麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

95kgと97kgのあいだ

2009年03月19日 | 鑑賞
 「F/T09春」のプログラムのひとつ『95kgと97kgのあいだ』を観劇した。

 昨夜、にしすがも創造舎にて。
 総勢、80名超の芝居。
 作/清水邦夫、演出/蜷川幸雄。

“彩の国さいたま芸術劇場・芸術監督の蜷川幸雄率いる55歳以上の団員による演劇集団「さいたまゴールド・シアター」。
 結成から3年、初めて本拠地を飛び出しての遠征公演。
 横田栄司、奥村佳恵ら客演俳優に加え、NINAGAWA STUDIOメンバーとの競演も見どころ”

 以上はHPなどを参考にまとめてみた、この公演のアウトラインだ。

「さいたまゴールド・シアター」は確かに結成時、大きな注目を浴びた!
 この公演の当日リーフによれば、そのオーディションに集まったのは、なんと1200名。選ばれたのは48名で、現在籍は42名。平均年齢は70歳なのだとか……。

 さて。そのメンバーの中に、04年の「下北沢演劇祭・世田谷区民上演グループA」に出演していた方がいる。

 実は、彼の芝居を久しぶりに見る、というのも足を運んだ大きな理由のひとつだった。

 そうして彼は、見事に彼のままだった。

 大集団で織りなすシーンの中に、日々異なる流れを紡ぐという約束に基づく場面が幾つかあった。
 例えば、目が合った同士が手を携えて動く、とか、倒れた者が視界に入ったら抱き起こし、助けられた側はリアクションをとる・・・的な。

 彼は全編に渡って孤高を貫いていた。

 大変な個性を持った方で、とにかく人と絡むことがないので苦労した人なのだが、それは益々強烈になっていたナ~。

         

 観劇後、知人と近くの居酒屋に入ったら、出演していた若い役者たちが次々とやって来た。
 総勢30人くらいいたのではないだろうか?
 彼等若人は、大いに関わりあっていて、座の雰囲気が良いことが感じられた。

 前述した客演の横田、奥村。。。この2人、蜷川版『ガラスの仮面』で「紫のバラの人」と姫川亜弓を、それぞれ演じてもいたのだが。。。のうち、この日の舞台で女0を演じた奥村も酒宴にいて、誰よりも盛り上がっていた!

 姫川、女0ともにクールな役どころだったが、まるで違う表情が見られたのは、この日最大の収穫か?

【文中敬称略】

 劇評になってないけど、今日はこのへんで。
 今日もこれから「F/T09春」の作品を観る。
コメント
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