以前コメントで知らせていただいていたけれど、秋田市南西部の新屋(あらや)地区にある、秋田銀行の2つの支店が来月、統合される。(2011年11月16日公式発表、翌日新聞報道)
※記事中に何度か出てくる、秋田市西部市民サービスセンターや旧西部公民館、旧新屋支所については、こちらの記事をご参照ください。
※記事中には秋田県道「56号線」と「65号線」が出てきますので、混同なきようご注意を。
新屋地区にある秋田銀行の店舗は「新屋支店(店番117)」と「新屋駅前支店(126)」。(雄物川の対岸のいわゆる割山・勝平地区には「割山支店」もある)
秋田銀行新屋支店
新屋支店は、路線バスの新屋西線が通る旧街道である県道65号線沿いの新屋元町にある。
秋銀新屋支店前を通る新屋西線。狭い道を通る大型車が迫力ある
はす向かいには新屋郵便局がある。1875(明治8)年開局で、建物は1968年築。いわゆる特定郵便局のようだが、2003年までは集配業務もしていた(現在は秋田中央郵便局が集配)。
新屋郵便局前。左奥に秋銀新屋支店が見える
銀行の数件隣りには秋田市西部公民館(西部市民サービスセンターに再編・移転)があった。
西部公民館跡地は更地になっていた
支店所在地の新屋元町とその南の新屋表町は、古くからの新屋地区の中心地と言える場所。西側の新屋栗田町の県営住宅・市営住宅など新しい住宅街も遠くない。金融機関や公共施設を置く場所としてふさわしかったのだろう。
一方、
秋田銀行新屋駅前支店。「あきぎん」看板の色が薄れている
新屋駅前支店はJR新屋駅のそば、新屋扇町にある。
隣りが新屋駅前郵便局、さらにその隣りが秋田市西部市民サービスセンター“ウェスター”。向かいにはスーパー「ナイス」がある。周辺には古くからの家も多いが、どちらかと言えば(元町・表町よりは)新興住宅地か。
左手前の緑色のが郵便局。銀行のちょうど向こう側に駅がある
新屋支店と新屋駅前は直線で900メートルほど離れており、歩くと1キロを越え、県道56号線(新屋線が通る秋田大橋の通り。以前の国道7号線)を横断しないといけない。
銀行からのリリースによれば、昨年10月末現在、新屋支店は総預金206億円、総貸出金60億円、行員13名、新屋駅前支店は総預金141億円、総貸出金22億円、行員6名。
見た感じでも、新屋支店のほうが大きい。
両支店のATMの利用時間(曜日)については、新屋支店が土日は使えないのに対し、新屋駅前支店は土日も稼働。この点では新屋駅前のほうが優位。
そして、3月12日(月曜日)付けで新屋支店を新築移転し、そこに新屋駅前支店を統合するという。
移転先は新屋扇町。県道56号沿いの新屋支所跡に移転してきた、秋田中央警察署新屋交番の裏であり、途中に西部市民サービスセンターを挟んで新屋駅前支店の隣の隣の隣の隣くらいになる。新店舗は新屋駅前支店から西へ150メートル弱、現新屋支店からは真南に800メートル。
せっかくなら、県道から車で直接、支店へ出入りできる構造にすれば便利で安全そうだが、そうではなさそう。交差点を曲がって狭い道を通らないといけないだろうから、歩行者・対向車に気をつけてもらいたい。
Googleマップに加筆
結果としては新屋駅前支店が名前を変えて少し移動し、現・新屋支店がなくなるとも言えそう。
現地へ行ってみた。
駅側から交番方向を見る。
(再掲)以前はこうだった。右の建物が新屋支所
今は、
昔はナイスの臨時駐車場だった場所? で工事中(松の木の横の白いのが支所跡にできた交番)
少し奥まった場所に、
既に建物の外観はできていた
建物は道路に対して平行ではない。
交番側から駅側を見る。
(再掲)以前。奥の黒い建物が西部市民サービスセンター
やや位置が違うけど現在
市民サービスセンターよりは薄い、グレーの外壁。
最近の建物の流行りは、黒とかグレー色なんだろうか。落ち着いているし、汚れが目立たない効果はあるだろうけど、狭苦しい場所にある四角いビルが黒いと威圧感や暗さを感じてしまう気もする。
新しい新屋支店では、窓口を19時まで営業(秋田銀行としては3店目。入出金関係は18時まで)したり、地域にある美術工芸短大の教員・学生の作品を常設展示する場所を設けたりするという。
新屋支店の移転により、現在の新屋支店を利用している人たちは困らないだろうか。日常的に使うATMは特に。
