広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

再開発のスーパー

2012-02-09 22:56:49 | 秋田のいろいろ
久しぶりに、秋田市の旧日赤病院・婦人会館跡地の「中通一丁目地区市街地再開発事業」について。※直近の記事はこちらの下のほう
現段階では工事現場は足場やシートで覆われていて、外観からはよく分からないが、7月のオープンまで半年を切った。

今回は、その再開発エリア「エリアなかいち」のうち、商業施設部分について。
(自分でも以前の記事でどう書いていたのか忘れているので、)改めてまとめると、商業施設は「秋田まちづくり株式会社」が運営し、国道13号線沿いの卸町で生鮮食品中心のスーパーみたいなのを経営する「秋田まるごと市場」が核テナントになることが決まっていた。
昨年末の秋田市議会建設委員会用に、秋田市まちづくり整備室が作成した資料「中通一丁目地区市街地再開発事業の進捗状況について(http://61.11.175.2/city/hqac/01Nakadouri/231213paper.pdf)」によれば、「商業施設の約8割を(株)秋田まるごと市場、約2割をまちづくり会社(株)が運営することを決定」「現在、それぞれが、申し込みのあった企業と詰めの交渉を行っている。」とのこと。
まるごと市場もテナントを募っているような言い回しなので、“又貸し”となるのだろうか。


そして2月4日の秋田魁新報23面(秋田市地域面)。
2月3日に秋田まちづくりの社長が、「商業施設を7月上旬にオープンすることを明らかにした」そうだ。
テナント賃料が7月1日から発生するため有効に使いたいことと、公共施設部分のオープン日の21日とずらして渋滞を緩和する狙いがあるそうだ。
具体的な日にちは、3月上旬までに決めるとしていた。


しかし、今日2月9日付の朝日新聞秋田版では、「商業施設と駐車場が7月5日に開業することが8日分かった。」と伝えている。
前倒しの理由については、魁でも伝えたテナント料の件と「スタッフが接客に慣れる必要があることなどから」としている。

そして、商業施設には「県外資本のスーパーや回転ずし、総菜店、ドラッグストア、イタリアンレストランなどが入る予定。」とあった。
※「回転ずし」じゃなく「回転ずし店」としないとおかしいんじゃないでしょうか… それと「惣菜」でなく「総菜」表記がおもしろい。

「県外資本のスーパー」ですか!
まるごと市場自体が(少なくとも現在卸町で営業している店舗は)スーパー的な店だが、それとは別にスーパーが入るということだろうか?
そして「県外資本」。

ということは、県内資本であるいとくやタカヤナギやナイスやマルダイやジェイマルエーではないということだろう。
マックスバリュとかト一屋は、微妙なところ(いちおう県内企業だが、県外の資本も入るなどしている)だが、ここに新規出店するとは考えにくい。

じゃあ、何が来るんだ?
まさかイオンやイトーヨーカドーが来るような場所でもないだろう。他に現在、秋田県内に店舗展開している、県外資本のスーパーって思いつかない。ザ・ガーデン自由が丘の時のように、秋田初進出のチェーンが来るということだろうか。
店舗面積はそう大きくないだろうし、どちらかと言えばやや高級な雰囲気になりそうな気もするが…


ところで、先日訪れた、静岡県三島市中心部(三嶋大社前の商店街「三島大通り」沿いの「三島本町」)に、「本町タワービル」という21階建てのビルがあった。
本町タワービル
スーパー「ヤオハン」跡地に2005年にできたそうで、下のフロアに店舗や公共施設が入り、上はマンション。規模は違うけど、エリアなかいちと似たようなものではないだろうか。

その1階はイオン系列の食品スーパー「マックスバリュ」が入居。
運営会社は「マックスバリュ東海」で、ヤオハンの流れを汲んでいる企業のようだ。
この店は「マックスバリュ」ブランドでオープンしたが、2009年からは「マックスバリュEX」という店舗名になり、さらに「マックスバリュエクスプレス」に変わった。
マックスバリュExpress三島本町店
※看板などの表示は「マックスバリュ」だけのものもあり、統一されていない。

秋田のマックスバリュ東北の店舗にはないが、一部地域では「マックスバリュエクスプレス」という店舗ブランドがある。
郊外型の大規模な普通のマックスバリュと違い、「街中にある小型店舗」という性格らしい。

マックスバリュエクスプレス三島本町店へ入ってみた。
新しいビルだけにきれいな店舗で、マックスバリュにしては高級な趣き。
店の広さは、やはりマックスバリュにしては小さい。レジは5レーンあるかないかくらいで、うち1つはサービスカウンター兼用の変わった構造。感じとしては、昭和末期に市街地にあった小さなスーパー(秋田市でいうマルナカとかうえたみたいな)が21世紀仕様になったようなものか。
商品は生鮮・惣菜など含めて、スーパーとしてはひと通り揃っている。扱い点数が極端に少ないような印象もない。さすがにインストアベーカリーなどはない。価格は、一般的なマックスバリュ並みだろう。
夜に訪れたが、老若男女広い世代のお客がそれなりに来ていた。
営業時間は朝7時から23時半までと、コンビニ的な役割もしていそう(秋田市のマックスバリュ東北「港北店」の営業時間9時から22時よりも長い)。中心市街地にこんなスーパーがあるのは、便利そうだなと感じたところだった。

