昨日は勤労感謝の日。
その前日は「いい夫婦の日」だったとか・・・

現在、東演の既婚率は.457で、
ただ配偶者を亡くした方もいらっしゃり…。
あるいはまた、座の演出部や制作部などを除いた
演技部(役者)に限ると.345まで下がります。
さてそんな11月22日に観た
東京演劇アンサンブルの『マイという女』は、
「いい夫婦」とは180度反対の、ひどい夫婦の話でした。
芝居自体は面白かったのだ・・・。
シンプルな舞台、大変ドラマチックな照明の中、
アイルランドらしい(?)暗~いお話しで、
タイトルには「夫婦」の話と書きましたが、
そのマイ夫婦を中心にした、100歳になるマイのおばあさんから、
16歳のマイの娘まで4世代の家族=コマネラ家一族の
・・・あるいは“女たち”の物語です。
で、突出して良かったのは、マイの伯母にあたる
ジュリーとアグネスでした。
75歳と61歳を
三由寛子と冨山小枝
三十代前半の二人が
老けメイクで果敢にアタックしたのだが、
この舞台の中の個性豊かな女性達の中にあって、
敬虔な基督教徒の二人は、ある意味浮いた存在なのだが、
そのあたりのおかしみを、小技に走ることなく
真摯に一生懸命演じる様が、大変好感の持てる
しかも「すごい面白い演技」になっていた・・・。

その当時を語る16歳と、
のちに渡米し、そこで母(あるいはコマネラ家の女達)と
同じような生き方を繰り返す30歳のミリーを演じた
折林悠も
凛とした美しさを湛えながら
作品全体の語り部として作品を引っ張るのだが、
まあ、アンサンブルの若手三本柱の一人としては、
このくらいやって当然だよな!と、個人的には思う。
演出は、志賀澤子。
アンサンブル=広渡常敏とは一味違う世界観で、
新しい創造の形として成立する「舞台」を創り上げていた。
それにしても、何でアイルランドの芝居は、
こうも暗いのかしら???
(詳しいあらすじは書きませんでしたが、
何とも凄まじい話なんです)※
個人的には好きなんだけども……。
※詳しくはアンサンブルのHPを!!
ま、それはさておき、
アイルランド公演を終えたアンサンブルの
最大のおみやげは、この戯曲を書いたマリーナ・カーの
発掘でしょう。アイルランドでは若手劇作家としての
地位を確立している彼女の、30歳で書いた出世作・・・
とても30歳の時の作品とは思えない傑作です!!
それを紹介するに止まらず、作品として見事に昇華させ、
と同時に劇団そのものの未来をもこじ開けるような、
公演になりました

その前日は「いい夫婦の日」だったとか・・・

現在、東演の既婚率は.457で、
ただ配偶者を亡くした方もいらっしゃり…。
あるいはまた、座の演出部や制作部などを除いた
演技部(役者)に限ると.345まで下がります。
さてそんな11月22日に観た
東京演劇アンサンブルの『マイという女』は、
「いい夫婦」とは180度反対の、ひどい夫婦の話でした。
芝居自体は面白かったのだ・・・。
シンプルな舞台、大変ドラマチックな照明の中、
アイルランドらしい(?)暗~いお話しで、
タイトルには「夫婦」の話と書きましたが、
そのマイ夫婦を中心にした、100歳になるマイのおばあさんから、
16歳のマイの娘まで4世代の家族=コマネラ家一族の
・・・あるいは“女たち”の物語です。
で、突出して良かったのは、マイの伯母にあたる
ジュリーとアグネスでした。
75歳と61歳を




老けメイクで果敢にアタックしたのだが、
この舞台の中の個性豊かな女性達の中にあって、
敬虔な基督教徒の二人は、ある意味浮いた存在なのだが、
そのあたりのおかしみを、小技に走ることなく
真摯に一生懸命演じる様が、大変好感の持てる
しかも「すごい面白い演技」になっていた・・・。

その当時を語る16歳と、
のちに渡米し、そこで母(あるいはコマネラ家の女達)と
同じような生き方を繰り返す30歳のミリーを演じた


作品全体の語り部として作品を引っ張るのだが、
まあ、アンサンブルの若手三本柱の一人としては、
このくらいやって当然だよな!と、個人的には思う。
演出は、志賀澤子。
アンサンブル=広渡常敏とは一味違う世界観で、
新しい創造の形として成立する「舞台」を創り上げていた。
それにしても、何でアイルランドの芝居は、
こうも暗いのかしら???
(詳しいあらすじは書きませんでしたが、
何とも凄まじい話なんです)※

※詳しくはアンサンブルのHPを!!
ま、それはさておき、
アイルランド公演を終えたアンサンブルの
最大のおみやげは、この戯曲を書いたマリーナ・カーの
発掘でしょう。アイルランドでは若手劇作家としての
地位を確立している彼女の、30歳で書いた出世作・・・
とても30歳の時の作品とは思えない傑作です!!
それを紹介するに止まらず、作品として見事に昇華させ、
と同時に劇団そのものの未来をもこじ開けるような、
公演になりました




