7月新発売の白石食品工業(シライシパン)の菓子パン。
かもめの玉子パン 341kcal
ともに岩手県の企業である、「さいとう製菓」との初コラボ商品で、「三陸銘菓 かもめの玉子」をイメージしたパン。報道によれば10月いっぱい販売。売り上げの一部は岩手県の東日本大震災の復興事業に寄付。
東北各県のほか例によって北関東辺りでもスーパーで売っているようだ。イオンではボーナスポイント15ポイント付くらしい。
日持ちは、一般的な菓子パンレベル。
ところで、モチーフになった、お菓子の「かもめの玉子」ってご存知でしょうか。
1951年に「鴎の玉子」として発売。リニューアルや1999年に「かもめの玉子」表記への変更を経ている。
黄身あんをカステラ生地で包んで卵型にして、ホワイトチョコでコーティングし、和紙っぽい紙で包んだお菓子。通常サイズとミニのほか、季節限定の味違い(2008年の記事)などもある。
岩手の隣、秋田県民ならば、現在は、かもめの玉子を知らない人のほうが少ないはず。昔はどうだったのだろう。
僕が初めて知ったのは、1989(平成元)年だった。
中学校の先生が、岩手旅行に行って買った話を聞いた(食べても見てもいない)。一瞬、本物のウミネコか何かの卵(カモメの卵)を、温泉卵みたいに食べさせるのかと、ぎょっとしたが、お菓子と聞いてへーと思った。
食べたのは、その数年後。その時点でたまに秋田でも入手できるようになっていた。1990年代のダイエー秋田店では、常時ではないが時々売っていたような気がする。
以降、たまにもらうなどして、秋田でも隣県のお菓子として親しみがある。ただし、季節限定品はなかなか手に入らない。
秋田ケーブルテレビでIBC岩手放送の再送信を行うようになってからは、テレビCMも見ることができるようになった(秋田の局では流れないはず)。
ちなみに、東北以外の人には東京土産「ごまたまご」のほうが有名かもしれない。2001年発売開始で、製造元の東京たまご本舗は、実はさいとう製菓の子会社。
そのパン版。
パッケージは、本物の箱の包装紙そのまんま。製造所固有記号は+WMでなく+WSだから、盛岡でなく仙台工場製。
つるんと真っ白
卵型でなく、あんパンみたいな形で、表面は本物同様の薄いホワイトチョコ=「ホワイトコーティング」。
中身
中に黄色いものが入っている。
包装の説明イラストには「黄味あん」と「カスタード」とある。
前者は「黄“身”あん」じゃないの? と思ったが、製菓業界では「黄味」表記も多いようだ。本件を報道する、朝日新聞と河北新報では「黄身あん」表記。
かもめの玉子を知らない人にとっては、「あんこ入りクリームパンのホワイトチョコがけ」かな。
あんパンにしてはなめらかクリーミーだし、クリームパンにしてはややもたっとしていて、独特な食感。
生地と中身のバランスが異なっているなど、本物と同一ではないものの、本物が連想される味で、再現性は低くないと感じた。
クリームとあんこが両方入ったパンは珍しいし、本物のかもめの玉子にはカスタードは入っていない。
7月2日付 朝日新聞デジタル「岩手の銘菓「かもめの玉子」が菓子パンに」によれば、シライシ側からさいとう製菓に提案して、シライシで開発を始めた当初は、あんこだけだった。さいとう製菓からカスタードを入れる助言をもらい、比率を研究したとのこと。
なるほど。あんこばかりだと、あんパンになっちゃうんだろうな。
かもめの玉子を意識して食べると、あん入りクリームパンじゃないかと思ってしまい、クリームとあんこのパンだと意識して食べるとかもめの玉子が割りこんで来てしまい、不思議な気分で食べた。それだけ上手くハイブリッド化されているということかな。
※翌年2022年7月にも再発売された。包装は2021年と同じようだが、中身に差異があるのか詳細は不明。
かもめの玉子パン 341kcal
ともに岩手県の企業である、「さいとう製菓」との初コラボ商品で、「三陸銘菓 かもめの玉子」をイメージしたパン。報道によれば10月いっぱい販売。売り上げの一部は岩手県の東日本大震災の復興事業に寄付。
