5月30・31日に秋田市で開催される「東北六魂祭」。
先日の記事の通り、両日はパレード会場付近から秋田駅西口までの秋田市中心部の広範囲において、長時間、幹線道路を含むほとんどの道路で交通規制が敷かれる。
住民のみならずエリア内の店舗(休んだり飲食店は仕入れを工夫したり)や宅配事業者も影響を受け、秋田魁新報によれば、各社が対策を練っているとのことだが、最大の影響を被るのは路線バスであろう。まとめてみる。
※この記事には誤解や誤りがあるかもしれません。利用予定の方は、公式な情報で各自、充分にご確認願います。
まずは、当日のみ運行されるバスについて。
●駐車場有料シャトル
路線バスではなく、実行委員会が中央交通に委託して運行する貸切扱いのようですが、ここで。【27日追記・中央交通への問い合わせ先は、このバスだけは営業所ではなく「観光センター」になっている】
自家用車で来る人のために、会場周辺に4つの「一般車臨時駐車場」が設けられる。
・外旭川の秋田市卸売市場 720台(告知では「中央卸売市場」となっているけれど、花き部以外は公設地方卸売市場になったので、適切ではないのでは?)
・泉の新国道沿いの国交省秋田運輸支局 300台
・割山の旧秋田空港跡地 1530台
・川尻大川反の臨海バイパスの秋田プライウッド 750台
いずれも駐車料金は無料で、プライウッド以外の各駐車場と会場の間にシャトルバスが約15分間隔で運行される。降車・乗車場所は卸売市場と運輸支局からは鉄砲町交差点(中央郵便局と福祉会館の間)。空港跡地は山王六丁目(けやき通り南端西側)。
プライウッドからはバスがなく、徒歩かタクシー。
空港跡地では、プロ野球開催時などにも臨時駐車場が設けられるのが定例で、シャトルバスが運行される。弘前のさくらまつりでも、同様。それらと同じく、今回も無料シャトルバスかと思っていた。
ところが、今回のシャトルバスは有料。「往復」で大人900円、子ども400円。
片道での利用はできなさそうな書きぶりだし、片道にしても少々高い。
ほぼ同じ区間で一般路線バスに乗った場合と比較すると、運輸支局入口-山王二丁目は片道190円。市場入口-山王二丁目は片道320円。だいぶずれるけど、南浜回転地-県庁前として片道350円。
シャトルバス料金は、駐車料金相当額も含んだ値段なのかもしれないが、プライウッドはバスがないから完全無料だ。多くの人は「バス料金が片道450円」ととらえてしまうだろう。
主催者の一部告知には、これらの駐車場に「遠方からのお客様へ」とカッコ書きがある。つまり、シャトルバスに乗るのは、秋田市の地理に詳しくない人を想定していることになる。そういう人たちが、普段なら190円で済む区間に450円も払わなければいけないことを知ったら、どう思うだろう。
どうしてこう高額なのか説明をするとか、駐車料金を有料にするとか、別のやり方があるような気がしてしまう。
【29日追記】河北新報サイトの29日アップ「<六魂祭>交通規制に不安 物流影響も」によれば「実行委は「料金はバスの運行経費を予想利用人数で割った結果。駐車場は無料なので、全体的な割高感はないと思う」と説明する。」。
ちなみに、プライウッドから会場までは最短で900メートルほど。鉄砲町と山王六丁目のシャトルバス乗降場所から会場も同じくらい(ちょっと短い)。
●会場行き臨時バス
後述の通り、両日の秋田市中心部では、早朝を除いて一般路線バスがほぼ全便走らない状態になる。
そんな中、1路線だけ臨時に運行される。
「「東北六魂祭」会場行き 臨時バス」で、買物広場→木内前→通町→山王二丁目の経路で片道だけ運行。
西口バスターミナルが朝から使用できないらしく、始発を買物広場にして、通町経由将軍野線のルートで鉄砲町交差点まで。左折したところが終点。通しの所要時間は11分。(普段の将軍野線の駅→鉄砲町は7分))
木内前と通町では乗降ともできるとしてあり、運賃は一般路線バスと同額。千秋公園入口とか鉄砲町とか、告知に記載のない途中バス停では乗降できないのだろうか?
