広く浅く

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弘南バス/十鉄車両

2014-11-23 23:41:14 | 津軽のいろいろ
10月下旬の弘南バスいろいろ。
●居森平行き
この記事中ほどの続き。経由地や行き先の変更に伴う、行き先表示について。

今年2月の路線再編により、久渡寺線が桔梗野経由から第四中学校前・桔梗野小学校前経由に変わっていた。
正面の行き先表示が幕式の車両では、引き続き経由地なしの「久渡寺」のままだった。
経由地入りの「桔梗野 久渡寺」だったLED式表示の車両のうち、マイクロバス・三菱ローザでは「四中校 久渡寺」に変わっていた。
中型バスでは違う表示器を使っているが、おそらく同じ表示内容だろう。

そして、ダム建設に伴い10月1日から川原平行きの路線が、居森平(いもりたい)折り返しに短縮されていた。
従来は、幕でもLEDでも経由地なしの「川原平」だった。
(再掲)

短縮されたのだから、変更しなければならない。どうなったかというと、
幕式の小型バスでは、
ブレてますが「58(かな?) 居森平」
LED車では表示されず、そもそもアテにしている人がどれほどいるのか分からない、行き先番号(?)付き。

LED式のマイクロバスでは、
「居森平」

LED式の中型バスでも、
「居森平」(上の川原平と同じ車だ)
小型表示器ではスペース上厳しいだろうが、中型車の大きい表示器では経由地も表示してほしかったところだが、入らなかった。
まあ前例踏襲で妥当といったところか。

ここで、中型バスのLEDのフォントに注目。



弘南バスが使用しているレシップ製のLED表示器では、2~3文字程度を画面いっぱいに1行で表示する時は、やや扁平な文字で表示される。(レシップ製を採用している弘南バス以外の他社でも同様。秋田の中央交通などのオージ製表示器では原則として正方形で表示)
従来の「弘前駅」とか「川原平」では、一般的なゴシック体が横長になった書体だったが、この「居森平」は違う。
「居」の左側の払いの「ノ」や右の「口」、「平」の2つの点のバランスが違って、大ぶりな印象、すなわち視認性が良くなっている気がする。

おそらく、携帯電話の画面表示用書体とかユニバーサルデザイン書体のようなフォントではないだろうか。
最近、「路線バス乗り継ぎの旅」か何かのテレビで見た、どこかのバス会社の表示器(たぶんレシップ製)でも、同じフォントが使われていた。
ということは、レシップの表示器では新しいフォントが使えるようになったのだろうか。とすれば、「四中校 久渡寺」もフォントが違っているかもしれない。(中型のLED式車両は台数からして当たる確率は高くないので、確認するのは難しい)


●あちら方面にも大型バス
以前から時々触れている、弘南バスでは珍しい大型路線バス。
「50125-2」という、弘前営業所所属の1989年式の日野ブルーリボンは、神出鬼没。(というかこの他に弘前市内で大型は見ないような…)
スクールバスの関係なのか学園町周辺、なぜか久渡寺線でわりとよく見るが、
弘前市役所前にて「枯木平」行き
嶽温泉方面枯木平行きに入っていた。

(再掲)中型バスの枯木平行きはよく見かける(気がする)
個人的には、枯木平行きは中型が多いような印象があり、大型バスが入るのを初めて見た。でも、実際はこの大型車もわりと入っているようだ。そういえば、テレビで見た岩木山スカイライン8合目まで登るバスにも、これらしき車両が入っていたな。
岩木山の観光需要に応えるため、威力を発揮しているのかもしれない。


●グループ会社
さくら野弘前店の向かいに、こんな会社があった。
見覚えのある「K」マーク
「弘南建設株式会社」で、「ビル建設、住宅、設計・施工、リフォーム」とある。

弘南バスグループは手広くいろいろやっていて、タクシー会社、岩木山スカイライン、ランプの宿青荷温泉、不動産管理さらにビル管理会社(この記事末尾)などは知っていたけれど、建設会社まであったのか。※ただし、弘南鉄道は例外。現在は弘南バスとの資本関係はないので、グループ会社ではない。
城東地区で消防署の改築工事が行われていたが、その施工業者にも弘南建設の名が出ていた。




ここで、2012年に廃止された、十和田観光電鉄の鉄道(とうてつ)の車両について。
廃止時点で在籍していた車両はすべて、廃止後は途中の七百駅の車庫にそのまま置かれていた。
今年6月になって、そのうちの7200系2両が、静岡県の大井川鐵道へ譲渡されていた。

今月初め、残りの車両の処遇が決まった。11月6日付デーリー東北より。
7200系や7700系導入前に営業用に使用されていた古い電車2両も、イベント用として残っていた。元東急電鉄モハ3650形である「モハ3600形」と自社発注の「モハ3400形」。
※デーリー東北では、モハ3600形のことを「“尾青ガエル”の愛称で親しまれた」としているが、何それ? 東急5000系(初代)なら「青ガエル」の愛称があるけれど…
それに「電気機関車2両、貨車2両。また、同駅の駅舎と車両の修理を行う検修庫、変電所も土地込み」
以上すべてが、個人に売却された。
その方は「埼玉県在住の男性会社員で、駅の歴史を後世に伝えようと活動している「七百レールファンクラブ」のメンバー」で、保存・展示を前提にした売却。

七百レールファンクラブでは、所在地の六戸町と保存を交渉していたが、維持管理などの面で折り合いがつかず、メンバーの1人が買うことにしたそうだ。
金額は非公表だそうだけど、一個人が買ったとはすごい。


上記に出てこないのが、末期の主力だった7700系2両×3本。
「7700系6両は既に解体されている。今回の売却で、十鉄は全ての車両を手放した。」
なんと、機器更新などがされて比較的新しい7700系だけが、なくなってしまった!
(再掲)在りし日のとうてつ7700系
個人的には、青森県内の弘南鉄道に譲渡すればいいと思っていたのに…
もちろん、費用や技術的な面での弘南鉄道側の事情はあるけれとはいえ、譲渡時の輸送距離が短くて済むし、弘南鉄道が使っている7000系と共通点が多くて扱いやすそうだし、冷房付きでサービス向上になる。安く車両更新できるチャンスだと思っていたのに。
これで弘南鉄道の車両更新は、また遠のいてしまいそう。
※弘南鉄道と弘南バスは起源は同じだが、現在は資本関係はない。
コメント (5)
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