広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田市にマルシメ?

2019-11-06 23:23:34 | 秋田のいろいろ
9月下旬の秋田魁新報に「秋田活性化中学生選手権」という、2面見開きの企画特集が載っていた。
要は中学生が企業訪問などした様子を伝える広告特集で、その第1回(県南編)をざっと眺めていると、ある企業に目が留まった。
※その後何度か掲載され、11月6日付にもまた出ていたが、今回取り上げるのはそれらとは別内容。
「十文字中×マルシメ」
「マルシメ」に懐かしさをおぼえた。
県南方面になじみが薄い者にとっては、ほぼ名前しか知らない企業なのだが、昭和末期(~平成初期?)には個性的なテレビCMを放映していて、覚えていた。

秋田放送(ABS)の開局40周年だか(ということは10年前?)の特番で、久々に流れたそうで、ということはAKTではやらずABSだけの放送だったのか(AAB開局時点ではもう流れなくなっていたと思われる)。
当時には珍しく動画。上品なおばあちゃんがデパートというか総合スーパーというか、そんな店へ出かけ、いろんな売り場を見て回り、エスカレーターに乗って、レストランで食事をしてといった場面が流れる。
最後に男声ナレーション「おばあちゃんいわく」に続き、若干秋田なまりのおばあちゃんの声で「マルシメはヤングの店ですよ」で終わる。
最後に「マルシメショッピングセンター 十文字・増田」と表示されていたそうで、そういう店のCMだった。
「ヤングの店」というのは、本気なのか冗談なのか、どういう意味なのかよく分からないけれど、とりあえず名前とどういう店かは伝わった。

その後CMが流れなくなり、マルシメがどうなっているのか、意識することもなかったけれど、今も存続していたのか。
今回の新聞によれば「横手市十文字町で総合スーパー「スーパーモールラッキー」、同市増田町でスーパー「マルシメ七日町店」などを運営するマルシメ」とあった。
「スーパーモールラッキー」は御用聞きや送迎車など買い物支援に積極的な店だと聞いたことがある。それがマルシメ運営で、増田では今もマルシメブランドの店があるらしい。
今も県南に根ざして、堅実に商売しているんだなと思って読み進めると、

「事業の拡大を続け、秋田市でも食料品店を運営。」
ん? そんなのあったっけ?
秋田駅前などで飲食店をやっていて倒産した「KAMADAスマイルコーポレーション」は、かつて「鎌田会館」のさらに前は「マルシメ鎌田」という名前だったそうだが、それとは関係ないはず。

横手のマルシメのホームページの「会社概要」を見てみた。
本社は十文字で、「店舗数 3店舗[スーパーモールラッキー/マルシメ七日町店/瑞雲閣]」。
「瑞雲閣」は11月6日の特集の下に広告も出ていた。十文字のラッキーと同じ場所にある「仕出し料理専門」の店。【13日補足】かつては十文字で「マルシメ南の街ショッピングセンター」というものも経営しており、そこに「総合結婚式場プラザ瑞雲閣」があって、それが元のようだ。
秋田市に店があるようなことは書いていない。

ネットでいろいろ探して、ついに分かった。
2019年6月にオープンしたばかりの「NEED THE PLACE」のことだった!
と言っても、分からない人がほとんどのはず。

2015年に秋田市の通称・有楽町の裏側、南通亀の町にある醸造メーカー系列「ヤマキウ」の古い建物が、オシャレな商業施設として生まれ変わった(この記事後半)。
隣接して別棟で倉庫があり、それも2019年6月に複合施設「ヤマキウ南倉庫」としてオープン。そのテナントの1つが、スーパーというか「グローサリーストア」(?)である「NEED THE PLACE」だった。
ヤマキウ南倉庫(手前が2015年にオープンした建物)
もし、CMのおばあさんがNEED THE PLACEに来たら、やっぱり「ヤングの店ですよ」とおっしゃるかな?

知らない間に、(企業としての)マルシメが秋田市へ進出していた。
オシャレで高級な店じゃなく、(店舗ブランドとしての)マルシメやスーパーモールラッキーが秋田市に展開してくれてもいいかも。
コメント (3)
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