秋田銀行で過去に廃止・統合された支店や有人出張所では、跡地にATMコーナーが設置される(残る)例もあった(千秋トンネル通りの保戸野出張所など)。現新屋支店についてはどうなるかは不明。【21日追記】ATMコーナーが設置される模様。この記事のコメント欄参照。
仮にATMが設置されないとなると、近隣に秋田銀行または秋田銀行と提携して無料で使えるATMは、県道56号より西側にはない。いずれも道路を渡って、美短の横の秋銀のATMコーナー(土日休み)、新屋駅前のパチンコ屋から少しト一屋側に行ったJA新あきた西支店(土日も稼働)、そして新しい新屋支店だけ(のはず)。
ちなみに金融機関にこだわらずに、新屋地区でATMを探しても、あまり多くない。対岸の割山や茨島には、支店やATMコーナーが多いのだけど。
北都銀行は新屋支店と新屋駅裏のプレステージインターナショナルのATM(って部外者は使えるのか?)。信用金庫・信用組合はなく、JAバンクは上記西支店だけ。
あとはコンビニATMが秋銀新屋支店から300メートルほど離れた県道56号の向かい側(新屋幼稚園入口付近)のファミリーマート、それに新屋駅東西に1店ずつあるローソン。
それに郵便局は、新屋、新屋駅前のほか、新屋の隣接地域である豊岩、下浜の各郵便局にATMがある。日曜は休みだが土曜午前は稼働(下浜は14時まで?)。浜田簡易郵便局にはATMなし。
現在の新屋支店の通り。近隣には造り酒屋などがある
上記の通り、旧道の県道65号線沿いからは公民館がなくなり、今回秋田銀行がなくなって、いずれも新屋駅側に移転。残る公的な施設は新屋郵便局と新屋駅寄りにある北都銀行新屋支店程度。
新屋地区の中心が新屋駅前にシフトして、元町・表町の地位が下がってしまったようにも感じられてしまう。
【3月2日追記】西部公民館跡地は、公民館の前は、新屋町役場→秋田市役所新屋支所があったそうだ。(1968年8月まで)
表町・元町は、かつてはまさに新屋の中心だったことになる。
【4月3日追記】新屋町役場の前は、1879(明治12)年から1925(大正14)年まで日新小学校の校舎があったことが分かった。こちらの記事。
日新小学校→新屋町役場~秋田市新屋支所→西部公民館→更地 と変遷していることになる。
そして現在の両支店の建物はどうなるのだろう。古そうな新屋支店、新しそうだけど手狭な新屋駅前とも。
現・新屋支店。どことなく時代を感じる建物
ドアの「秋田銀行新屋支店」の文字は金色。※秋銀店舗のドアの文字の色についてはこちら
こちら側の入口はATMコーナーに直接つながっておらず、「あきぎん」看板の角を曲がった側に別にドアがある。
店舗前の掲示板
新しい建物の支店では、このタイプの掲示板は見かけないような気がする。(窓ガラスに貼っている)
そういえば、この前のバス停を「西部公民館前」から「秋田銀行新屋支店前」に変更したばかりなのに、また変更しないといけませんねぇ。今度は「新屋郵便局前」かな?
新屋駅前支店のドアの文字は、
銀色だ
新屋支店のドアには店舗移転の通知が張られていたが、新屋駅前支店には外から見える場所にはないようだった。(上の写真の張り紙は、邪魔だから自転車をちゃんと駐めろという内容)
今回の統合に伴い、新屋駅前支店に口座を持っている人は、店番と口座番号を変更させられることになる。店舗に出向いての手続きが必要であり、勤務先等でも振込口座変更の手続きをしなければならない。
銀行から個別に連絡しているはずだが、掲示もしたほうがよさそうだけど。
最後に新屋とは関係ないですが、秋銀の話をもう1つ。
これも以前、コメントで教えていただいていたが、現在は無料であるセブン銀行ATMにおける平日昼間の秋田銀行カードでの引き出し・預け入れが、3月1日からは105円かかるようになる。
ファミマのイーネットATMやローソンATMと同じ扱いになるといえばそれまでだし、取引内容に応じて割り引くとは言うけれど、なんともがめつい。
現在は秋田県内に4台しかセブン銀行ATMがない。県外分があるにしても、セブンATMで秋銀を利用する人数は限られているのだろう。
しかし、今年中に始まるセブンイレブンの進出に伴って、県内での設置台数と利用者が激増し、それに伴って秋銀がセブン銀行へ支払うATM利用料が増えることを見越して、先手を打って客に手数料を負担させることにしたのではないかと推測できる。
秋田県民の多くが利用しており、強力な競争相手がないのをいいことに、いかにも秋田銀行らしいやり方だと思ってしまう。
