花見(前回の記事)以外の弘前の話題。
弘前大学までバスで行って、ぶらぶら弘前学院大前(旧・西弘前)駅まで歩いて弘南鉄道に乗ろう(=公園の無料入場券をもらおう)と思って行動したら、電車の時刻を30分間違えていた。
そんなわけで、思いもかけず弘前大学周辺の少し広い範囲を歩くことができた。
弘前学院大前駅の由来である、弘前学院大学。
青森では多いプロテスタント系の学校法人(秋田はカトリック系が主流)で、1駅隣にあり、甲子園に出場した聖愛高校も同経営。
駅は中野1丁目にあるが、大学は線路の西側の稔町(みのりちょう)の少し奥まった所にある。距離は遠くはないものの、駅は東側にしか出口がないので、踏切を渡る。
弘前大学からも遠くないので、周囲には学生向けアパートが多い。
2013年5月撮影 Googleストリートビューより
駅側から行くと、開けて小奇麗な正門に突き当たり、その右に洋風建築が見え隠れする。重要文化財指定の歴史的建造物、1906(明治39)年築の「弘前学院外人宣教師館」である。
宣教師館も大学も昔からここにあったのではなく、短大だった1970年に現在地に移転(翌年に4年制も開学)、宣教師館は1979年に移築されたそうだ。門の辺りはもっと後で再整備されたようにも見える。
僕が弘前を離れた後には、1999年に女子大から男女共学化、2000年に短大閉学、2005年に看護学部開設といった変化があった。
そんなことより気になっていたのが、正門左側にあったATMコーナーである。
以前の記事で触れた通り、2013年5月のストリートビュー(上の画像)では営業していたのに、昨年末では公式ホームページのリストに出ていなかった。
ストリートビューより
歩道寄りに道路に向かってドアがあった。青森銀行とみちのく銀行で1台を共有する共同ATMのようだが、昔は2台別々だったような気がしなくもないし、みちのく銀行単独だったような気がしなくもない? 設置されたのは1997年頃だったような気がしなくもない?(すべてあいまいな記憶です)
今回行ってみると、
なくなっている!(「営業中」の旗とポストの間にATMがあった)
ATMコーナーも看板もすべて撤去され、既存部分と一体化した駐車場になっていた。
「営業中」の旗は、この奥にある「ライトホール」という学食のものらしい。道路から直接出入りできるようになっていて、旗が立っているから、外部からの利用も歓迎なんだろう。これは昔からあっただろうか? 少なくとも旗はなかったはず。
弘前学院大前駅の西側が稔町で、その南側が城南1丁目。境をバカヤローカーブ経由のミニバス「城南線(さくら野・バスターミナル-桜ヶ丘)」が走る。【20日追記】その本数は20年前とほぼ同じはずだが、以前はほぼ全便がさくら野(当時は開店間もない弘前ビブレ)発着だったのが、今はほとんどバスターミナル発着に短縮されている。かつては中型の旧塗装をもっと赤っぽくして子鹿のイラストが入った丸っこいマイクロバスが走っていた。
その辺り、駅南方の踏切すぐに交差点がある。
小さい道路どうしが交わるわりには交通量が多い。僕が入学した当初は信号機がなく、後に新設された。1995~1996年頃だっただろうか。(信号機は変わっていないので、銘板の製造年を見れば分かるけど→確認しました)
その交差点南西角に、青森銀行の店舗があった。
2013年5月ストリートビューより
ところが、
なくなった?(道路左側が城南、右側が稔町)
建物はそのままながら、店が閉まり、看板は白くなっていた。
反対側から。奥が踏切
青森銀行ホームページに「城南出張所の移転について」が出ていた。
ここ城南1丁目13番地8にあったのは「城南出張所」。1985年3月開設だったとのこと。
2013年9月27日でこの店は閉まったそうだが、「閉鎖」や「統合」ではなく「移転」。
移転先は、教育学部の北側、富士見町の青森銀行富田支店内?!
