろ姿から。先代・日野セレガ「10-44」 
※上の写真で隣は十和田観光電鉄のバス。側面や後部は「Towada Kanko」表記だが、屋根上は「Kokusai Kogyo Bus」のまま
小田急中古エルガ「10-39」やリムジン用新車「10-50」などが今年4月に入ったので、その中間の登録。

最初見た時、どこのバス会社のものか分からなかった。
でも、男鹿半島にちなんだラッピングが施されている。
運転席側側面が青系統の海中、ドア側が赤系統(おそらく夕日?)のデザイン。
後部では、側面から続く色が半分ずつ交わっていて、それぞれの色のナマハゲの顔が出ている。
空港リムジンバスの秋田のプロスポーツ支援のラッピング広告(秋田プライウッドが広告主)でも、ブラウブリッツとハピネッツで半分ずつ色を変え、後部で交わるデザインのものがある。

そして、屋根などラッピングフイルムが貼られていない部分に見える、車体の塗装はやや紫がかったピンク色。
正面もピンク一色
正面のライトの間には「秋田中央観光」とある。
すなわち、中央交通グループの車両で、定期観光バスに使われる車両だった。

中央交通グループには、「秋田中央観光社」という企業があり、旅行代理店や寒風山回転展望台を経営していると思ったら、いつの間にか中央交通本体に吸収されてなくなったらしい。
別に「秋田中央トランスポート」という企業が、タクシーや観光バスなどをやっていて、そこの所属車両には「AKITA CHUO KANKO」と表記されている。※この記事中ほど参照
その例に従えば、これもトランスポート(の男鹿営業所かな)所属の車両なんだろう。塗装がピンク色というのは異例だけど。

ピンク一色以外にも、若干変わったところがある車両だ。
「秋田中央観光」が表示される部分は、通常は光を通す行灯だが、これは光を通さない板を張っているようだ。
さらに、昔ながらの翼型の「Hino」の大きなエンブレムが輝くのが珍しい。


(再掲)エンブレム自体は1980年製とだいたい同じようだ

車体がもともと(前所有者当時から)ピンク色で、「どうせラッピングするんだし、塗り替えないでおくか」ということだろうか。
この車は、リアガーニッシュが赤一色なので、1990~1995年製造のセレガの最初期モデルだと思われるが、セレガでエンブレム付きなんて、ほとんどないのではないだろうか。少なくとも一般的なバス会社の車では。
前所有者は自治体とか企業、つまり自家用バスだったのかもしれない。



●エアロスターが2台?
Wikipediaの中央交通の項を見ていて気付いたこと。
今年の6月18日付で書き加えられた文章で、
「ノンステップバスに関しては、エアロスター2台以外は、エルガ及びエルガミオのみの導入となっている。」
とある。
エアロスターが2台あるってこと?

三菱エアロスターは、2012年に登場した「か929」だけだと思っていたけれど、もう1台あるのだろうか。
Wikipediaを全面的に信用してはいけない(例えば終了しているボートピア河辺の送迎バスがまだあるように記載されているし)けど、ちょっと気になる。

そういえば、929も最近見ていないような。(冒頭のEVバスの写真に少し写っているけれど、市営バス中古の20年以上前のLVキュービックは、4台あるとはいえしょっちゅう見るのだけど)
中央交通の大型バスは、運用の偏り(充当路線や時間帯)が大きく、タイミングがずれるとなかなか遭遇できない車両もいるけれど、元気でしょうか。【18日追記】11月18日午後に追分線・新国道経由天王グリーンランド行きに入っていたのを目撃。新国道経由は珍しくないものの、追分線に大型車が入るのは珍しい。
【12月28日追記】ネット上には、929は故障して修理に長期間を要したという情報があり、見かけなかった期間と重なる。
コメント (16)
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