麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

年輪と絵姿の便り(三)

2014年09月25日 | 制作公演関連
『屋根の上のヴァイオリン弾き』等の
大劇場でのミュージカルからオペラ、
さらに小劇場でのストレートプレイまで
幅広い活動を続ける石鍋多加史を筆頭に
中堅クラスで固めた『暗殺の年輪』に対し、
オーディションで選ばれた新鋭中心の
『江戸おんな絵姿十二景』は、
趣きが随分と違う。

どちらも藤沢周平の小説だが、
演出も『暗殺~』を黒川逸朗、
『江戸~』を小林拓生と異なる上に
後者は掌編五つで一番組となる。


主人公はおんな逹。
息子夫婦とうまくいかない姑や
盛りを過ぎた花魁、十三夜に夫を待つ女房
……日本の四季折々を背景に描かれた
珠玉の十二編から選りすぐった五編。

J-Theaterでは前回(5/19~20)、
周平の出世作『溟い海』をやはり
朗読劇にこしらえたが、その時に続き
能管のやすだまことを招いて、
生の音色で芝居に色を添える。

当時世界最大の都市と言われた
江戸の賑やかさを体現すべく
総勢二十人で積み上げる稽古は
下ごしらえを終えて、
いよいよ料理に取りかかったところだ。

味わいの異なる五皿を皆様のお手元に。

2014年10月7日~9日。
『江戸~』の上演は
7日19時、8日15時、9日19時。
下北沢の小劇場B1にて。

『晩夏の光』『十三夜』『明烏』
『枯野』『年の市』

出演:内田里美、水渓真希、戸田梨恵、
大西真央、白井麻裕、堀切茜、野口綾子、
植松優、伊賀はるの、斉藤萌樹、
前田博美、長谷川麻由美、村田美沙紀、
佐藤奈々、中西いつか、北村真理奈、
松永ひろむ、望野哲也、米川塁、添田泰介
コメント
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