「支店内支店」というもので、「同一の建物内で複数の営業店が同居して営業する店舗体制で、営業効率の向上を目的とした店舗体制の1形態のこと」だそう。移転後の電話番号は富田支店と同じ。
「なお、城南出張所は、平成26年6月以降に富田支店へ統合される予定です。」としているが、今のところ統合されていないようだ。
秋田銀行では、少し前に店舗統合が盛んだった。
口座番号が変わり、勤務先への給与振込口座の変更手続きは顧客が各自で行わなければならず(各種引き落としの変更手続きは銀行が勝手にやるのに)、店が遠くなるという点を別にしても、客としては迷惑。
その点、支店内支店なら手続きは不要だそうだ。
でも、将来的には統合を計画しているのだったら、一気に統合してしまっても同じことのような気もする。
秋田銀行の場合、店舗跡にはATMコーナーを残してくれることが多い。
青森銀行城南出張所跡にはATMはない。
学院大前ATMも城南出張所もなくなり、近くのATMとなると、学院大前駅隣接の「コープあおもり西弘店(旧・弘南生協)」にATMがあるそうだ。
ちなみに、みちのく銀行は、駅の並びに支店がある。
線路を越えないとATMがないのは、少々不便になったかもしれない。
あと、学院大の南、出張所跡の西(斜め向かい)に「城南ストア」とかいう、商店が長屋風に入居する建物(2階はアパート「城南ハイツ」?)があった。
僕がいた当時から空き店舗が多かったはずで、当時入っていた宅配ピザ屋は、後に退去して近くに移転していた。今回前を通ったら、「弘前の煮たまご屋」なるものができていた(2010年11月オープンらしい)。
休業日だったが、小さな店でこんな所でやっていけるのかと思ったら、駅前のヒロロで販売していて、買うことができた。【2021年9月1日追記・2021年8月には、店の前に、煮玉子の自動販売機が設置されたとのこと。】
学院大と城南ストアの間にある公園「松木記念緑地」。存在は知っていたけれど、初めて足を踏み入れてみた。
松木さんという人(医者?)から市に寄贈された土地。木は比較的うっそうとしているが、周りはアパートや家で、それほど広くない。ベンチはあるが遊具などはなかったか。リンゴ畑でも見かけるキジが来ていた。
3月末で惜しまれつつ閉店した、「サンクス西弘店」。
当然ながら、看板類が外されていた。(信号の隣の柱が看板跡)
建物自体はあまり変化なし。
コンビニのドアの右側に郵便受けが付いているけれど、コンビニ時代はなかったようだ。(ゴミ箱があった)
※この後、7月にこういうことになった。
最後に、弘前大学文京町地区。2014年10月に附属図書館がリニューアルしたと聞いていたので、外観だけ。
正門から入ると、左が総合教育棟(旧・教養部)、右が本部など、突き当りが教育学部。
総合教育棟と教育学部の間が図書館で、従来は、正門からまっすぐの左面(北側)に階段があり、それを上がった2階に出入口があった。
今回、1年がかりで耐震改修とバリアフリー化が行われた。
左奥が新玄関、右奥の張り出した屋根が旧玄関跡
リニューアル後は、出入口が東の総合教育棟向かいの1階に変わっていた。旧出入口への階段はなくなり、1階部分が屋根付き車寄せ(関係者出入口?)、2階はバルコニーのようになっていた。
外壁は、かつては濃いグレー系だったのが、学内の他の建物と共通の肌色系に。
正門側の北東角には、1階から2階まで使って青に白文字で「Hirosaki University Library」との表示。なんか取ってつけたみたいでアンバランス。
南へ曲がって人文学部方向を背に。左が図書館、右が総合教育棟
図書館の新出入口と総合教育棟の出入口は向き合っているわけではない。
昔は、ここはアスファルト舗装で自転車が並んでいて、総合教育棟は色が違った。→この記事参照。
※その後の別の建物の変化
足の向くまま歩いたつもりが、どうしても懐かしい思い出のある方に行ってしまう。かなり久しぶりに通った場所もあり、いずれも昔の面影が残る一方、何かしら変化を遂げている点もあり、時の流れを感じてしまった。
