麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

真珠色の革命時代

2009年03月09日 | 鑑賞
 『真珠色の革命時代』は、中央大学第二演劇研究会2008年度卒業公演のタイトルです。
(09/3/5~9、東演パラータ)

 作・演出の柳原圭は、照明プランまで担っている。
 なんだか、ヨーロッパの演出家みたいでカッチョイイ!
 
 さらには前説にも登場
 これは御愛敬。

 さて僕はよく芝居をサッカーに例える。

 この舞台のリーフレットの登場人物の紹介にも「(前略)先輩と後輩をつなぐミッドフェルダー的役割を果たしている(後略)」などという一文が出てくるのだが。。。

 この芝居は、フットボールはフットボールでも“アメフト”であった!

 なんたって、舞台に出てくる役者が32名。
 まず、この物量がアメリカン・フットボールだ。

 さらには大変自由な劇作術で、いわゆる起承転結で創られていないところが、クウォーターごとに大きな変化をみせる“アメフト”の展開に近かった。

 次々に飛び出す登場人物は、まさに“ショットガン・フォーメーション”で繰り出されるレシーバーのようで、僕はメチャクチャ楽しかった。

 今更だが、舞台は大学のサークル「アート研究会」。
 通称「アー研」のサークル室の一場芝居。

 ふと、06年、同じ東演パラータで弊団が上演した『大地のカケラ』(作/はせひろいち、演出/河田園子)の「芸術創造研究会」、略称「芸創研」を思い出した。

 中身はまるで違うのだけれど・・・。
 そういえば『大地~』は、今は廃校になった元高校の教室のワンシュチエーションでした。

 思い出すと言えば。。。

 僕の演劇原体験は、遊◎機械/全自動シアターや加藤健一事務所のプロの舞台とともに、大学の演劇サークルの芝居だった。

 テントにぎゅうぎゅう詰めにされて観た、とにかく「熱120%」の舞台。
 昭和から平成にかけての頃だよな

 今日の芝居では、サークルの空気が変わるとか変わらないとか、変わっていいんじゃん!的なシーンがあったりするのだが、いや~、なんも変わってないな~と。
 
 そりゃ勿論変わってもいるのだが(どっち?)

 2時間超を休憩なし。でも全然苦にはならなかったっす。

 北見役の小嶋直子、どぶこ役の矢野由布子にポテンシャルの高さを感じました。
 しま役の田野実清香も存在感あり。
 学生時代の僕なら奈良崎役の富山光斗を推しただろう。
 今は、まつもん役の富樫雅人が買い。

 それから、まったく別の目線で、田山さん役の前田文菜はスゴイ。リーフ裏面に外部出演のクレジットあったから、本当は普通の芝居もできるんだな、だとしたら尚更…。

 ま、毎度「中央二劇」さんはパラータを使ってくれるので、是非、今後も素敵な芝居を、ここで紡いでいって欲しいです。
 変わらずに。。。
コメント
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