普段、一般路線バスがない駅・木内前→山王二丁目は210円、通町→山王二丁目は170円。
ダイヤは、30日が買物広場発9時から14時までの毎時00分と30分発で計12本。31日は9時と10時の00分と30分の4本。
広小路が30日は15時、31日は11時で交通規制されてしまうため、その直前までの運行。
秋田駅から会場まで2キロ以上あるのに、当日はアクセス手段が実質徒歩だけになってしまう。その一助にというつもりなんだろうけど、この本数と時間帯では、焼け石に水になりそうな気もする。
なお、中心市街地循環バス「ぐるる」は、後述の通り、30日だけは経路と時間を変更して運行されるので、多少は(木内前まで)アクセスとして使えなくもない。
以下は路線バスの運休、迂回。
●時間
交通規制時間の違いに関わらず、路線バスは両日とも全域で8時30分から終車までが、運休や迂回の対象。一部はそれ以前から。
秋田駅西口バスターミナル案内所は両日とも終日臨時休業。
●リムジン、高速
秋田空港リムジンバスは、東口発着に変更。県庁市役所~仁井田中丁の各停留所は通らない。
高速湯沢線は、長崎屋バスターミナル発着。八橋球場~西口~長崎屋は運休。
秋田発13時台→湯沢発17時台(秋田着19時30分の終車)の中央交通担当便1往復は全区間運休。
高速能代線は、東口発着。それ以外の秋田市内各バス停は通らない。(北インターではなく中央インター使用)
秋田発15時→能代発17時(秋田着19時台の終車)の中央交通担当便1往復は全区間運休。
●羽後交通 急行本荘線
長崎屋バスターミナル発着に短縮。運休便はなし。
●中央交通一般路線
以下、秋田市内の中央交通の一般路線。※方面や路線名称は告知の表記と異なるものがあります。
公式サイトで「全ダイヤ運休」との表示がない路線でも、朝の1便だけ運行して後は全部運休といった路線もある。以下の「運休」や「迂回」は、基本的に8時30分以降を指すこととするので、それ以前は通常運行の場合あり。
・山王方面
会場を突っ切る、各車庫や県立プール方面は、早朝以外全便運休。
・神田・添川・泉方面
添川線は全便運休。
神田線、泉ハイタウン線は、東口発着千秋トンネル経由に振り替え、半数を運休。
※「神田土崎線」に「通常運行」とあるのは、秋田駅に無関係な土崎駅-秋田厚生医療センターのこと。
・新屋・割山方面
新屋線、新屋西線、川尻割山線は長崎屋バスターミナル発着。西線は中央交通本社前経由。
新屋線は半数(卸町経由は全休)、西線、割山線は3分の1程度が運休。
・新国道経由五城目線、追分(天王グリーンランド)線
土崎駅前発着に短縮。
・新国道経由土崎方面
セリオン線、飯田街道・高専前経由厚生医療センター行きは運休。
マツダ前-土崎駅前に短縮し、マツダ前発10時~16時に計6本、土崎駅発8時~16時に計7本だけ運行。
飯島行きはなし。
・旧国道・寺内経由将軍野・土崎方面
県庁・寺内経由土崎線、県庁・寺内・サンパーク経由厚生医療センター線、通町・寺内経由将軍野線とも、早朝以外運休。
・牛島方面
二ツ屋福島線、御野場団地線(旧道経由・柳原経由とも)、南大通り経由日赤病院線は運休。
仁井田御所野線、大住みなみ野団地線は、買物広場発着(下りは南大通りに迂回)。
・手形方面
下北手線(大学病院に入らず宝川上丁着発)は運休。
手形山団地線は東口発着、半数が運休。
仁別線、秋田温泉線は東口発着、3分の1程度運休。
太平線(大学病院・岩見三内)、大学病院経由松崎団地線は東口発着。
赤沼線(車庫-西口-大学病院-東口)は、車庫発東口行きは運休。東口発は東口→大学病院→三吉神社前→(手形山崎交差点左折)→東口で運行。
・駅東各方面
西口発着築地・横森経由桜ガ丘線、西口発着明田地下道・城東消防署経由駅東団地線、東口発着明田・横森経由ノースアジア大学線は運休。
東口発着横森経由桜ガ丘線、東口発着広面御所野線はそれぞれ半数が運休。
東口発着南ヶ丘線は変更なし。(といっても2.5往復)
・秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」
30日は買物広場14時40分発まで運行。15時00分以降運休。西口と通町→交通公社前は通らず。
※通町→交通公社前迂回は、ヤートセ秋田祭など通町交通規制時に実施例あり。木内前の次は北都銀行前。
31日は全便運休。
といった感じ。
当日の一般路線バスの状況(会場行き特発バス、ぐるるは除く)
黒線が運行しない区間。オレンジ色線が運行する区間(通常ルートと迂回ルート両方)。
大雑把に言って、各方面とも1時間当たり1~2本の運行に削減されている。
直接の交通規制の影響がない、桜ガ丘や日赤・御所野方面でも、それぞれ2時間に1本になる。(イオンモールのシャトルバスはどうなるんだろう? 今のところイオンモールのホームページには記載なし)
通常の土日ダイヤでは毎時3~4本ある牛島方面は、仁井田御所野線と大住みなみ野団地線が1本ずつ。
