広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

土崎方面/試験監督

2012-02-25 23:03:59 | 秋田のいろいろ
取り留めもなく、いろいろと。
●五城目線でいい気分
秋田市土崎港地区へ行く用があり、久しぶりに秋田市中心部から土崎・飯島方面へ向かう新国道経由のバスに乗った。
昨年秋に行われた秋田中央交通の大幅な減便は、新国道経由でも行われた。今は1時間に4本が標準。僕は新国道経由にはほとんど乗らないのであまり実感がなかったけれど、市営バスと中央交通が競合していた10年ほど前と比べると「かなり減った」と感じた。
秋田市中心部から土崎までの新国道は住宅が連続し、鉄道の駅も他のバス路線もなく新国道経由のバスが唯一の公共交通機関というエリアもある。減便前から夕方から夜などは通路がぎゅうぎゅうの状態で運行されるのを見たことがあるし、利用者が増えて着ぶくれもある冬は、このダイヤでさばき切れるのか、ちょっと気になっていた。


今回、途中バス停から乗ったバスは、LEDに「五城目BT」と表示される系統番号100・五城目バスターミナル行き。
秋田市を発着する一般路線バスではもっとも北へ向かう路線であり、もしかしたら最長距離路線でもあるかもしれない。
車両は中型バスで、小田急の中古だろうか前方の座席が全部1人掛けのタイプ。通路には僕も含めて5人前後が立っていて、ちょっと窮屈。

新国道経由のバスは大部分が秋田市内の営業所(今は臨海営業所がメイン?)の乗務員・車両で担当するが、五城目線はほとんどを五城目営業所が受け持つ(以前の関連記事)。今回乗った便もそうだった。
五城目営業所のバスに乗るのは、すごく久しぶりだった。

混雑したバスは乗りたくないものだが、今回はとても気持ちよく乗車できた。
なぜなら、運転士さんの的確な肉声による案内があったから。

旧秋田市交通局の末期では、帽子にクリップで取り付けるマイクを採用し「発車します」「次、停まります」「ありがとうございます」の3つの案内用語の活用を運転士が実践していた。全国的には他のバス会社でも同様の取り組みを行なっているが、中には自動放送に重ねてペラペラしゃべるような場合もあり、過剰に感じるケースもなくはない。
しかし、秋田中央交通では、その辺は運転士個人の裁量に任されているようで、マイク使用すら義務付けていないようだ。(車載マイクは帽子取り付けではなく、旧来のピンマイク)
また、市営バスからの移管後に全車両に搭載された音声合成方式の自動放送装置により、ドアが閉まるのに連動して「発車します。ご注意ください」、降車合図ボタンに連動して「次、停まります」などの定形アナウンスも自動化されたこともあり、まれにずっと無言の運転士もいる。

ところで、中央交通のバスで「ステップが滑りやすくなっております。足元にご注意ください」という自動放送を耳にされたことはないだろうか。
これは、本来の使い方としては、あらかじめ設定しておくことにより、中ドアが開くと同時に車内のスピーカーから流れるようだ(その時、車外スピーカーでは行き先を案内している)。つまり、雨や雪でまさに滑りやすい日に流す設定にしておけば、全部の停留所で客を乗せる時に流れるわけだ。
しかし、実際には、乾いたいい天気の日に一部の停留所だけで流れるケースがある。観察していると、お年寄りなど、足元に不安のある人が乗ってきた時だけ流れている。おそらく、任意のタイミングで1回だけ放送することもでき、運転士がその都度、客を見てスイッチを操作して流しているのだ。
でも、わざわざスイッチ操作による「ステップが滑りやすくなっております。足元にご注意ください」という無機質な録音済み音声で言われても“説得力”がない。
むしろ、肉声で「足元さ気ぃつけてください。ゆっくりでいいすから」なんて言われれば、本当に気を付けたくなるし、気持ちが伝わると思うのに。

今回乗った五城目の運転士は、それに近かった。
「発車します。おつかまりください」などの注意喚起、信号待ちの間に「両替が必要な方はどうぞ。(この信号待ちは)時間がありますよ」、もちろん降車時には「ありがとうございました。気をつけて」と的確なタイミングで的確な内容・量の肉声アナウンスをされていた。
そんなに若い運転士さんではないようだったが、この方だけのことなのか、あるいは五城目営業所の人はみんなそうなのかは知らないが、中央交通の一般路線バスでこんな経験をしたのは初めて。
全国的にはたまに使われる「お知らせ(=降車ボタンの合図)がなければ、(次のバス停を)通過します」という案内も、秋田で初めて聞いた。


交通機関の使命は安全運行が第一で、次は定時運行。サービスはその次にならざるを得ない。
でも、このように接客に気を配ってくれる社員もいる。こんな動きが全社に広がれば、減便やボロい車両などのイメージダウンを多少はカバーして、イメージアップになるかもしれないですよ。


五城目は中央交通の創業の地。1921年から1953年までは五城目町に本社があった。
現在は営業所が置かれているだけで、その業務は子会社の「秋田中央トランスポート」に委託しているのだそうだ。つまり、今回乗ったのは、形式上は中央交通(本体)の便だが乗務員はトランスポート所属なのだろう。

