タイトルの通り、上の写真は舞台監督の内田純平さん。
おそらく表題通り、劇団史上最年少のブカンと思われる……。
もちろん、四~五〇年前の、旧劇に対して生まれた「新劇」を構成する新劇人自体が皆若かった黎明期や、その後、劇団員が舞台監督はもちろん照明や音響など裏方全般を担った時代を別にしての話だ。
近年、歴史を重ねた東演では、外部のプランナーは脂の乗った中堅ベテランさんにお願いすることが多い。
今回の演出、照明、音響にも大御所が並んだ。
年齢的にいえば、純平のお父さん以上というところか。
云うまでもなく、仕事は「年齢」でするものではない。
これから劇場に入れば、舞台監督が統括して動かして行くことになる。
例えるなら。
全国大会に出場経験のある古豪校に、一年生ながらレギュラー入りしてキャプテンマークを巻くようなものだ。
当然、ドリブルの蹴り方も知らないような新人ではなく、中学時代、代表合宿に呼ばれるほどの裏付けあってこその起用となる。
純平も、まさに若いながら経験は豊富だ。
さらに。
実際、サッカー部だった純平。
サイドハーフまたはサイドバックという、汗をかくポジションだったらしいが、今回もフットワークのよい仕事ぶりをみせてくれている。
冒頭の写真は、稽古の合間を縫って、消防署に提出する書類を作成するの図。
YOSHIKIばりのルックスをお見せできないのが残念だが。。。
あ、そうそう。
バンド経験もあるらしい。
演出の佐々木雄二さんも音楽には造詣が深く、三線を弾かれたりもするのだが…。
海外にミュージカルを2作品持って行ったこともある東演。
5月11日初日の『翔べ!イカロスの翼』は、オリジナルソングを合唱するなど、音楽性に富んだ作品でもあり、その意味でも、舞台監督・内田純平の力の見せ所だったりするのである。