5月中旬に、秋田市泉地区で見かけた、マメ科植物の花々をまとめて。
マメ科には、この初夏の時期に花を咲かせるものが少なくないが、姿や花の形はさまざま。中には有毒なものもあるので、食べないでください。

マックスバリュ泉店の、道路沿いの植え込み。
本来は何かが植えられていたのか、それとも何もなかったのか。今はいろいろ生えてしまっている。2014年のオープン時からそのままなんだろうか(少なくとも2020年は同じ状況だった)。


この時は、表面を覆うように柔らかい葉が生い茂り、その中に青紫の花がたくさん咲いていた。“雑草”にしては大きくきれいな花。葉の形、花の形は典型的なマメ科植物のもの。

「ハマエンドウ」。
エンドウマメに似た姿で、海辺に咲くから「浜豌豆」なのだけど、エンドウ属でなくレンリソウ属。
秋田市内でも海岸には生えているそうだけど、実物を見たのはここが初めて。ハマヒルガオは、秋田市内では市街地や海から遠いエリアでも、よく見かけるのだけど。植え込みの砂に、根や種子が混ざって増えたのだろうか。
海から遠いハマエンドウ
本家エンドウは、ピンク色か白い花で、形はきれいだけどさほど大きくはない。ハマエンドウのほうが花としては美しい。スイートピーを小さくしたようでもある。スイートピーはレンリソウ属。ハマエンドウに鼻を近づけると、かすかにスイートピーと同じ香りがした。
この後、豆ができるはず。
【29日追記】もう1か所でハマエンドウを発見。秋田駅東口Weロード下の、留置線と道路の間のサツキの植えこみで、泉より遅れて咲いていた。

同じ植え込みでは、ハマエンドウに混ざって、似たようだけど背の高い茎が飛び出て、小さいピンク色の花が咲いていた。同じく葉も花も典型的マメ科。
これは、秋田市内あちこちで見かける。川沿いや空き地などで。
エンドウを小さくしたような花
おそらく「ヤハズエンドウ」、別名「カラスノエンドウ」。カラス~で覚えていたが、標準和名はヤハズ~だそう。
これもエンドウ属でなく、なんとソラマメ属。
やがて小さくて黒いさやの豆ができて、それをカラスに見立てて「烏野豌豆」。「烏/野豌豆」であって「烏の豌豆」ではないようだ。
これより小さいことからスズメを連想した、「スズメノエンドウ」という白っぽい花の植物もあるが、それは見たことがない。
場所変わって、泉菅野のグランマート隣、泉ハイタウン団地前バス停の、幅がとても広い中央分離帯のような草むら。この奥でアンダーパスが建設中で、いずれ道路となるのだろう。
左が秋田菅野郵便局、奥が工事現場
草むらの一角では、若草に混じって花が2種。写真右手前、白いのは、どこからやって来たのか、家庭の庭で見かける「スズラン水仙」こと「スノーフレーク」(スノードロップは似ているが別種)。左側では黄色い花がぽつぽつ。

これもマメ科典型の葉と花。大きめで黄色い花。
これは見覚えが…2019年6月にアップした「ミヤコグサ」か?
時期的に早いが、2019年6月はすでに豆もできていたから、それが2回目以降の開花で、今が初回開花なのか?
(再掲)2019年のミヤコグサ
今回の泉菅野
比較すると、似ているが違う。
2019年のは地面をはうように広がっていたが、今回は立ち上がった感じ。
1本の花茎に付く花は、前回は2個程度、今回は5個以上付いている。それに今回のは葉や茎に毛が生えて、白っぽく見える。
こうした特徴は、外来種「セイヨウミヤコグサ」が該当する(毛は在来種でもある場合もあるそうだが、2019年に見たのはツルツルだった)。
最後は、先日のツツジの記事でも出た、秋操近隣公園。その築山のふもと。
(再掲)下に黄色い塊が
花で真っ黄色になった低木が2株あった。

ミヤコグサの花とそっくり。花色が若干オレンジ色寄り【28日補足・写真は実際よりさらにオレンジ色っぽく写ってしまいました】。葉は細長く見える。出たばかりでまだ小さいこともあるようだが、それでも、マメ科おなじみの3枚1セットの複葉。
咲きすぎじゃないかってほどびっしり
初めて見た木。「エニシダ」の仲間(エニシダ属のどれか)のようだ。
エニシダという植物名は知っていたが、こういうのか。シダ植物などとは関係なく、由来は定かではないが、外国語名が転じたものらしい。
地中海方面原産のようで、常緑種もあるそうだ(ここのはおそらく落葉樹)。魔女の乗るほうきは、エニシダの枝でできているとのこと。季語としては夏。
もう5月末。これら4種の花は、今は終わってしまったと思う。
桜が早く暖かかった4月初めの先入観か、今の時期にしてはやや寒い感じがしなくもないが、初夏から梅雨へ季節が移る。
マメ科には、この初夏の時期に花を咲かせるものが少なくないが、姿や花の形はさまざま。中には有毒なものもあるので、食べないでください。