通常3本ある新国道経由の土崎までは1本。通常は、別に旧国道を通る寺内経由各路線が毎時計3本あるが、全休なので、秋田と土崎方面を結ぶ路線バスは、通常の2割程度の輸送力になるだろう。
また、土崎駅より先の飯島方面に直通する路線は、運休または土崎駅発着となるので乗り換えが生じるが、ダイヤ上は考慮はされていなさそう。(さらに通しで運賃を支払える配慮があればいいけど、やらないでしょうね)
反対に、新屋方面、特に新屋西線は比較的本数が確保されている。
そして、秋田市内側の発着地の振り替え。振り替え先は買物広場や東口はともかく、長崎屋バスターミナルとマツダ前。秋田駅から直線距離でも、それぞれ1.8キロと2.7キロ離れている。
西口のタクシー乗り場は閉鎖されるそうで、駅からそちら方面のバスに乗るには、東口か(規制時間外なら)ビューホテル脇などからタクシーに乗るしかない。
東口発となる泉ハイタウン線で泉南三丁目~泉北二丁目のどれかで降りて、500メートルくらい歩けば新国道に出るけれど、接続は悪い。
マツダ前はあまりに遠い。中央郵便局前とかならまだなんとか分かるけれど。シャトルバスや観光バスの乗降などで混雑するから避けたのだろうか。
ダイヤでも、発着地でも、秋田市北部がかなり影響を受けてしまう。この方面は、JRが比較的本数が多いから、その分削った【ただし、当日は秋田駅の入場規制あり】のか、あるいは渋滞が激しくなりそうだからか。
前年までの各開催地の状況がどうだったかは知らないし、街の構造が違うので一概に比較はできない。
会場がほぼ同じ竿燈まつりの時(時間が短く、駅や広小路が交通規制されない点では異なる)は、運休や区間短縮はないのと比べると、非常に厳重というか慎重な態勢に感じられた。
魁の記事では、中央交通側が「渋滞がどの程度になるか予想がつかない」といった趣旨の発言をしていた。ダイヤを見ても、その不安が伝わるし、前例がないことだから慎重になるのは分かる。交通規制決定後の時間的余裕が少なかったり、車両や乗務員のやり繰りが厳しかったりするのかもしれない。
だけど、その日にバスを利用しなければならない住民はもっと不安だし、そもそも変更内容を把握していない人もいることだろう。
今日現在、経路は変わらないが減便されるバス停には「詳細はホームページか電話で」という掲示しかなく、当日に来ないバスを待ち続ける人が出てしまいそう。
対象全バス停に、詳細を掲示するのは大変なのも分かるから、バス会社任せでなく、主催者側が力や人やカネを出してやってもいいのではないだろうか。
六魂祭の日でも、六魂祭と関係なしに通常の仕事や用事でバスを利用しなければいけない人のことを考えているのだろうか。
今さらどうしようもないけれど、規制にならない通町~旧国道~寺内をまったくバスが通らないというのは、もったいない気がする。道が狭くて渋滞を恐れているのかもしれないけれど。例えば通町発着で土崎方面への足、会場への輸送に使えなかっただろうか。
他にも、通常の経路にこだわらず、秋田駅から南大通り経由新屋方面、千秋トンネル経由新国道方面などを運行することも可能だったかもしれない。
ざっと数えたところ、通常の土日ダイヤの8時半から最終までの間に秋田駅西口を発着する路線バスは、片道400本強。
次の土日は、そのほぼすべてが西口に姿を現さないことになる。そんな街に多くの観光客。どんな事態になるか想像できない。
外出の際は、できれば余裕を持って広い心でいきましょう。
【25日追記】ちなみに観光バスの駐車場は2か所。
「A」が新国道沿いの八橋の「(株)ナイス所有地」、「B」が向浜の「こまちスタジアム駐車場」。
ナイス所有地とは、店舗建設予定地ながらずっと空き地のあの土地のことだろう。この記事中ほど参照。
※六魂祭当日の状況
先日の記事の通り、両日はパレード会場付近から秋田駅西口までの秋田市中心部の広範囲において、長時間、幹線道路を含むほとんどの道路で交通規制が敷かれる。
住民のみならずエリア内の店舗(休んだり飲食店は仕入れを工夫したり)や宅配事業者も影響を受け、秋田魁新報によれば、各社が対策を練っているとのことだが、最大の影響を被るのは路線バスであろう。まとめてみる。
※この記事には誤解や誤りがあるかもしれません。利用予定の方は、公式な情報で各自、充分にご確認願います。
まずは、当日のみ運行されるバスについて。
●駐車場有料シャトル
路線バスではなく、実行委員会が中央交通に委託して運行する貸切扱いのようですが、ここで。【27日追記・中央交通への問い合わせ先は、このバスだけは営業所ではなく「観光センター」になっている】
自家用車で来る人のために、会場周辺に4つの「一般車臨時駐車場」が設けられる。
・外旭川の秋田市卸売市場 720台(告知では「中央卸売市場」となっているけれど、花き部以外は公設地方卸売市場になったので、適切ではないのでは?)