ちなみに、混雑していた車内は、運輸支局入口~自衛隊入口あたりまでで、ほとんど降りてしまった。
あと、帰りは秋田市内の営業所のバスだったけど、いつもの接遇でした。

●ついでにJRも
そういえば、最近2度、JR羽越本線の羽後牛島駅で列車を降りた。
自動改札がなく駅員が配置されている(時間帯によって無人)ので、駅員にきっぷを渡すのだが、丁寧な態度で集札していた印象を受けた。

秋田駅で自動改札機のそばに立つ駅員は、改札口を通る客に対し、新幹線側では「ありがとうございます」と言って、在来線側では無言のことがある(言うこともある)。なんか支払った金額で差別されているようで、在来線を利用した時はあまりいい気分がしない。
一方、羽後牛島駅は、140円の初乗り運賃内である秋田駅からの乗客と定期券の乗客がほとんどだと思う。そんな一人ひとりを大事にしてくれているようで、うれしいものだ。
羽後牛島駅の駅業務は、JR東日本秋田支社の子会社でスーパー「生鮮市場」の経営なども行う、「ジェイアールアトリス」という会社に委託されている(中央交通の五城目と似たような感じ)。駅員は、おそらく本体を定年退職した人が再雇用されている(もしくは本体からの出向)のかと思われる。

●土崎ジャスコ
時間が空いたので、これも久しぶりのイオン土崎港店(旧ジャスコ土崎港店)へ。
ヤマザキランチパックの新商品が何種類も置いてあって感動した。(期待していたイギリストーストはなかった)
秋田市内の店の中でも、かなりラインナップ豊富なほうだと思う。「ランチパック・ハムカツ」と「たけやフレッシュランチ・本荘ハムフライ」とかぶった商品もあったけど。
例えばこんな(いずれも仙台工場製なので、秋田でも仕入れやすいと思われるが、置いている店は少ないと思う)
それに引き換えイオン秋田中央店(旧秋田サティ)は、パンの品揃えが貧弱。ランチパックはいつも変わり映えしない品揃え。


土崎ジャスコの食品フロアは混雑していて応援態勢に入っていた。秋田中央店やイトーヨーカドーでは、応援時は1台のレジを2人で動かす(本来のレジ係がバーコードを読み取り、応援の人が会計をする)が、土崎ジャスコでは止めているレジを動かしてそこに応援の人が1人で入る形のようだ。

それから土崎ジャスコは食品レジの配置がヘン。
レジが1本の通路の左手前と右奥に2台置かれていて、実際には1レーンしかないように見えて、実は奥にもう1レーンあるという状態。(つまり通路1本に列が2列できる)
僕はそれに気づかず(忘れて)手前の列に並び、後から来た人が空いていた奥のレジに並んで先に会計を済ませてしまった。ちょっと悔しい。
このレジ配列はマックスバリュ茨島店や県外のイオンやダイエーでも見たことがあり、流行りなのかもしれない。スペースの節約にはなりそうだが、動線としては分かりにくい。せめて「ここに並んでください」と表示をしてほしい。

●冬も巻きつく
10月にお伝えした、新国道側上り「自衛隊入口」の電柱に巻き付いたバス停。
その冬の様子を見たくて、帰りは自衛隊入口から乗車した。(本当の理由はここから乗ると前のバス停より運賃が50円も安くなるから)
冬も巻きついてますな(奥が自衛隊入口交差点・セリオン方向、右の人が立っている付近が乗車位置)
道路の切欠きがいちばん深い部分が除雪されていて、そこからバスに乗り降りできるようになっていた。ちょうどそこが沿道のお宅の車が出入りする部分と重なっていることもあるのだろう。
1の足跡は時刻表を見た人たちのもの、2は?
電柱の部分は雪が積み上げられていて、乗り降りする場所としてはふさわしくないが、若干足跡がある(上の写真マル2)ので、ここで乗降を扱ったバスがあったのだろうか。


●試験中も巻きつく
最後に強引だけど「巻きつく」つながり。
今日は国公立大学の二次試験・前期日程の日。秋田大学でも試験が行われ、テレビのニュースになった。
どこの大学でもそうかと思うが、例年、1つの試験室をマスコミ取材向けに公開し、試験開始前の問題配布や説明の模様を取材させている。

今年の秋田大学の公開された部屋は、前期なのにだいぶ空席が目立った気がした。
試験監督は2名いるようで、年配の人が教壇で説明し、若いもう1人が問題を配布していた。

それでとても気になったのが、問題を配っていたほうの試験監督の格好。
マスクをして、ノーネクタイにグレーのジャケットを羽織ったまではいいが、首にバーバリーチェックのマフラーが巻きついていた。


う~ん。
宗教上あるいは身体上等の理由・事情があるのかもしれない。あるいは巻くにしてもナカオアキラさんやイシダジュンイチさんのように、おしゃれに巻くのならまだいい。
この試験監督は、雑に巻いていたように見え、屋外で防寒のために巻いていたのをそのまま屋内でも巻いてますといった感じ。


暖房が利いた屋内でマフラーをすること自体どうかと思うが、マフラーを巻いた試験監督って…
まず、試験中に暑かったり、配布・回収作業の邪魔になったりしそう。うっとおしくなかっただろうか。
それに今年は、昨年の京都大学での不正受験騒動を受けて、受験者に対して以前より厳しく持ち物の制限やチェックをする大学が多いようだ。秋田大学ではどうか知らないが、受験生がマフラーを巻いたまま受験したら、そのまま受けさせるのだろうか。
コメント (4)
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