麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

真夏の贅沢

2015年08月11日 | 鑑賞
ピアノを、東京文化会館に聴きに行った。


ピアノってだけで何だか素敵だけれど、
日本のクラシックの殿堂となれば
さらに贅沢さが増すわけである。

が。
大変申し訳ないことに、開演に遅れた僕は
ロビーで一曲演奏が終わるのを待つことに。

ロビーと言ったって、普段僕が制作で入る
下北沢の小劇場の建物ごと三つ四つ
収まるほどの広さでございまして
そこに「お客様」は僕一人だ。



演奏会場の扉に係の若い男性がすっと立ち、
バーコーナーでは若い女性が時折
グラスを鳴らしたりする中、
モニターからはベートーヴェンが聴こえる。
なんだか我が家にピアニストを招いて、
ソファーで音楽に身を委ねるような
「超贅沢」な錯覚にとらわれた。

若いドアマンは執事。
メイドが鑑賞用にオン・ザ・ロックを作る音が
ピアノに絡むパーカッションにも感じられて…。
嗚呼、至福の時

※※※

植田伸子ピアノリサイタル2015

プログラムは・・・

モーツァルト
ピアノソナタ第4番/変ホ長調
k.282

ベートーヴェン
ピアノソナタ第21番/ハ長調
作品53「ワルトシュタイン」

ブラームス
三つの間奏曲/作品117

シューマン
作品9「謝肉祭~
4つの音符による面白い情景」

で、アンコールが三曲も。
つまりは遅れて下手奥の最後列に座り、
生の演奏が、先程の「超贅沢」より
さらにスーパーな至福な時間になった訳で。


末筆ながら。
植田伸子(うえたしんこ)さんは
佐賀県在住のピアニスト。
今年のリサイタルは、既に
唐津(7/17)、福岡(7/18)、
そして東京(8/10)を終え、
残すは佐賀(8/28)となりました。
コメント
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