・泉の新国道沿いの国交省秋田運輸支局 300台
・割山の旧秋田空港跡地 1530台
・川尻大川反の臨海バイパスの秋田プライウッド 750台
いずれも駐車料金は無料で、プライウッド以外の各駐車場と会場の間にシャトルバスが約15分間隔で運行される。降車・乗車場所は卸売市場と運輸支局からは鉄砲町交差点(中央郵便局と福祉会館の間)。空港跡地は山王六丁目(けやき通り南端西側)。
プライウッドからはバスがなく、徒歩かタクシー。
空港跡地では、プロ野球開催時などにも臨時駐車場が設けられるのが定例で、シャトルバスが運行される。弘前のさくらまつりでも、同様。それらと同じく、今回も無料シャトルバスかと思っていた。
ところが、今回のシャトルバスは有料。「往復」で大人900円、子ども400円。
片道での利用はできなさそうな書きぶりだし、片道にしても少々高い。
ほぼ同じ区間で一般路線バスに乗った場合と比較すると、運輸支局入口-山王二丁目は片道190円。市場入口-山王二丁目は片道320円。だいぶずれるけど、南浜回転地-県庁前として片道350円。
シャトルバス料金は、駐車料金相当額も含んだ値段なのかもしれないが、プライウッドはバスがないから完全無料だ。多くの人は「バス料金が片道450円」ととらえてしまうだろう。
主催者の一部告知には、これらの駐車場に「遠方からのお客様へ」とカッコ書きがある。つまり、シャトルバスに乗るのは、秋田市の地理に詳しくない人を想定していることになる。そういう人たちが、普段なら190円で済む区間に450円も払わなければいけないことを知ったら、どう思うだろう。
どうしてこう高額なのか説明をするとか、駐車料金を有料にするとか、別のやり方があるような気がしてしまう。
【29日追記】河北新報サイトの29日アップ「<六魂祭>交通規制に不安 物流影響も」によれば「実行委は「料金はバスの運行経費を予想利用人数で割った結果。駐車場は無料なので、全体的な割高感はないと思う」と説明する。」。
ちなみに、プライウッドから会場までは最短で900メートルほど。鉄砲町と山王六丁目のシャトルバス乗降場所から会場も同じくらい(ちょっと短い)。
●会場行き臨時バス
後述の通り、両日の秋田市中心部では、早朝を除いて一般路線バスがほぼ全便走らない状態になる。
そんな中、1路線だけ臨時に運行される。
「「東北六魂祭」会場行き 臨時バス」で、買物広場→木内前→通町→山王二丁目の経路で片道だけ運行。
西口バスターミナルが朝から使用できないらしく、始発を買物広場にして、通町経由将軍野線のルートで鉄砲町交差点まで。左折したところが終点。通しの所要時間は11分。(普段の将軍野線の駅→鉄砲町は7分))
木内前と通町では乗降ともできるとしてあり、運賃は一般路線バスと同額。千秋公園入口とか鉄砲町とか、告知に記載のない途中バス停では乗降できないのだろうか?