弘前市中心部の話題など続きます。
弘前大学までバスで行って、ぶらぶら弘前学院大前(旧・西弘前)駅まで歩いて弘南鉄道に乗ろう(=公園の無料入場券をもらおう)と思って行動したら、電車の時刻を30分間違えていた。
そんなわけで、思いもかけず弘前大学周辺の少し広い範囲を歩くことができた。
弘前学院大前駅の由来である、弘前学院大学。
青森では多いプロテスタント系の学校法人(秋田はカトリック系が主流)で、1駅隣にあり、甲子園に出場した聖愛高校も同経営。
駅は中野1丁目にあるが、大学は線路の西側の稔町(みのりちょう)の少し奥まった所にある。距離は遠くはないものの、駅は東側にしか出口がないので、踏切を渡る。
弘前大学からも遠くないので、周囲には学生向けアパートが多い。
2013年5月撮影 Googleストリートビューより
駅側から行くと、開けて小奇麗な正門に突き当たり、その右に洋風建築が見え隠れする。重要文化財指定の歴史的建造物、1906(明治39)年築の「弘前学院外人宣教師館」である。
宣教師館も大学も昔からここにあったのではなく、短大だった1970年に現在地に移転(翌年に4年制も開学)、宣教師館は1979年に移築されたそうだ。門の辺りはもっと後で再整備されたようにも見える。
僕が弘前を離れた後には、1999年に女子大から男女共学化、2000年に短大閉学、2005年に看護学部開設といった変化があった。
そんなことより気になっていたのが、正門左側にあったATMコーナーである。
以前の記事で触れた通り、2013年5月のストリートビュー(上の画像)では営業していたのに、昨年末では公式ホームページのリストに出ていなかった。
ストリートビューより
歩道寄りに道路に向かってドアがあった。青森銀行とみちのく銀行で1台を共有する共同ATMのようだが、昔は2台別々だったような気がしなくもないし、みちのく銀行単独だったような気がしなくもない? 設置されたのは1997年頃だったような気がしなくもない?(すべてあいまいな記憶です)
今回行ってみると、
なくなっている!(「営業中」の旗とポストの間にATMがあった)
ATMコーナーも看板もすべて撤去され、既存部分と一体化した駐車場になっていた。
「営業中」の旗は、この奥にある「ライトホール」という学食のものらしい。道路から直接出入りできるようになっていて、旗が立っているから、外部からの利用も歓迎なんだろう。これは昔からあっただろうか? 少なくとも旗はなかったはず。
弘前学院大前駅の西側が稔町で、その南側が城南1丁目。境をバカヤローカーブ経由のミニバス「城南線(さくら野・バスターミナル-桜ヶ丘)」が走る。【20日追記】その本数は20年前とほぼ同じはずだが、以前はほぼ全便がさくら野(当時は開店間もない弘前ビブレ)発着だったのが、今はほとんどバスターミナル発着に短縮されている。かつては中型の旧塗装をもっと赤っぽくして子鹿のイラストが入った丸っこいマイクロバスが走っていた。
その辺り、駅南方の踏切すぐに交差点がある。
小さい道路どうしが交わるわりには交通量が多い。僕が入学した当初は信号機がなく、後に新設された。1995~1996年頃だっただろうか。(信号機は変わっていないので、銘板の製造年を見れば分かるけど→確認しました)
その交差点南西角に、青森銀行の店舗があった。
2013年5月ストリートビューより
ところが、
なくなった?(道路左側が城南、右側が稔町)
建物はそのままながら、店が閉まり、看板は白くなっていた。
反対側から。奥が踏切
青森銀行ホームページに「城南出張所の移転について」が出ていた。
ここ城南1丁目13番地8にあったのは「城南出張所」。1985年3月開設だったとのこと。
2013年9月27日でこの店は閉まったそうだが、「閉鎖」や「統合」ではなく「移転」。
移転先は、教育学部の北側、富士見町の青森銀行富田支店内?!