全国各地で市街地店舗に早々に見切りをつけて郊外へ進出し、市街地衰退の一因となったとも言えるイオングループだが、マックスバリュエクスプレスは「イオンの市街地回帰」とも取れるだろう。
※ちなみに、イオンリテール(旧ジャスコ)系列で「まいばすけっと」という企業・店舗もあり、都内や神奈川県の都市部で小型スーパーを展開しているという。

※その後、マックスバリュ東北でもマックスバリュエクスプレス店舗が登場。秋田県由利本荘市中心部の「マックスバリュ御門町店」(1979年オープンだそうだから、つるまい時代からの店舗)を改装し、2015年7月15日に「マックスバリュエクスプレス御門町店」とする。同社初の「カウンターレジ」や宅配サービスを行う。
開店後の7月17日付秋田魁新報経済面によれば、「カウンターレジ」とはコンビニのような客とレジ係が向かい合う配置のレジで、それが複数台並ぶ。三島のマックスバリュエクスプレスではそうではなかった。御門町店では商品の袋詰めをしてくれるとのことだが、由利本荘市では、レジ袋は有料化されている。袋代はどうなっているのだろう?
また、第2日曜日に全商品5%引きとなるマックスバリュ東北の独自企画は実施されないものの、10日に5%引きになる。同じ運営会社なのに対応が異なるのがややこしい。(20日30日などイオングループ共通の割引は実施)
2022年のマックスバリュ東海の状況


秋田市中心市街地では、ニューシティのヤマト倒産後、スーパーが少なくて高齢者などは困っている。中通一丁目にスーパーができてくれることは、その解消になるだろうから、歓迎したい。
どんな店が入るのか、できるだけ早く公表してほしいものです。

※再開発関連の次の記事はこちら(循環バスについて)
コメント (7)
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まる子バス

2012-02-08 21:33:45 | 旅行記
今回の旅行(前回の記事)では、静岡市より東側を中心に回ったので、昨年10月に新駅ビルができたという静岡鉄道新静岡駅など、旧静岡市へは行くことができなかった。
でも、静岡市清水区(旧清水市)には少し滞在した。
※静岡県には、三島と沼津の間に駿東郡「清水町(しみずちょう)」という自治体もあってややこしいのだけど、以下、ここでは静岡市清水区を指して「清水」と表記することにします。

清水といえば、三保の松原、はごろもフーズ、サッカー、次郎長などなど。
秋田市御所野にも一時期出店(2010年6月閉店)していた「戸田書店」の本店・本社が、JR清水駅近くの商店街「清水銀座」にあったのだが、2011年1月で店舗は閉店(本社機能は継続)してしまっていて、シャッターが下りていた。※以前訪れた時の記事
秋田市でいう、昔の加賀谷書店とか三浦書店みたいな「街の大きな由緒ある本屋さん」の店構えだったかと思う。清水銀座は比較的空き店舗が少ない商店街だと思うが、書店がなくなってしまったのは寂しい。

清水銀座の裏側を「巴川」が流れており、その近くで生まれ育ったのが、さくらももこ。

以前はなかったかと思うが、JR清水駅のホームからエスカレーターで改札のある2階へ上がると、こんなパネルがあった。
「まるちゃんが生まれた町清水へようこそ!」
20代とおぼしき女性2人連れが2組、「わー! まるちゃんだ!」と喜んで写真を撮っていた。
駅からも遠くない、海に面した商業施設「エスパルスドリームプラザ」内にある「ちびまる子ちゃんランド」の宣伝を兼ねたパネルのようだ。

清水の人物といえば、今は次郎長よりもさくらももこというかちびまる子ちゃんと言えるかもしれない。

ちなみに、上のパネルは、現在放送中のアニメーションと同じタッチ。
長期間続いているアニメは、途中あるいは同時期でも担当者によってキャラクターのデザインが違ってしまうことが多い。(ドラえもん、クレヨンしんちゃん、忍たま乱太郎など)作画の方針などのためだろうが、初期から見続けている者としては、違和感を感じてしまう。
「ちびまる子ちゃん」もそうで、1990年の放送開始当初は回によってデザインが違うことがあったが、徐々に統一されたようだ。1992年からの中断を挟んで1995年の放送再開当初はまた異なるデザイン(目が顔の中央に寄っている)だった。
その後、ここ何年か(もう10年くらい?)は、顔がバタっとした平べったくて頭でっかちなデザインになってしまい、個人的にはかわいくないと思う。原作とも違うようだが、今もアニメの脚本監修をされているさくら先生はこれでいいと考えているのだろうし、若い人たちにはこれがまる子なのだろうけれど。


静岡市との合併(2003年)と政令都市化(2005年)があり、今は静岡市の一部になった清水だが、新しい静岡市はさくらももこの出身地であることをPRに活用しているようだ。
例えば、JR清水駅の自由通路両端の出口「江尻口」「みなと口」の表示には、さくらももこのイラストが使われている。(おそらく2010年頃から)