ゆうちょ銀行やネット銀行なら、いつでも手数料なしで引き出しできますよ。※ネット銀行は、利用回数や預け入れ残高による制限がある場合あり
※続きはこちら
※記事中に何度か出てくる、秋田市西部市民サービスセンターや旧西部公民館、旧新屋支所については、こちらの記事をご参照ください。
※記事中には秋田県道「56号線」と「65号線」が出てきますので、混同なきようご注意を。
新屋地区にある秋田銀行の店舗は「新屋支店(店番117)」と「新屋駅前支店(126)」。(雄物川の対岸のいわゆる割山・勝平地区には「割山支店」もある)
秋田銀行新屋支店
新屋支店は、路線バスの新屋西線が通る旧街道である県道65号線沿いの新屋元町にある。
秋銀新屋支店前を通る新屋西線。狭い道を通る大型車が迫力ある
はす向かいには新屋郵便局がある。1875(明治8)年開局で、建物は1968年築。いわゆる特定郵便局のようだが、2003年までは集配業務もしていた(現在は秋田中央郵便局が集配)。
新屋郵便局前。左奥に秋銀新屋支店が見える
銀行の数件隣りには秋田市西部公民館(西部市民サービスセンターに再編・移転)があった。
西部公民館跡地は更地になっていた
支店所在地の新屋元町とその南の新屋表町は、古くからの新屋地区の中心地と言える場所。西側の新屋栗田町の県営住宅・市営住宅など新しい住宅街も遠くない。金融機関や公共施設を置く場所としてふさわしかったのだろう。
一方、
秋田銀行新屋駅前支店。「あきぎん」看板の色が薄れている
新屋駅前支店はJR新屋駅のそば、新屋扇町にある。
隣りが新屋駅前郵便局、さらにその隣りが秋田市西部市民サービスセンター“ウェスター”。向かいにはスーパー「ナイス」がある。周辺には古くからの家も多いが、どちらかと言えば(元町・表町よりは)新興住宅地か。
左手前の緑色のが郵便局。銀行のちょうど向こう側に駅がある
新屋支店と新屋駅前は直線で900メートルほど離れており、歩くと1キロを越え、県道56号線(新屋線が通る秋田大橋の通り。以前の国道7号線)を横断しないといけない。
銀行からのリリースによれば、昨年10月末現在、新屋支店は総預金206億円、総貸出金60億円、行員13名、新屋駅前支店は総預金141億円、総貸出金22億円、行員6名。
見た感じでも、新屋支店のほうが大きい。
両支店のATMの利用時間(曜日)については、新屋支店が土日は使えないのに対し、新屋駅前支店は土日も稼働。この点では新屋駅前のほうが優位。
そして、3月12日(月曜日)付けで新屋支店を新築移転し、そこに新屋駅前支店を統合するという。
移転先は新屋扇町。県道56号沿いの新屋支所跡に移転してきた、秋田中央警察署新屋交番の裏であり、途中に西部市民サービスセンターを挟んで新屋駅前支店の隣の隣の隣の隣くらいになる。新店舗は新屋駅前支店から西へ150メートル弱、現新屋支店からは真南に800メートル。
せっかくなら、県道から車で直接、支店へ出入りできる構造にすれば便利で安全そうだが、そうではなさそう。交差点を曲がって狭い道を通らないといけないだろうから、歩行者・対向車に気をつけてもらいたい。
Googleマップに加筆
結果としては新屋駅前支店が名前を変えて少し移動し、現・新屋支店がなくなるとも言えそう。
現地へ行ってみた。
駅側から交番方向を見る。
(再掲)以前はこうだった。右の建物が新屋支所
今は、
昔はナイスの臨時駐車場だった場所? で工事中(松の木の横の白いのが支所跡にできた交番)
少し奥まった場所に、
既に建物の外観はできていた
建物は道路に対して平行ではない。
交番側から駅側を見る。
(再掲)以前。奥の黒い建物が西部市民サービスセンター
やや位置が違うけど現在
市民サービスセンターよりは薄い、グレーの外壁。
最近の建物の流行りは、黒とかグレー色なんだろうか。落ち着いているし、汚れが目立たない効果はあるだろうけど、狭苦しい場所にある四角いビルが黒いと威圧感や暗さを感じてしまう気もする。
新しい新屋支店では、窓口を19時まで営業(秋田銀行としては3店目。入出金関係は18時まで)したり、地域にある美術工芸短大の教員・学生の作品を常設展示する場所を設けたりするという。
新屋支店の移転により、現在の新屋支店を利用している人たちは困らないだろうか。日常的に使うATMは特に。
秋田銀行で過去に廃止・統合された支店や有人出張所では、跡地にATMコーナーが設置される(残る)例もあった(千秋トンネル通りの保戸野出張所など)。