普段、一般路線バスがない駅・木内前→山王二丁目は210円、通町→山王二丁目は170円。
ダイヤは、30日が買物広場発9時から14時までの毎時00分と30分発で計12本。31日は9時と10時の00分と30分の4本。
広小路が30日は15時、31日は11時で交通規制されてしまうため、その直前までの運行。
秋田駅から会場まで2キロ以上あるのに、当日はアクセス手段が実質徒歩だけになってしまう。その一助にというつもりなんだろうけど、この本数と時間帯では、焼け石に水になりそうな気もする。
なお、中心市街地循環バス「ぐるる」は、後述の通り、30日だけは経路と時間を変更して運行されるので、多少は(木内前まで)アクセスとして使えなくもない。
以下は路線バスの運休、迂回。
●時間
交通規制時間の違いに関わらず、路線バスは両日とも全域で8時30分から終車までが、運休や迂回の対象。一部はそれ以前から。
秋田駅西口バスターミナル案内所は両日とも終日臨時休業。
●リムジン、高速
秋田空港リムジンバスは、東口発着に変更。県庁市役所~仁井田中丁の各停留所は通らない。
高速湯沢線は、長崎屋バスターミナル発着。八橋球場~西口~長崎屋は運休。
秋田発13時台→湯沢発17時台(秋田着19時30分の終車)の中央交通担当便1往復は全区間運休。
高速能代線は、東口発着。それ以外の秋田市内各バス停は通らない。(北インターではなく中央インター使用)
秋田発15時→能代発17時(秋田着19時台の終車)の中央交通担当便1往復は全区間運休。
●羽後交通 急行本荘線
長崎屋バスターミナル発着に短縮。運休便はなし。
●中央交通一般路線
以下、秋田市内の中央交通の一般路線。※方面や路線名称は告知の表記と異なるものがあります。
公式サイトで「全ダイヤ運休」との表示がない路線でも、朝の1便だけ運行して後は全部運休といった路線もある。以下の「運休」や「迂回」は、基本的に8時30分以降を指すこととするので、それ以前は通常運行の場合あり。
・山王方面
会場を突っ切る、各車庫や県立プール方面は、早朝以外全便運休。
・神田・添川・泉方面
添川線は全便運休。
神田線、泉ハイタウン線は、東口発着千秋トンネル経由に振り替え、半数を運休。
※「神田土崎線」に「通常運行」とあるのは、秋田駅に無関係な土崎駅-秋田厚生医療センターのこと。
・新屋・割山方面
新屋線、新屋西線、川尻割山線は長崎屋バスターミナル発着。西線は中央交通本社前経由。
新屋線は半数(卸町経由は全休)、西線、割山線は3分の1程度が運休。
・新国道経由五城目線、追分(天王グリーンランド)線
土崎駅前発着に短縮。
・新国道経由土崎方面
セリオン線、飯田街道・高専前経由厚生医療センター行きは運休。
マツダ前-土崎駅前に短縮し、マツダ前発10時~16時に計6本、土崎駅発8時~16時に計7本だけ運行。
飯島行きはなし。
・旧国道・寺内経由将軍野・土崎方面
県庁・寺内経由土崎線、県庁・寺内・サンパーク経由厚生医療センター線、通町・寺内経由将軍野線とも、早朝以外運休。
・牛島方面
二ツ屋福島線、御野場団地線(旧道経由・柳原経由とも)、南大通り経由日赤病院線は運休。
仁井田御所野線、大住みなみ野団地線は、買物広場発着(下りは南大通りに迂回)。
・手形方面
下北手線(大学病院に入らず宝川上丁着発)は運休。
手形山団地線は東口発着、半数が運休。
仁別線、秋田温泉線は東口発着、3分の1程度運休。
太平線(大学病院・岩見三内)、大学病院経由松崎団地線は東口発着。
赤沼線(車庫-西口-大学病院-東口)は、車庫発東口行きは運休。東口発は東口→大学病院→三吉神社前→(手形山崎交差点左折)→東口で運行。
・駅東各方面
西口発着築地・横森経由桜ガ丘線、西口発着明田地下道・城東消防署経由駅東団地線、東口発着明田・横森経由ノースアジア大学線は運休。
東口発着横森経由桜ガ丘線、東口発着広面御所野線はそれぞれ半数が運休。
東口発着南ヶ丘線は変更なし。(といっても2.5往復)
・秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」
30日は買物広場14時40分発まで運行。15時00分以降運休。西口と通町→交通公社前は通らず。
※通町→交通公社前迂回は、ヤートセ秋田祭など通町交通規制時に実施例あり。木内前の次は北都銀行前。
31日は全便運休。