今回は、こんなものを発見。
さくらももこのイラストのバス
記事冒頭の写真も参照いただきたいが、全面がピンク色ベースで、正面には明らかにさくらももこのタッチ(アニメではなく原作の)の人物の顔と「静岡市はいいねえ。さくらももこ」の文字。
行き先表示は「清水まちなか巡回バス 100えん」と表示されている。

まず、「清水まちなか巡回バス」とは、静岡市が運行している市街地循環100円バス。運行は地元のバス会社「しずてつジャストライン」西久保営業所が行う。
駅・観光施設・公共施設などを30分かけて1周し、昼間に毎時3本、片方向で運行されている。
2007年から運行されているらしいが、2011年7月11日からはこのさくらももこによるイラストのラッピング車両が使われている。

「静岡市はいいねえ。」というのは「静岡市シティプロモーション」という、静岡市が行う観光事業(?)のキャッチフレーズらしく、車体に市章と「静岡市」と表示されているので、静岡市が広告主となったラッピング広告だと考えられる。
また、これと似たデザインの静岡市PRのラッピングバスが、2008年に東京都営バスで走っていたそうだ。

ところで、正面に描かれた顔。
清水駅自由通路出口のイラストと同一人物のようだが、僕は最初、まる子の姉の「さきこ」さんに見えた。一般的なちびまる子ちゃんはおかっぱ頭だけど、こちらはおさげだし。
しかし、よく見るとお姉ちゃんとは少し違う顔立ちで、「ちびまる子ちゃん」以外の自伝的作品に登場する、成長したまる子に似ている。
おそらく、「ちびまる子ちゃん」の小学校3年生当時より少し大きくなったまる子=さくらももこの姿だと思われる。
したがって、これを「ちびまる子バス」としてもいいだろう。

このバスを見た観光客らしき女性たちも「これってお姉ちゃんでしょ?」「お姉ちゃんメインなのかね?」などと会話していた。
まあ、多くの人がさくらももこの絵であると認識できるだろうし、清水はさくらももこの出身地であることは知れ渡っているし、実際に名前も書いてあるからいいだろうけど。

他の面のデザインも見てみる。
運転席側
運転席側は、前(上の写真右)から順に、三保の松原(清水区)、久能山東照宮(駿河区)、富士山・港・茶摘み(清水区・駿河区の日本平?)。所々でミカンが実っている。
どのイラストにも、まる子がいる。久能山東照宮の建物はかなり精密な絵。
駿河区は清水ではなく旧静岡市なので、清水に限らず合併後の新・静岡市全体の風物が描かれていることになる。
三保の松原の天女がまる子

ドア側
前(写真左)はマグロ、顔が描かれた中ドアを挟んで後部は富士山と桜えびの天日干し。こちらもミカンがなっている。
上のパンダのイラストは、バス会社の所属営業所識別のステッカー
マグロを見ているまる子は、背が小さく子どものようだが、右(車体後部)で桜えび干し作業をするのは、大人のまる子だろうか?
清水より東に位置する、桜えびの水揚げで有名な「由比」や干し場がある富士川河口の「蒲原」は、それぞれ2008年と2006年に静岡市と合併し、清水区の一部になった。

後部
後ろは富士山とまる子の顔。
4面とも「静岡市はいいねえ。」のフレーズが書かれている。

このラッピングバスは、同デザインが少なくとも2台は在籍し、清水まちなか巡回バスの専用車両となっているようだ。
しずてつジャストライン西久保営業所には、いすゞと日野ブランドの大型バスが多い印象だが、この車両は中型バス。
車種は縦に2つ並ぶヘッドライトが特徴的な「いすゞエルガミオ」かと思ったが、
「HINO」!(1つ上の写真のリアウインドウにも表示がある)
HINOと表示してあるからには、いすゞエルガミオと同仕様で、いすゞが製造して日野に供給して発売される「レインボー2」だ。(現在は製造部門が合弁会社に統合されている)
現在発売中の日野レインボー2は、ヘッドライトのデザインが違う(左右1つずつ)ので、そこで区別ができるのだが、2004年から2007年まで製造されていた初代は、いすゞと日野でまったく同一の外観だったのだ。(ブランド表示を見ない限り識別できない)
ということは、そんなに新しい車両ではないということになる。

よく見ると、バンパー、屋根のクーラー、タイヤホイールは、しずてつジャストラインの一般塗装車の色が見えており、あくまでも一般路線バス車両にラッピングバス広告としてこの塗装にしたものなのだろう。(一方で、ミラーのアームはピンク色になっている)

凝ってるなと感じたのが、LEDの行き先表示。
あまりうまく撮れてませんが
左端はバスが笑っていて、右端は100円玉。
そして「清水まちなか巡回バス」の書体がおもしろい。楷書体にも見えるが「教科書体」だろうか。
後部の表示は文字だけで明朝体のようだ。
長野市の川中島バスでは、正月の回送時に、毛筆体(楷書体)で「謹賀新年」と表示しているのだが、行き先表示にゴシック系以外の書体が使われるのって、全国的にこれらぐらいではないだろうか。