仮にATMが設置されないとなると、近隣に秋田銀行または秋田銀行と提携して無料で使えるATMは、県道56号より西側にはない。いずれも道路を渡って、美短の横の秋銀のATMコーナー(土日休み)、新屋駅前のパチンコ屋から少しト一屋側に行ったJA新あきた西支店(土日も稼働)、そして新しい新屋支店だけ(のはず)。
ちなみに金融機関にこだわらずに、新屋地区でATMを探しても、あまり多くない。対岸の割山や茨島には、支店やATMコーナーが多いのだけど。
北都銀行は新屋支店と新屋駅裏のプレステージインターナショナルのATM(って部外者は使えるのか?)。信用金庫・信用組合はなく、JAバンクは上記西支店だけ。
あとはコンビニATMが秋銀新屋支店から300メートルほど離れた県道56号の向かい側(新屋幼稚園入口付近)のファミリーマート、それに新屋駅東西に1店ずつあるローソン。
それに郵便局は、新屋、新屋駅前のほか、新屋の隣接地域である豊岩、下浜の各郵便局にATMがある。日曜は休みだが土曜午前は稼働(下浜は14時まで?)。浜田簡易郵便局にはATMなし。
現在の新屋支店の通り。近隣には造り酒屋などがある
上記の通り、旧道の県道65号線沿いからは公民館がなくなり、今回秋田銀行がなくなって、いずれも新屋駅側に移転。残る公的な施設は新屋郵便局と新屋駅寄りにある北都銀行新屋支店程度。
新屋地区の中心が新屋駅前にシフトして、元町・表町の地位が下がってしまったようにも感じられてしまう。
【3月2日追記】西部公民館跡地は、公民館の前は、新屋町役場→秋田市役所新屋支所があったそうだ。(1968年8月まで)
表町・元町は、かつてはまさに新屋の中心だったことになる。
【4月3日追記】新屋町役場の前は、1879(明治12)年から1925(大正14)年まで日新小学校の校舎があったことが分かった。こちらの記事。
日新小学校→新屋町役場~秋田市新屋支所→西部公民館→更地 と変遷していることになる。
そして現在の両支店の建物はどうなるのだろう。古そうな新屋支店、新しそうだけど手狭な新屋駅前とも。
現・新屋支店。どことなく時代を感じる建物
ドアの「秋田銀行新屋支店」の文字は金色。※秋銀店舗のドアの文字の色についてはこちら
こちら側の入口はATMコーナーに直接つながっておらず、「あきぎん」看板の角を曲がった側に別にドアがある。
店舗前の掲示板
新しい建物の支店では、このタイプの掲示板は見かけないような気がする。(窓ガラスに貼っている)
そういえば、この前のバス停を「西部公民館前」から「秋田銀行新屋支店前」に変更したばかりなのに、また変更しないといけませんねぇ。今度は「新屋郵便局前」かな?
新屋駅前支店のドアの文字は、
銀色だ
新屋支店のドアには店舗移転の通知が張られていたが、新屋駅前支店には外から見える場所にはないようだった。(上の写真の張り紙は、邪魔だから自転車をちゃんと駐めろという内容)
今回の統合に伴い、新屋駅前支店に口座を持っている人は、店番と口座番号を変更させられることになる。店舗に出向いての手続きが必要であり、勤務先等でも振込口座変更の手続きをしなければならない。
銀行から個別に連絡しているはずだが、掲示もしたほうがよさそうだけど。
最後に新屋とは関係ないですが、秋銀の話をもう1つ。
これも以前、コメントで教えていただいていたが、現在は無料であるセブン銀行ATMにおける平日昼間の秋田銀行カードでの引き出し・預け入れが、3月1日からは105円かかるようになる。
ファミマのイーネットATMやローソンATMと同じ扱いになるといえばそれまでだし、取引内容に応じて割り引くとは言うけれど、なんともがめつい。
現在は秋田県内に4台しかセブン銀行ATMがない。県外分があるにしても、セブンATMで秋銀を利用する人数は限られているのだろう。
しかし、今年中に始まるセブンイレブンの進出に伴って、県内での設置台数と利用者が激増し、それに伴って秋銀がセブン銀行へ支払うATM利用料が増えることを見越して、先手を打って客に手数料を負担させることにしたのではないかと推測できる。
秋田県民の多くが利用しており、強力な競争相手がないのをいいことに、いかにも秋田銀行らしいやり方だと思ってしまう。
ゆうちょ銀行やネット銀行なら、いつでも手数料なしで引き出しできますよ。※ネット銀行は、利用回数や預け入れ残高による制限がある場合あり
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