秋田市の奥羽本線・秋田貨物駅付近、保戸野、泉、寺内、外旭川の各地区にある、1960年代前半頃にできた古いアンダーパス(地下道と呼称)群のことは、2011年のこの記事などで取り上げてきた。
その後、菅野地下道は市道としては廃止されて、泉外旭川駅の地下通路「泉外旭川Weロード 菅野地下道」となった。
菅野地下道の北、八幡田地下道との間では、新しいアンダーパスの建設工事が始まっている。
今回は古い地下道とGoogleマップの話。
青空、ケヤキの若葉、終わりつつあるスイセン、そして地下道
地下道群のいちばん北「水口地下道」の西側入口の、さわやかな風景。
10年前触れたように、地元の子どもたちなどは「ゆうれいトンネル」と通称しているようだ。水口地下道の目立つ表示が現地にないこと、狭く、天徳寺地下道などと違って途中で途切れずにずっと天井があって圧迫感があることが理由なのだと思う。
タイミングによっては人通りがないので、防犯上注意させるため、「幽霊が出る」とあえて怖がらせる名前が作り上げられたのかもしれない。今回訪問時は、数人の歩行者のほか犬2匹も通っていたが、吠えも怖がりもせず通り抜けていった。
今は表示されなくなっているようだが、2019年頃、Googleマップでここを見ると、
「おばけトンネル」「サイクリングロード付き公園」
幽霊でなく、おばけというネーミングもあるのだろうか。サイクリングロード付き公園って…
前から言っているように、こういうGoogleマップのいい加減さが嫌い(今は消えたのだから対応はされているのだろうけど)。
1件だけクチコミ(クチコミ機能に対する過去の記事)も投稿されていて、
2.0「狭い」
狭いのは事実だけど、暗いとか怖いじゃなく、狭いのを評価基準にして2か。徒歩・自転車で通るのなら、この幅でもいいのだから、車で通った感想なのか。
10年前の記事では、車が通るのは見たことがないとした。
Googleマップのストリートビューは、
撮影されている
2012年10月と2015年8月撮影の真っ暗な画像を見られる。
上の白いのは天井の照明(カバー付き蛍光灯みたいなのが並ぶ)
ストリートビュー撮影時では、両側入口に高さ制限3.3mの道路標識があるし、秋田市による「通学路この先狭い徐行運転」看板もあり、車が通行できる前提と受け取れる。
東側の高さ制限標識より外側、自転車道と交わる所には、
奥左が地下道
「自転車及び歩行者専用」標識が立っている。左右に道が並行していて、どちら向けの標識なのか分かりづらいものの、地下道へ続く左側向けのように見えるのだが。
一方、西側の他の道路と交わる所では、
左の下りカーブが地下道
何もない。これではストリートビュー撮影車が(その他車も)、少なくとも西側から水口地下道に入ってしまっても、とがめる理由がない。
ところが2019年に行ってみると、
自転車及び歩行者専用標識と車止めが設置された。
冒頭の写真で確認できるが、高さ制限標識はなくなっている(反対側は確認忘れ)。「この先狭い徐行運転」表示はそのまま。
東側でも、
左側にも新たに標識、車止めも設置
明確に、車が地下道を通行できないことになっていた。
西側入口周辺は、2019年9月にストリートビュー撮影車が来ているが、当然地下道内には入っていない。
水口地下道は1963年竣工なので、60年近く経って、やっと歩行者の安全が確保されたということになるのだろうか。
カーブした下り坂を自転車が突っこんでくるおそれはあるので、注意。また、路肩の側溝のフタの鉄板の腐食が激しく、踏み抜けてしまいそう(深くはなさそうだが、汚れたり軽いケガするかも)な箇所があったので、真ん中寄りを歩きましょう。
【2024年7月23日追記】2016年9月の時点で、車が入れないようになっていたとのコメントを、ほかの記事にいただいていたのを忘れていた。
もう1つは、旧菅野地下道。
加筆した赤い線が地下道
着工前の市道時代には公開されていたストリートビューが、今は見られない形になっている。
ただし、裏技がある。
外旭川側の現在閲覧できる道路から、順にたどっていくと、往時の菅野地下道内に入ることができる。ただ、それも途中で先に進めなくなり、泉側は見られない。
現在は見られない2015年8月撮影の泉側の画像。ここは今は埋められている