この「ちびまる子バス」と「清水まちなか巡回バス」を踏まえて、我が秋田市を見ると…
・ラッピングバス
まる子バスは、今や絶大な知名度と人気を誇るさくらももこが手がけ、そしてラッピング広告バスの経験が豊富なしずてつジャストラインの組み合わせ。
それだけに、例えばタイヤや中ドア周りの処理がしっかりしていて、大事なデザインが欠けたりせず、ドアが開いても問題ないように配慮されている。
どの面からも「静岡市はいいねえ。」のフレーズを見ることができ、意図が明確に伝わる。

それに引き換え秋田市。この記事などで何度かアップしたように、秋田市が広告主となって、公募した秋田らしいデザインのバスを走らせている。
でも、タイヤやドアを考慮しないデザインだったり、説明がないので知らない人は誰が何の意図でこんなバスを走らせているのか分からず、もったいない。
【9日追記】そういえば、モチーフとなったのはどれも合併前の旧秋田市の風物ばかりで、旧雄和町、旧河辺町のものは取り上げられていないのも、静岡市と対照的。

秋田市には登場から10年経つ「三平バス」もあるが、これもぱっとしない。
秋田中央交通創業80周年を記念して、同社社長と旧知である秋田出身の漫画家・矢口高雄氏に依頼してデザインしたもの。しかし、そんないわれは知らない人がほとんどだろうし、矢口氏の出身地や釣りキチ三平の舞台は、秋田県内ではあるが秋田中央交通の営業エリアとはあまり関係ないのだから。

・市街地循環バス
清水は“巡回”バスというネーミングが珍しいと思うが、市街地を中心に、地元の人も観光客も使えるコース設定という点、片方向のみの運行、運行時間帯、運行距離などからすると、弘前市の弘南バスの「土手町循環100円バス」とよく似ているように感じる。
清水の場合、駅周辺は一般路線バスも100円で乗車できるようになっているので、利用しやすい。

誰でも乗れる100円バスがなく(別に100円でなくてもいいとは思うが)、市街地循環バスもない秋田市。
他の都市にどんどん差をつけられて置いていかれそう。



ところで、フジテレビ系列で放送中のアニメ「ちびまる子ちゃん」は、先日2月5日の放送が999回目。
次回、12日の放送(1時間特番)で放送1000回目だそうだ。
また、昨年は作品誕生(原作)25周年も迎えていて、すっかり国民的作品になったと言える。
僕はけっこうちびまる子が好きでして、機会があればウンチクでもお届けします。

※旅行記の続きはこちら
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ロマンスカー

2012-02-07 23:31:19 | 旅行記
新幹線で上野駅に着いてその続き。
実は今回の旅行の目的地は静岡なので、さっそく向かう。とりあえずの目的地は、静岡県東部の三島市。
以前試算したように、秋田-東京都区内間で「えきねっとトクだ値」を使った場合、秋田から静岡方面まで通しのきっぷを買うよりも、東京で分けたほうが安く付くようだ。

東海道新幹線なら乗り換えなしで1時間弱。自由席なら3890円。
在来線の東海道本線なら、約2時間(熱海で乗り換える場合が多い)。2210円。お好みでプラス950円(休日は750円)でグリーン車を利用できる。

東海道新幹線や東海道線は何度も乗っているので、ほかに目新しい移動手段はないかと考えてみた。
東名高速バスもいいかなと思ったが三島をはじめ市街地から離れた場所にバス停があり、慣れない者には難しい。

もう1つが、新宿から小田原まで、小田急電鉄を利用する手段。
上野から新宿までは、改札を出なければ「トクだ値」で追加料金なしでJRで移動できる。
小田急には、特急である「ロマンスカー」が走っているし、調べてみると料金がJRよりも割安。

新宿-小田原の小田急は1時間強で、特急料金込みで1720円。
小田原でJRに乗り換えて、小田原-三島が普通列車で45分、650円。計2370円。
【8日追記】小田原-三島の途中駅である、熱海駅以東がJR東日本のSuicaエリア、1つ隣の函南駅以西がJR東海のTOICAエリア。両エリアをまたがってICカード乗車券での利用はできないので、乗車前に乗車券の購入が必要です。(近距離券売機にICカードを入れて乗車券代を支払うことは可能)
また、小田急の駅や周辺のJRの駅なら、小田急新宿-三島間などで2社分を1枚のきっぷで発券できる場合もあるようだ。(単に合算されるだけで特に値引きになるわけではなく、発券できる駅は限られているようだ)

時間と乗り換えの手間はあるけれど、東海道新幹線よりずっと安いし、東海道本線をグリーン車に乗るよりも安い。
そういえば、僕は小田急の一般の電車にすら乗ったことがなかったし、いい機会だ。(小田急バスも乗ったことないけど、関連会社の立川バスのリラックマバスに乗ったし、お下がりで秋田中央交通に来たバスにはお世話になってます)


全席指定のロマンスカーのチケットは、全国の旅行代理店で購入できるようだが、当日に駅でも購入できるらしいし、乗車券はPASMOやSuicaを使える。とりあえず上野から新宿へ向かう。