といった感じ。
当日の一般路線バスの状況(会場行き特発バス、ぐるるは除く)
黒線が運行しない区間。オレンジ色線が運行する区間(通常ルートと迂回ルート両方)。
大雑把に言って、各方面とも1時間当たり1~2本の運行に削減されている。
直接の交通規制の影響がない、桜ガ丘や日赤・御所野方面でも、それぞれ2時間に1本になる。(イオンモールのシャトルバスはどうなるんだろう? 今のところイオンモールのホームページには記載なし)
通常の土日ダイヤでは毎時3~4本ある牛島方面は、仁井田御所野線と大住みなみ野団地線が1本ずつ。
通常3本ある新国道経由の土崎までは1本。通常は、別に旧国道を通る寺内経由各路線が毎時計3本あるが、全休なので、秋田と土崎方面を結ぶ路線バスは、通常の2割程度の輸送力になるだろう。
また、土崎駅より先の飯島方面に直通する路線は、運休または土崎駅発着となるので乗り換えが生じるが、ダイヤ上は考慮はされていなさそう。(さらに通しで運賃を支払える配慮があればいいけど、やらないでしょうね)
反対に、新屋方面、特に新屋西線は比較的本数が確保されている。
そして、秋田市内側の発着地の振り替え。振り替え先は買物広場や東口はともかく、長崎屋バスターミナルとマツダ前。秋田駅から直線距離でも、それぞれ1.8キロと2.7キロ離れている。
西口のタクシー乗り場は閉鎖されるそうで、駅からそちら方面のバスに乗るには、東口か(規制時間外なら)ビューホテル脇などからタクシーに乗るしかない。
東口発となる泉ハイタウン線で泉南三丁目~泉北二丁目のどれかで降りて、500メートルくらい歩けば新国道に出るけれど、接続は悪い。
マツダ前はあまりに遠い。中央郵便局前とかならまだなんとか分かるけれど。シャトルバスや観光バスの乗降などで混雑するから避けたのだろうか。
ダイヤでも、発着地でも、秋田市北部がかなり影響を受けてしまう。この方面は、JRが比較的本数が多いから、その分削った【ただし、当日は秋田駅の入場規制あり】のか、あるいは渋滞が激しくなりそうだからか。
前年までの各開催地の状況がどうだったかは知らないし、街の構造が違うので一概に比較はできない。
会場がほぼ同じ竿燈まつりの時(時間が短く、駅や広小路が交通規制されない点では異なる)は、運休や区間短縮はないのと比べると、非常に厳重というか慎重な態勢に感じられた。
魁の記事では、中央交通側が「渋滞がどの程度になるか予想がつかない」といった趣旨の発言をしていた。ダイヤを見ても、その不安が伝わるし、前例がないことだから慎重になるのは分かる。交通規制決定後の時間的余裕が少なかったり、車両や乗務員のやり繰りが厳しかったりするのかもしれない。
だけど、その日にバスを利用しなければならない住民はもっと不安だし、そもそも変更内容を把握していない人もいることだろう。
今日現在、経路は変わらないが減便されるバス停には「詳細はホームページか電話で」という掲示しかなく、当日に来ないバスを待ち続ける人が出てしまいそう。
対象全バス停に、詳細を掲示するのは大変なのも分かるから、バス会社任せでなく、主催者側が力や人やカネを出してやってもいいのではないだろうか。
六魂祭の日でも、六魂祭と関係なしに通常の仕事や用事でバスを利用しなければいけない人のことを考えているのだろうか。
今さらどうしようもないけれど、規制にならない通町~旧国道~寺内をまったくバスが通らないというのは、もったいない気がする。道が狭くて渋滞を恐れているのかもしれないけれど。例えば通町発着で土崎方面への足、会場への輸送に使えなかっただろうか。
他にも、通常の経路にこだわらず、秋田駅から南大通り経由新屋方面、千秋トンネル経由新国道方面などを運行することも可能だったかもしれない。
ざっと数えたところ、通常の土日ダイヤの8時半から最終までの間に秋田駅西口を発着する路線バスは、片道400本強。
次の土日は、そのほぼすべてが西口に姿を現さないことになる。そんな街に多くの観光客。どんな事態になるか想像できない。
外出の際は、できれば余裕を持って広い心でいきましょう。
【25日追記】ちなみに観光バスの駐車場は2か所。
「A」が新国道沿いの八橋の「(株)ナイス所有地」、「B」が向浜の「こまちスタジアム駐車場」。
ナイス所有地とは、店舗建設予定地ながらずっと空き地のあの土地のことだろう。この記事中ほど参照。
※六魂祭当日の状況