忍者の実像を探る（１）

🌸まえがき

　☆歴史が、隠されていれば探り出すことに興味を感じる
　☆歴史は愉しいものであるとともに、厳しいものでもある

　☆本書は「歴史の愉しみ方」と題したが

　＊「愉しみ」とはと言えない部分もあり、「震災の歴史に学ぶ」である
　☆歴史は魅力的であると同時に、人命さえ救いうる有用性をもつ

🌸忍者の実像を探る１

⛳忍者の履歴書
　☆忍者の学術的研究は困難である

　＊忍者は忍ぶものだから記録に残ってはならない

　☆江戸中期からは、忍衆全員の名前が侍帳に載っている

　＊誰が忍者かわかってしまい、天下泰平のなか忍者は忍ばなくなった

　＊忍者の堕落といえるかもしれない

　☆江戸初期から明治までの岡山藩の忍衆の実態が発見された

　＊先祖はほとんどが伊賀の出、忍びの技で諸大名に雇われていた

　＊主君を変えるたびに名字を変えている

　＊忍者は銃に強く関ヶ原合戦や大坂の陣では狙撃兵として用いられた

　☆その時代の忍衆の俸禄は、今なら年収９００万円

　☆その後、時代が下ると、忍の仕事はただの番人になってくる

　＊幕末、長州戦争には忍者が出陣したが活躍はない

⛳秘伝書に残された忍術
　☆慶應義塾図書館の「忍秘伝」で忍術を確認する
　☆「忍秘伝」は岡山藩の伊賀忍者が残した秘伝書

　＊「一父一 子の外」は伝授してはならぬ極秘の書と書いてある

　＊忍者道具が詳しく図解されている
　☆忍術書には『万川集海』にはみられる「くの一」の記述が全くない

　☆女忍者の実態は謎のままである

⛳忍者の俸禄
　☆「伊賀路知辺」の書物に記載されていた忍者の俸禄等

　＊徳川家康に仕えた伊賀忍者衆の由緒書

　＊忍者衆２００人は家康に採用された

　＊伊賀者は一人あたり高１０石（今なら年俸１００万円前後）

　☆忍者には、年棒の他土地で与えられていた

　＊食えない忍者は領地を自分で耕した

　（今の原宿・表参道の土地）

　＊維新後、忍者はこの領地を失ってる

⛳赤穂浪士と忍者
　☆赤穂事件は吉良邸討ち入りの舞台裏にもさまざまな事実があった

　☆岡山藩の忍者も赤穂事件に巻き込まれている
　☆岡山藩は、浅野内匠頭の刃傷事件に遭遇して大騒ぎとなった

　＊岡山藩家中には大石の親戚が多い

　＊大石が赤穂城を明け渡さず籠城するのではないか

　＊岡山藩の殿様と家老はずいぶん心配したらしい
　☆活躍したのが岡山藩の伊賀忍者たち

　＊彼らは赤穂に潜入し、大石たちの出方をさぐった

　＊岡山藩は赤穂の様子をかなり正確につかんでいる

　☆忍者の報告で

　＊岡山藩首脳は「大石たちに籠城する気なし」と判断できた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

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⛳出典、「歴史の愉しみ方」

忍者の実像を探る（１）

（「歴史の愉しみ方」記事より画像引用）