東京からなら中央線快速で1本だけど、上野から新宿へは、山手線内回りで1本だけど25分ほどかかる。
山手線外回りで神田へ行き、中央線快速に乗り換えると、20分かからないので、こちらを選択。
ところが、神田へ着いたところで東京駅で事故が発生して、一円の在来線全線が運転見合わせ。
地下鉄銀座線への振り替え輸送をすると案内があったものの、新宿へ行くにはどうにもならない。みるみる駅構内に人が溜まってどうなるかと思ったが、中央線快速は15分ほどで運転再開。
混雑していた最初の1便を見送って、再開後2本目の便に乗って新宿へ。

あまり考えずに出た改札口は、東口。こっちには小田急の改札や券売所はないらしく、メインの西口までぐるりと回り、また時間ロス。
小田急百貨店のある西口には1階と地階の改札前に窓口も券売機もたくさん設置されていて、どちらでも待たずにロマンスカーの特急券を購入できる。改札口の中にも「次のロマンスカー」専用券売機があった。
券売機はJRの近距離用券売機とよく似たもので、特急券の購入にもPASMOやSuicaを使えた。乗車券も一緒に発券するか聞かれるが、PASMO・Suicaを使うのなら、特に必要はない。
※車内で特急券を購入すると300円高くなるので、乗車前の購入がお得です。

1階の改札口を入ると、すぐホーム。
上野駅の低いホームのように、線路が行き止まりになっていて、跨線橋などがないヨーロッパ風のスタイル。


さて、小田急ロマンスカーには、国鉄の車両へも影響を与えたような各時代の最新技術の車両が投入されてきた。
歴代のロマンスカー用車両には、「◯◯形(がた)」という数字の形式(JRなどの「系」ではない)のほか、アルファベット2~4文字の愛称が与えられている。
現在は6つの形式の車両が使われている(うち2形式は3月で引退)。ダイヤによって使用する形式が常時固定されているものと、日によって形式が異なるものがあるが、公式サイトで空席照会すると、いずれも形式が表示される。指定券にも表示されていた。

初乗車となった小田急ロマンスカーの車両は、これ。
30000形「EXE」
1996年に登場した、現在3番目に新しい形式。「EXE(エクセ)」は「Excellent Express」の略。
ロマンスカーの中で多数派のようで、この日の前後の列車はどれもこの形式のため、選択の余地がなかった。

このEXEは、他の形式にある展望席がないなど、ロマンスカーの中では異端の存在。正直、そっけなく、あまりカッコイイとは思えないデザイン。
ロマンスカーは元々、首都圏と箱根の観光客輸送を目的としていた。しかし、通勤需要が増えてきたため、それに対応すべく日常の足としての使用目的も含んで設計・製造されたのが、EXEなのだ。

ロマンスカーは、本線を完走する新宿-小田原間で昼間は毎時3本程度が運行されている。(別に他の区間の運行もある)
今回乗った「はこね」は小田原から先、箱根登山鉄道に乗り入れて箱根湯本まで行くので、運行形態としては正統派ロマンスカーということになる。
EXEは10両編成だが、前6両と後ろ4両に分割でき、この時は後ろ4両が小田原で切り離しだった。僕は小田原までのきっぷを購入したためか、後ろに割り当てられた。
前の方の車両には、箱根に行くであろう旅行客っぽい人が多かったが、後ろの車両は、直前にきっぷを買って飛び乗ったような身軽な格好の人ばかり。旅行客は僕だけみたいな雰囲気。2人掛けに1人は座っている。
EXEの車内
車内は落ち着いた雰囲気で、なかなかいい。
JR東日本は最近はわりと明るめの内装を好むようで、それも悪くないが、これも悪くない。
座席
JRの特急並みのシート。テーブルは肘掛けに内蔵。
リクライニングの角度が思ったより浅い以外は、快適。
各席のポケットには、「るるぶFREE ロマンスカー箱根・小田原 冬」という車内誌が備えてあった。車内販売のメニューのほか、列車の時刻表も掲載されていて便利。
JR北海道の車内誌にも時刻表が出ているが、JR東日本の車内誌「トランヴェール」にはない。ページが増えてしまうからだろうが、今どのへんで、次の駅までどのくらいかかるのか把握できるので、ほしいところ。

車内販売は乗らない列車もあるが、この列車には乗っていた。
弁当・お菓子・グッズなど豊富な品揃えで、JRの車内販売に引けを取らない。


発車してもしばらくは、列車が多いためか思ったほど飛ばさない。通過する駅名が判読できるくらい。
初めて通る路線・駅なわけだが、「出没!アド街ック天国」か「モヤモヤさまぁ~ず2」あたりで取り上げていたような地名がちらほら。
車掌は「キタミ車掌区」所属とのことだったが、「喜多見」という駅があった(世田谷区)。テレビのかつら制作の「山田かつら」があった。
やがて多摩川を渡って神奈川県へ。
斜面に階段状にびっしりと家が建っていたりして、つくづく人が多いんだなと思ってしまう。

後ろの席には、都内で買い物して帰宅するといった感じの奥様2人連れ。
車内販売で飲み物を買って、「あら、もう多摩川よ」などとお話している。
新宿から30分で「町田」。車内の3分の2ほどが降り、少し乗ってきた。
さらに10分強で「本厚木」。ここで後ろの奥様はじめほとんどが降りていった。やはり、沿線住民の移動手段としての需要が多いことを感じさせられた。
この辺りまでの特急料金は400~550円。それだけの追加料金を払ってでも、快適に早く移動したいという気持ちは分かる。

本厚木を出ると、30分ほどで小田原。
車内のお客はまばらになり、沿線の風景ものどかになった。
日が落ちてあまりよく見えないが、富士山が控えめに見えたようだ。東海道本線と違い、海は見えない。
そしてすっかり暗くなった小田原に到着。あっけなかったけれど、快適だった。

なお、帰りにも別のロマンスカーに乗ったので、後日アップしたい。※こちらの記事
そして、いつかまた、50000形「VSE」などの新しいロマンスカーにも乗ってみたい。

静岡では、こんなものなどを見ました。
やっぱり富士山!