マックスバリュ泉店の、道路沿いの植え込み。
本来は何かが植えられていたのか、それとも何もなかったのか。今はいろいろ生えてしまっている。2014年のオープン時からそのままなんだろうか(少なくとも2020年は同じ状況だった)。


この時は、表面を覆うように柔らかい葉が生い茂り、その中に青紫の花がたくさん咲いていた。“雑草”にしては大きくきれいな花。葉の形、花の形は典型的なマメ科植物のもの。

「ハマエンドウ」。
エンドウマメに似た姿で、海辺に咲くから「浜豌豆」なのだけど、エンドウ属でなくレンリソウ属。
秋田市内でも海岸には生えているそうだけど、実物を見たのはここが初めて。ハマヒルガオは、秋田市内では市街地や海から遠いエリアでも、よく見かけるのだけど。植え込みの砂に、根や種子が混ざって増えたのだろうか。

本家エンドウは、ピンク色か白い花で、形はきれいだけどさほど大きくはない。ハマエンドウのほうが花としては美しい。スイートピーを小さくしたようでもある。スイートピーはレンリソウ属。ハマエンドウに鼻を近づけると、かすかにスイートピーと同じ香りがした。
この後、豆ができるはず。
【29日追記】もう1か所でハマエンドウを発見。秋田駅東口Weロード下の、留置線と道路の間のサツキの植えこみで、泉より遅れて咲いていた。

同じ植え込みでは、ハマエンドウに混ざって、似たようだけど背の高い茎が飛び出て、小さいピンク色の花が咲いていた。同じく葉も花も典型的マメ科。
これは、秋田市内あちこちで見かける。川沿いや空き地などで。

おそらく「ヤハズエンドウ」、別名「カラスノエンドウ」。カラス~で覚えていたが、標準和名はヤハズ~だそう。
これもエンドウ属でなく、なんとソラマメ属。
やがて小さくて黒いさやの豆ができて、それをカラスに見立てて「烏野豌豆」。「烏/野豌豆」であって「烏の豌豆」ではないようだ。
これより小さいことからスズメを連想した、「スズメノエンドウ」という白っぽい花の植物もあるが、それは見たことがない。
場所変わって、泉菅野のグランマート隣、泉ハイタウン団地前バス停の、幅がとても広い中央分離帯のような草むら。この奥でアンダーパスが建設中で、いずれ道路となるのだろう。

草むらの一角では、若草に混じって花が2種。写真右手前、白いのは、どこからやって来たのか、家庭の庭で見かける「スズラン水仙」こと「スノーフレーク」(スノードロップは似ているが別種)。左側では黄色い花がぽつぽつ。

これもマメ科典型の葉と花。大きめで黄色い花。
これは見覚えが…2019年6月にアップした「ミヤコグサ」か?
時期的に早いが、2019年6月はすでに豆もできていたから、それが2回目以降の開花で、今が初回開花なのか?


比較すると、似ているが違う。
2019年のは地面をはうように広がっていたが、今回は立ち上がった感じ。
1本の花茎に付く花は、前回は2個程度、今回は5個以上付いている。それに今回のは葉や茎に毛が生えて、白っぽく見える。
こうした特徴は、外来種「セイヨウミヤコグサ」が該当する(毛は在来種でもある場合もあるそうだが、2019年に見たのはツルツルだった)。
最後は、先日のツツジの記事でも出た、秋操近隣公園。その築山のふもと。

花で真っ黄色になった低木が2株あった。

ミヤコグサの花とそっくり。花色が若干オレンジ色寄り【28日補足・写真は実際よりさらにオレンジ色っぽく写ってしまいました】。葉は細長く見える。出たばかりでまだ小さいこともあるようだが、それでも、マメ科おなじみの3枚1セットの複葉。

初めて見た木。「エニシダ」の仲間(エニシダ属のどれか)のようだ。
エニシダという植物名は知っていたが、こういうのか。シダ植物などとは関係なく、由来は定かではないが、外国語名が転じたものらしい。
地中海方面原産のようで、常緑種もあるそうだ(ここのはおそらく落葉樹)。魔女の乗るほうきは、エニシダの枝でできているとのこと。季語としては夏。
もう5月末。これら4種の花は、今は終わってしまったと思う。
桜が早く暖かかった4月初めの先入観か、今の時期にしてはやや寒い感じがしなくもないが、初夏から梅雨へ季節が移る。