「支店内支店」というもので、「同一の建物内で複数の営業店が同居して営業する店舗体制で、営業効率の向上を目的とした店舗体制の1形態のこと」だそう。移転後の電話番号は富田支店と同じ。
「なお、城南出張所は、平成26年6月以降に富田支店へ統合される予定です。」としているが、今のところ統合されていないようだ。
秋田銀行では、少し前に店舗統合が盛んだった。
口座番号が変わり、勤務先への給与振込口座の変更手続きは顧客が各自で行わなければならず(各種引き落としの変更手続きは銀行が勝手にやるのに)、店が遠くなるという点を別にしても、客としては迷惑。
その点、支店内支店なら手続きは不要だそうだ。
でも、将来的には統合を計画しているのだったら、一気に統合してしまっても同じことのような気もする。
秋田銀行の場合、店舗跡にはATMコーナーを残してくれることが多い。
青森銀行城南出張所跡にはATMはない。
学院大前ATMも城南出張所もなくなり、近くのATMとなると、学院大前駅隣接の「コープあおもり西弘店(旧・弘南生協)」にATMがあるそうだ。
ちなみに、みちのく銀行は、駅の並びに支店がある。
線路を越えないとATMがないのは、少々不便になったかもしれない。
あと、学院大の南、出張所跡の西(斜め向かい)に「城南ストア」とかいう、商店が長屋風に入居する建物(2階はアパート「城南ハイツ」?)があった。
僕がいた当時から空き店舗が多かったはずで、当時入っていた宅配ピザ屋は、後に退去して近くに移転していた。今回前を通ったら、「弘前の煮たまご屋」なるものができていた(2010年11月オープンらしい)。
休業日だったが、小さな店でこんな所でやっていけるのかと思ったら、駅前のヒロロで販売していて、買うことができた。【2021年9月1日追記・2021年8月には、店の前に、煮玉子の自動販売機が設置されたとのこと。】
学院大と城南ストアの間にある公園「松木記念緑地」。存在は知っていたけれど、初めて足を踏み入れてみた。
松木さんという人(医者?)から市に寄贈された土地。木は比較的うっそうとしているが、周りはアパートや家で、それほど広くない。ベンチはあるが遊具などはなかったか。リンゴ畑でも見かけるキジが来ていた。
3月末で惜しまれつつ閉店した、「サンクス西弘店」。
当然ながら、看板類が外されていた。(信号の隣の柱が看板跡)
建物自体はあまり変化なし。
コンビニのドアの右側に郵便受けが付いているけれど、コンビニ時代はなかったようだ。(ゴミ箱があった)
※この後、7月にこういうことになった。
最後に、弘前大学文京町地区。2014年10月に附属図書館がリニューアルしたと聞いていたので、外観だけ。
正門から入ると、左が総合教育棟(旧・教養部)、右が本部など、突き当りが教育学部。
総合教育棟と教育学部の間が図書館で、従来は、正門からまっすぐの左面(北側)に階段があり、それを上がった2階に出入口があった。
今回、1年がかりで耐震改修とバリアフリー化が行われた。
左奥が新玄関、右奥の張り出した屋根が旧玄関跡
リニューアル後は、出入口が東の総合教育棟向かいの1階に変わっていた。旧出入口への階段はなくなり、1階部分が屋根付き車寄せ(関係者出入口?)、2階はバルコニーのようになっていた。
外壁は、かつては濃いグレー系だったのが、学内の他の建物と共通の肌色系に。
正門側の北東角には、1階から2階まで使って青に白文字で「Hirosaki University Library」との表示。なんか取ってつけたみたいでアンバランス。
南へ曲がって人文学部方向を背に。左が図書館、右が総合教育棟
図書館の新出入口と総合教育棟の出入口は向き合っているわけではない。
昔は、ここはアスファルト舗装で自転車が並んでいて、総合教育棟は色が違った。→この記事参照。
※その後の別の建物の変化
足の向くまま歩いたつもりが、どうしても懐かしい思い出のある方に行ってしまう。かなり久しぶりに通った場所もあり、いずれも昔の面影が残る一方、何かしら変化を遂げている点もあり、時の流れを感じてしまった。
弘前市中心部の話題など続きます。