ビタミンカラー?
詳細は続編で。※次の記事はこちら
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冬のトクだ値の旅

2012-02-06 23:51:05 | 旅行記
先日、秋田から首都圏まで新幹線を使っていかに安く行くかについての記事をアップして、えきねっと「トクだ値」を取り上げた。
なぜそれをネタにしたのかというと、自分がそれを使って出かけたからです。今回からその様子を紹介します。

ひところの大荒れは収まったものの、冬景色の秋田。
秋田駅西口
目的地の天候を考慮して、普通の靴、薄手のコート、手袋の装備。マフラーは迷ったけれど荷物になりそうでもあるので省略。
バスに乗って駅までの途中、妙に薄着なような気がして落ち着かないし、靴が滑ったり水がしみたりしないか気にしながら、久々の秋田新幹線のホームへ。(冒頭の写真も)
これから向かう先を見通す
ホームの柱の根元には雪が集められ(秋田駅のホームはこのような除雪方法)、さらにうっすらと雪が覆い、おまけにさらさらと雪が降り続ける。運休にならなかったのが幸い。
こまちと秋田拠点センター・アルヴェ(奥の黒いビル)
アルヴェの右上に、NHK秋田放送局のリモコンカメラが付いている。この位置から手を振ると、あの時のようなおもしろいシーンになるわけです。

今回は、えきねっと「トクだ値」を使ったわけだが、発売席数に制限がある。
列車全体としては空席があったとしても、トクだ値の枠が埋まっている場合もあり得る。
予約に際して、えきねっとで空席照会すると、シーズンオフの時期だけに、一般席はほぼ全列車が「◯」印。しかし、トクだ値枠は多くが「△」。
僕が行きに乗ったこまちは、えきねっと枠も「◯」だった。

各列車につき何席と数が決まっているばかりでなく、どうも何号車の何番席がトクだ値用の席というように、席番もあらかじめ決まっているようだ。
【2013年10月7日追記】この後、2012年12月14日乗車分から、購入者が好きな座席をシートマップ(座席表)で選べるようになった。(トクだ値でない、正規の座席予約では以前から対応していた)空席であれば、号車や位置の制限なくどこでも選べるらしく、トクだ値利用者が一角に固まることはなくなった。以下は、シートマップ対応前の状況です。

こまちの普通車は、12~16号車の4【訂正】5両。
座席が青い15・16号車は元自由席だった車両、茶色の12~14号車は最初から指定席だった車両。
実は両者では座席の間隔が異なり(91センチと98センチ)、茶色いシートの車両のほうが若干ゆったりしている。(両者を揃えるとなると、窓の配置も変えなければならないので、難しいのだろう)

今までの経験上、(混雑時は別として)秋田と首都圏方面の指定席を取ると、14・13号車辺りに割り当てられることが多く、狭い15・16号車になることは少ない気がしていた。一方、宿泊とセットになった「びゅう」の旅行商品では、東京方面であっても16号車辺りに座らせられるというような話も聞いた。
おそらく、パック商品用にもあらかじめ席が決まっており、正規料金の客と割安なパックの客とで差をつけているのではないだろうか。

では、「トクだ値」の場合は? 安いからやっぱり狭い車両だろうか?
トクだ値は予約の段階では、座席位置(窓際か通路側か、端っこか真ん中か)を希望することまではできるが、号車と席番までは希望できないし、きっぷを手にするまで分からない。

結果としては、どうも13号車の若い番号の一角が、「トクだ値」枠とされていると推測される。
行きも帰りもそうだったし、座席表を表示させて(正規料金の席の)空席照会をすると、おそらくすべての列車でその一角が予約できない(予約済み扱い)ことになっているから。

僕は座席位置は特に希望しないで予約してみた。すると行きの席は、
13号車1番D席!
4時間に渡って、壁というか「金萬」の広告を見ながらの旅でした…
それはいいのだけど、ドア上の電光掲示が見づらいのと、
この設備がなんとも
テーブルが質素(2席分一括で、折りたためなくて狭い)で遠く、網袋がなく(だから車内誌「トランヴェール」が読めない)、足元がやや窮屈なのが使いづらい。
まあ、乗ってしまえば大した違いはなく、お安く乗せてもらってるんだから、いいけどね。

なお、乗った車両はたしか「R18」編成。後期に追加製造された車両なので、座席の座面スライド機構、フットレスト(JR東日本の普通車では珍しい)、ペットボトルホルダーが付いている。(壁際席はペットボトルホルダーの位置がずいぶん高い)

周囲の席は、2席につき1人といった込み具合。仙台からぞろぞろと乗ってきたが、トクだ値利用者で相席になった人はいなかったようだ。(トクだ値だと仙台からはこまちに乗れないから、上りは盛岡の時点で空席なら、以後は乗ってこないということか?)