東北各県のほか例によって北関東辺りでもスーパーで売っているようだ。イオンではボーナスポイント15ポイント付くらしい。
日持ちは、一般的な菓子パンレベル。
ところで、モチーフになった、お菓子の「かもめの玉子」ってご存知でしょうか。
1951年に「鴎の玉子」として発売。リニューアルや1999年に「かもめの玉子」表記への変更を経ている。
黄身あんをカステラ生地で包んで卵型にして、ホワイトチョコでコーティングし、和紙っぽい紙で包んだお菓子。通常サイズとミニのほか、季節限定の味違い(2008年の記事)などもある。
岩手の隣、秋田県民ならば、現在は、かもめの玉子を知らない人のほうが少ないはず。昔はどうだったのだろう。
僕が初めて知ったのは、1989(平成元)年だった。
中学校の先生が、岩手旅行に行って買った話を聞いた(食べても見てもいない)。一瞬、本物のウミネコか何かの卵(カモメの卵)を、温泉卵みたいに食べさせるのかと、ぎょっとしたが、お菓子と聞いてへーと思った。
食べたのは、その数年後。その時点でたまに秋田でも入手できるようになっていた。1990年代のダイエー秋田店では、常時ではないが時々売っていたような気がする。
以降、たまにもらうなどして、秋田でも隣県のお菓子として親しみがある。ただし、季節限定品はなかなか手に入らない。
秋田ケーブルテレビでIBC岩手放送の再送信を行うようになってからは、テレビCMも見ることができるようになった(秋田の局では流れないはず)。
ちなみに、東北以外の人には東京土産「ごまたまご」のほうが有名かもしれない。2001年発売開始で、製造元の東京たまご本舗は、実はさいとう製菓の子会社。
そのパン版。
パッケージは、本物の箱の包装紙そのまんま。製造所固有記号は+WMでなく+WSだから、盛岡でなく仙台工場製。
つるんと真っ白
卵型でなく、あんパンみたいな形で、表面は本物同様の薄いホワイトチョコ=「ホワイトコーティング」。
中身
中に黄色いものが入っている。
包装の説明イラストには「黄味あん」と「カスタード」とある。
前者は「黄“身”あん」じゃないの? と思ったが、製菓業界では「黄味」表記も多いようだ。本件を報道する、朝日新聞と河北新報では「黄身あん」表記。
かもめの玉子を知らない人にとっては、「あんこ入りクリームパンのホワイトチョコがけ」かな。
あんパンにしてはなめらかクリーミーだし、クリームパンにしてはややもたっとしていて、独特な食感。
生地と中身のバランスが異なっているなど、本物と同一ではないものの、本物が連想される味で、再現性は低くないと感じた。
クリームとあんこが両方入ったパンは珍しいし、本物のかもめの玉子にはカスタードは入っていない。
7月2日付 朝日新聞デジタル「岩手の銘菓「かもめの玉子」が菓子パンに」によれば、シライシ側からさいとう製菓に提案して、シライシで開発を始めた当初は、あんこだけだった。さいとう製菓からカスタードを入れる助言をもらい、比率を研究したとのこと。
なるほど。あんこばかりだと、あんパンになっちゃうんだろうな。
かもめの玉子を意識して食べると、あん入りクリームパンじゃないかと思ってしまい、クリームとあんこのパンだと意識して食べるとかもめの玉子が割りこんで来てしまい、不思議な気分で食べた。それだけ上手くハイブリッド化されているということかな。
※翌年2022年7月にも再発売された。包装は2021年と同じようだが、中身に差異があるのか詳細は不明。
季節柄、手で持つと融けて少々ベタつきました。皿に載せてフォークで食べるがベストかもしれません。
かもめの玉子がお好きならば、ぜひお試しください。
チョコのコーティングが剥がれて食べづらそうと思って買うのを躊躇していましたが、その点はどう感じられましたか?
かもめの玉子は大好きなので、あまり気にならないようであれば食べてみたいです。