広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

アジサイさまざま

2021-07-15 23:00:38 | 動物・植物
大雨の危機はとりあえず落ち着いたようで、暑くなった。秋田市は、晴れて連日真夏日。平年には10日以上早いが、梅雨明けしてもおかしくない【16日追記・16日に梅雨明けした。平年より12日早く、史上7番目の早さ。四国、近畿、東海はまだ明けておらず、東北北部が先行するのは24年ぶり(1997年)だそう。】。アブラゼミも鳴き出した。
そんな気候なので、もう終わりつつあるが、秋田市内で見つけたアジサイのある風景。

アジサイは、在来のガクアジサイと、それが改良されたセイヨウアジサイに大別される。昔は、庭植えされるのは赤か青の花、せいぜい葉が斑入り程度だったと思う。
後に、鉢植えで「ヒドランジア/ハイドランジア」などとして、さらに品種改良されたのが出回り、最近はそれが地植えもされるようになったようだ。色の入りかたや八重咲きなどさまざまなアジサイがあるのに気付かされる。

昔ながらのセイヨウアジサイ
こんもりと大玉のアジサイが道端に咲いていた。紫系の花。
アジサイは、土壌のpHで花色が変わると言うけれど、それ以前にそれぞれの株(品種)の固有の色あいがあるので、リトマス試験紙のように、単純に赤と青を行き来するわけでもない(しかもリトマス紙と逆で、酸性土壌で青寄り、アルカリ性土壌で赤寄りになるらしい)。

この場所は、
仲小路のアトリオン駐車場前
アジサイは、花がなくても葉や樹形でそれと分かるが、花がないと存在感が薄くて見落としてしまう。
この辺の半年前は…
再掲)雪の中


何でも植わっていそうな泉のハミングロード。もちろんアジサイがある。
ガクアジサイ
保戸野千代田町から泉へ渡って、泉小学校の手前の区間に多い。品種も複数あるが、20年以上前に植えられたはずで、そう珍しいものはなさそう。葉っぱがキザギザ気味のなどはあった。
ここで取り上げるのは、額が青いガクアジサイなのだけど、
ピンクの花(額も中も)が混在
花の咲き始めと終わりの違いではない。長期間観察してみたが、常に色が違っていたので。
違う株と一体化している可能性もなくはないが、1株の中で部分的に花色が違うのか。枝変わり/芽条変異?
全景
中央付近が全体に赤みがかっているようにも見える。うち2輪が明確にピンク色。
1輪だけまだつぼみのもある


旭川沿いの歩行者が通れる河川管理用通路。その手形側にも、アジサイがまとまって続いていた。
第一新中島踏切

青系セイヨウアジサイが多い
その中に、初めて見たアジサイが。
花は普通

こんなアジサイ見たことない
どこが違うかって、茎(枝)の色。
普通は葉と同じ緑なのに、これは黒い!
【17日追記・第一印象としては、違和感があってぎょっとしてしまった。】

園芸品種に「黒軸アジサイ」とされるグループがあるそうだ。花色は、ほかにもさまざま作られていた。
木質化した木の色ではなく、黒というか濃い紫色。
花は、アントシアニン系色素の中でもデルフィニジンという色素だと思われるが、デルフィニジンではこんな濃い色にはならなそう。茎ではまた違うアントシアニン類が出ているのか。花や葉の色は影響されずに、ごく普通のアジサイというのがおもしろい。


男鹿市のお寺など、同じ色の株ばかりを植えて埋めつくすのもきれいだけど、ひとつひとつの花を見比べるのもいい。それも梅雨時限定の楽しみで、まもなくほかの草木の緑にまぎれてしまう。
アジサイの風景は続く

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