そしてこの席は、車輪(台車)の上に位置する。
秋田駅を発車すると、線路に積もった乾いた粉雪を巻き上げ、窓の外が真っ白になってしまった。それが一段落すると、
窓にびっしりと雪が付着
外はきれいな青空なのに、これでは景色が楽しめない!
その雪はやがて氷っぽくなり、さらに自分の重さと風圧で窓の右下へ集まり、徐々に視界が広がった。
雪の隙間から角館駅のホームを覗く
角館や県境の仙岩峠の雪は多いことは多い(秋田市に比べればずっと多い)のだけど、あちこちの豪雪のニュースで見慣れてしまったせいか、メチャクチャ多いという気はしなかった。
盛岡到着
盛岡にしては雪が多いと感じた。秋田市よりは少ないが、しっかり積もっている。
盛岡駅では、先に新青森から到着している「はやて」の後ろに連結するため、2分停車する。

ところがこの時は、「連結後、車体に付いた雪を落とす作業を行います」とのこと。「この先、安全に走行していくための作業」であり「3~4分ほどかかる」そうだ。
たしかに、車体の雪が落ちて、車体やホームの設備や人に被害を与える恐れがある。

「東日本アメニテック」という、JR東日本盛岡支社の子会社の社員がホーム上にいて、おそらくホームの下にいる人に指示を与えていたようだ。
結局、定刻より5分ほど遅れて盛岡を発車。

盛岡からは新幹線らしく275km/hでびゅんびゅん走る。窓に残っていた雪は、全部飛ばされてしまった。
仙台には3分遅れで到着。
仙台発車後
仙台の雪は盛岡よりはさらに少ないが、やはり仙台にしては多い。家々の屋根も白い。
白河の関を越えて関東平野に入った辺りで、やっと沿線の雪はなくなった。
冬枯れの田んぼの遠くに雪山

そうこうしているうちに、(節約のため、東京でなく)上野に到着。
上野は1985年から1991年の間だけ、新幹線のターミナル駅だったわけだが、今は昔のお話。
新幹線ホームから1つ上のフロア
地下何階っていうのか知らないが、改札と新幹線ホームの間のフロアはがらんとしている。かつてはもっと店があり、何よりも人が多かったはずだが、今はコンビニと待合室が1つずつあるだけでほかは何もない。
施設のデザインが当時のバブル初期っぽい、いわゆるバブリーな感じがして、それがさらに淋しさを感じさせる。
たしか開業時は「東洋一」と言われた長いエスカレーター。下からの風が強い

東京は雪がない青空、そして人が多い(この写真にはあまり写ってないですが)

なお、こまちは行きも帰りも、秋田運輸区の車掌だった。
以前の記事で、他社に比べて、JR東日本の車掌は客室への入退室時の礼が雑に見えるということを書いた。
しかし、行きの車掌さんは、とても丁寧な礼をしていたのが印象に残った(ドアの真ん前の席だったので)。
また、途中駅で降りる客向けに、「この後の駅から乗車する客もいるので、ゴミの片付けやリクライニングを戻すようにご協力を」という放送をしていた。JR東海の車掌がよくする放送だが、東日本では珍しい。実際、ゴミをそのままにして行く客がいるんだよね。

帰りの「トクだ値」は、予約時は「△」で、13号車の4番席になった。トクだ値枠は行きと同じくらいの込み具合か。奇遇にも行きと同じ「R18」編成。
楢山の秋田車両センターには、試運転に来ているようでE6系が停まっていた。


目的地は東京ではなく、まだ先があります
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シンビジウム

2012-02-02 23:44:30 | 動物・植物
長い冬が続き、雪中の真っ白な、あるいは曇天の空の下に暮らしているとさすがに飽きてくる。そんな中で色鮮やかな緑や花を見ると、心が和むもの。

我が家には、洋蘭の一種、シンビジウムが2鉢ある。どちらも頂き物で、もらってからけっこう長く経つ。
蘭は育てるのが難しいけれど、シンビジウムはそれほどでもなく、基本的な点に配慮すれば、温室などなくても秋田でも育てることはできる。
大雑把に言えば、夏は明るい日陰で雨ざらしにして水と液肥を与え、冬は雪と極端な寒さに当てなければ大丈夫な感じ。

しかし、育てることはできても、花は咲かないことが多かった。(我が家の管理がどこか間違っているのだろうけど)
それが今年は、
正月撮影
貧弱ながらもつぼみが1本だけ着いた!
咲きそう?
あまり暖かくない部屋のせいか、なかなか開かなかった。

20日ほどして、やっと咲いた。
 
久々にシンビジウムが咲いてくれた。
支柱がないと自分の重みで倒れて折れてしまうし(数年前は咲く寸前で折れてしまった)、咲かせたままだと植物体が消耗してしまうそうなので、この後、切花にしました。


