昨日書いた大谷vs藤浪的演劇は
新劇×小劇場でしたが、
今日記すのはアングラ×アングラ。
椿組『廃墟の鯨』作・演出/東憲司
新宿花園神社境内特設ステージにて
7月12日~23日(観劇日は17日)
恒例のテント芝居には毎夏、
力のある作家や演出家が招かれるが
今年は桟敷童子の東憲司が見参。
新たなクラブに招聘された監督が、
信頼するコーチや手塩にかけた選手を
伴ってチームにやって来ることがある。
商業演劇から新劇まで外の仕事を
幅広く沢山受けてきた東も
許される限り、この手法を取るが、
『廃墟~』にも大手忍、椎名りおら
主宰する劇団から五人を引き連れて、
要所要所に配して芝居を引き締めた。
中でも、準主役で耳が聞こえづらい
少年を演じた大手が出色の出来で
「ひがしワールド」への水先案内人役を
見事に演じきった。
また岸田理生を偲んで開催され、
今年8回目にして最大規模となった
「リオフェス2014」(6~7月。絵空箱、
こまばアゴラ劇場、プロトシアターにて)
とは全く関係ないのだが、
猛烈なメイクと吹っ切れた演技で
さしずめ「一人りおフェス」といえた
椎名りおの怪演が凄かった!!!
もうけ役でいえば……悪役の大将役
辻親八もさすがの貫禄。
まるで凄みのないコミカルなキャラの
裏側に十二分に狂気をもって躍動した。
いつもの桟敷より遊び心多めの作品で、
その意味では、桟敷色と椿色が
見事に混ざった二時間といえた。
おっと。
乱暴にアングラ×アングラと記したが、
椿組座員及びほぼほぼレギュラーの
客演陣の中に、新劇俳優も散りばめた
プロデューサー外波山文明の毎度の
キャスティング手腕も際立つ舞台。
最後に、私的感情も交えて書くと。
本作から照明プランが変わった。
演劇照明界の巨星にして、
僕の人生の師の一人・沖野隆一が
このテント芝居からは身を引いて、
一番弟子の野中千絵にバトンを渡した。
前作が節目の芝居だったのが理由とか。
何はともあれお疲れさまでした。
(文中敬称略)
新劇×小劇場でしたが、
今日記すのはアングラ×アングラ。
椿組『廃墟の鯨』作・演出/東憲司
新宿花園神社境内特設ステージにて
7月12日~23日(観劇日は17日)
恒例のテント芝居には毎夏、
力のある作家や演出家が招かれるが
今年は桟敷童子の東憲司が見参。
新たなクラブに招聘された監督が、
信頼するコーチや手塩にかけた選手を
伴ってチームにやって来ることがある。
商業演劇から新劇まで外の仕事を
幅広く沢山受けてきた東も
許される限り、この手法を取るが、
『廃墟~』にも大手忍、椎名りおら
主宰する劇団から五人を引き連れて、
要所要所に配して芝居を引き締めた。
中でも、準主役で耳が聞こえづらい
少年を演じた大手が出色の出来で
「ひがしワールド」への水先案内人役を
見事に演じきった。
また岸田理生を偲んで開催され、
今年8回目にして最大規模となった
「リオフェス2014」(6~7月。絵空箱、
こまばアゴラ劇場、プロトシアターにて)
とは全く関係ないのだが、
猛烈なメイクと吹っ切れた演技で
さしずめ「一人りおフェス」といえた
椎名りおの怪演が凄かった!!!
もうけ役でいえば……悪役の大将役
辻親八もさすがの貫禄。
まるで凄みのないコミカルなキャラの
裏側に十二分に狂気をもって躍動した。
いつもの桟敷より遊び心多めの作品で、
その意味では、桟敷色と椿色が
見事に混ざった二時間といえた。
おっと。
乱暴にアングラ×アングラと記したが、
椿組座員及びほぼほぼレギュラーの
客演陣の中に、新劇俳優も散りばめた
プロデューサー外波山文明の毎度の
キャスティング手腕も際立つ舞台。
最後に、私的感情も交えて書くと。
本作から照明プランが変わった。
演劇照明界の巨星にして、
僕の人生の師の一人・沖野隆一が
このテント芝居からは身を引いて、
一番弟子の野中千絵にバトンを渡した。
前作が節目の芝居だったのが理由とか。
何はともあれお疲れさまでした。
(文中敬称略)