Googleとしては、道路ではなくなったからという理屈なのだろうけれど、撮影済みの画像が見られないのはもったいないし、ストリートビューの意義の1つと相反するのでは。
その後、菅野地下道は市道としては廃止されて、泉外旭川駅の地下通路「泉外旭川Weロード 菅野地下道」となった。
菅野地下道の北、八幡田地下道との間では、新しいアンダーパスの建設工事が始まっている。
今回は古い地下道とGoogleマップの話。
青空、ケヤキの若葉、終わりつつあるスイセン、そして地下道
地下道群のいちばん北「水口地下道」の西側入口の、さわやかな風景。
10年前触れたように、地元の子どもたちなどは「ゆうれいトンネル」と通称しているようだ。水口地下道の目立つ表示が現地にないこと、狭く、天徳寺地下道などと違って途中で途切れずにずっと天井があって圧迫感があることが理由なのだと思う。
タイミングによっては人通りがないので、防犯上注意させるため、「幽霊が出る」とあえて怖がらせる名前が作り上げられたのかもしれない。今回訪問時は、数人の歩行者のほか犬2匹も通っていたが、吠えも怖がりもせず通り抜けていった。
今は表示されなくなっているようだが、2019年頃、Googleマップでここを見ると、
「おばけトンネル」「サイクリングロード付き公園」
幽霊でなく、おばけというネーミングもあるのだろうか。サイクリングロード付き公園って…
前から言っているように、こういうGoogleマップのいい加減さが嫌い(今は消えたのだから対応はされているのだろうけど)。
1件だけクチコミ(クチコミ機能に対する過去の記事)も投稿されていて、
2.0「狭い」
狭いのは事実だけど、暗いとか怖いじゃなく、狭いのを評価基準にして2か。徒歩・自転車で通るのなら、この幅でもいいのだから、車で通った感想なのか。
10年前の記事では、車が通るのは見たことがないとした。
Googleマップのストリートビューは、
撮影されている
2012年10月と2015年8月撮影の真っ暗な画像を見られる。
上の白いのは天井の照明(カバー付き蛍光灯みたいなのが並ぶ)
ストリートビュー撮影時では、両側入口に高さ制限3.3mの道路標識があるし、秋田市による「通学路この先狭い徐行運転」看板もあり、車が通行できる前提と受け取れる。
東側の高さ制限標識より外側、自転車道と交わる所には、
奥左が地下道
「自転車及び歩行者専用」標識が立っている。左右に道が並行していて、どちら向けの標識なのか分かりづらいものの、地下道へ続く左側向けのように見えるのだが。
一方、西側の他の道路と交わる所では、
左の下りカーブが地下道
何もない。これではストリートビュー撮影車が(その他車も)、少なくとも西側から水口地下道に入ってしまっても、とがめる理由がない。
ところが2019年に行ってみると、
自転車及び歩行者専用標識と車止めが設置された。
冒頭の写真で確認できるが、高さ制限標識はなくなっている(反対側は確認忘れ)。「この先狭い徐行運転」表示はそのまま。
東側でも、
左側にも新たに標識、車止めも設置
明確に、車が地下道を通行できないことになっていた。
西側入口周辺は、2019年9月にストリートビュー撮影車が来ているが、当然地下道内には入っていない。
水口地下道は1963年竣工なので、60年近く経って、やっと歩行者の安全が確保されたということになるのだろうか。
カーブした下り坂を自転車が突っこんでくるおそれはあるので、注意。また、路肩の側溝のフタの鉄板の腐食が激しく、踏み抜けてしまいそう(深くはなさそうだが、汚れたり軽いケガするかも)な箇所があったので、真ん中寄りを歩きましょう。
【2024年7月23日追記】2016年9月の時点で、車が入れないようになっていたとのコメントを、ほかの記事にいただいていたのを忘れていた。
もう1つは、旧菅野地下道。
加筆した赤い線が地下道
着工前の市道時代には公開されていたストリートビューが、今は見られない形になっている。
ただし、裏技がある。
外旭川側の現在閲覧できる道路から、順にたどっていくと、往時の菅野地下道内に入ることができる。ただ、それも途中で先に進めなくなり、泉側は見られない。
現在は見られない2015年8月撮影の泉側の画像。ここは今は埋められている
Googleとしては、道路ではなくなったからという理屈なのだろうけれど、撮影済みの画像が見られないのはもったいないし、ストリートビューの意義の1つと相反するのでは。