もう1鉢のほうも、遅れて
つぼみが1つ!(こちらは白っぽい花)
ちょっとだけ春が近づいたような気分になった。


ちなみに一般に「シンビジウム」といえば、このような東南アジア原産の洋蘭(を品種改良したもの)を指す。ラテン語の学名「Cymbidium」から。
植物学的には、Cymbidiumはラン科シンビジウム属の植物を指すため、洋蘭系以外に中国や日本に自生する東洋蘭も該当するそうだ。栽培もされる「シュンラン(春蘭)」や高知で見た「カンラン(寒蘭)」も同属になる。

翌年のシンビジウム
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たけや/工藤パン/AAB

2012-02-01 22:32:45 | ランチパック
秋田と青森のパンの話題と、パンと関係ないですが秋田朝日放送の話題。
●アベックトーストの正しい食べ方
秋田の「たけや製パン」は昨年2月1日で創業60周年だったから、今日で創業61周年ということになる。
それと連動しているのかは分からないが、今は昨年と同じ復刻製品が売られている。

ところで、昨日31日の秋田魁新報25面に、たけやの広告が出ていた。
その一部(左側)
「おいしさ、咲かそ」というのがキャッチフレーズらしい。(昨年の広告にも書かれていたが気づかなかった…)

右側は、新商品の紹介だけど、注目すべきは左側。
たけや製品のベスト&ロングセラー商品「アベックトースト」が出ている。
さらに拡大
希望小売価格って142円もするのか。スーパーでは100~110円前後で売られているから、希望価格は126円くらいかと思ったが、けっこう高い。

そして「お客さまに好評のおすすめの食べ方!」だって。
それは、貼り合わせてある2枚のパンをいったん剥がし、片方を180度回転させてから再度重ねて食べるもの。(それをトーストするとさらにおいしいとも)

たけやアベックトーストは、パンの半面ずつにマーガリンとイチゴジャムがそれぞれ塗られている。
そのまま食べると、マーガリン部分とジャム部分を別々に口に入れることになるので、片面を反転させることで一度に両者を味わえるという理屈なわけだが、秋田県民ならこの食べ方が常識。
それがたけやの広告に掲載されたということなら、「たけや推奨」の「アベックトーストの正しい食べ方」となったと言えるだろう。

だったら、反転させなくても最初から両方味わえるように製法を工夫してほしいような気もする。
(いずれにしても僕はアベックトーストは好きじゃありません…)


●イギリストースト1月
アベックトーストの青森版とも言える、工藤パン「イギリストースト」。昨年あたりから秋田でも売られている
イギリストーストは通常版のほか、期間限定の派生商品も存在し、当ブログでも過去にいくつか紹介した。

1月から発売された商品が、秋田でも売られていた。(先週末にマックスバリュ茨島店の特売で98円)
イギリストースト チョコクリーム 349kcal
ホームページによれば「生チョコ入りのチョコクリームとグラニュー糖をサンドしました。」とのこと。グラニューが入っているのがイギリストーストらしい。
チョコクリーム
グラニューの食感はなく、普通のチョコクリームを挟んだ食パンという感じで、おいしい。
アベックトーストと違い、イギリストーストは食パンが食べやすくていい。

※2013年には、これと微妙に違う商品が発売された。



●AABロゴ
正月に秋田朝日放送の「AAB」ロゴが一部で変更されていることを取り上げた。
開局以来使われている電波をイメージしたようなロゴに替わり、ゴシック体のような「AAB」を右下だけ角が丸い枠で囲ったロゴが公式ホームページの一部や一部番組の制作著作表示などにおいて使われていた。
その一方、番組の画面右上に薄く表示される「ウォーターマーク」をはじめ、従来の電波ロゴも多く使われていた。

おそらく今朝からだと思うが、
ウォーターマークも新ロゴに!
ついに変わってしまったか。
旧ロゴは開局当時から20年間親しみ、柔らかくてテレビ局らしいデザインで好きだったのに。

新しいロゴはなぜ枠で囲っていて、なぜ右下だけ角が丸いのか理解できないし、「AAB」の書体が、隣の青森朝日放送「ABA」のロゴ(あちらも今は若干変化したのかも?)と似ていて紛らわしい。
まずは、なぜ、このデザインなのか、意図を知らせてほしい。

しかし、スポットニュース「AAB News & Weather」では、
かなり見にくいですが、右上に新ウォーターマークがあります
番組名の「AAB」は旧ロゴ。
新旧共存
ホームページでも、部分的に旧ロゴが見られる。
一度に全部を更新するのは、簡単ではないのは分かる。
でも、自分の意志でロゴマークを新しくしようと決めたのなら、全部更新するべきではないだろうか。

※リモコンボタンを押した時などに出る画面表示のロゴは、電波で送られてくる画像データを、テレビ受像機にダウンロードして表示する仕組みのようだ。そのため、古いデータがしばらく残る場合や切り替えのタイミングがテレビによってズレる場合がある。(教育テレビがEテレに変わった際はそうだった)
我が家のテレビで「5」を押すと、今のところはまだ旧ロゴが表示される。
【4月1日追記】我が家のテレビで「5」を押すと、未だに旧ロゴが表示される。

※新ロゴの意図等、続きはこちら
コメント (2)
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