甲子園。
地区予選での快投から、高い前評判で
甲子園に乗り込んできた投手が、
一回戦で早々に姿を消すことは
珍しいことではない。
その予選で、肩などを故障して、
本来の力を出しきれなかったり、
味方のエラーや貧打が要因で
消え去ることもあれば、
四球を連発し、死球に暴投と
完全なひとり相撲で自滅。
翌日、新聞の見出しに
〈甲子園という魔物に飲み込まれる〉
の文字が踊ることもある。
***
舌鋒鋭い政治学者として世に出で、
参議院議員から厚労大臣へ。
新党の改名に伴い、その党首に就任等、
「地区予選」での実績から
大きな期待を担って、世界的首都
東京都の知事という「甲子園」の
マウンドに立った舛添投手は、
週末、見事なまでに「自滅」した。
これまで見せた球威は微塵もなく
ただただ「第三者」という棒球を
投げ続け、それは一球たりとも
ストライクゾーンを通過することはなかった。
ここまで繰り返される「第三者」は
当然「戦略」なのだろう。
監督から「どんな野次にも惑わず
とにかくあの四番は敬遠で行け」と
指示されたナインが歯を食い縛り
その作戦を遂行するように、
どこかで決まった戦法に殉じた
ピッチングとも推測される。
***
殉じると書いたが、戦争に例えれば
「都知事」という領地は諦めて、
しかし出来る限り粘ってから壊滅する。
その間、逮捕は勿論、捜査も免れ、
表舞台に再登場するまでの
「避難地」準備のための時間稼ぎを
しているのだろうと勘ぐってしまう。
***
甲子園ならぬ、公私の円(お金)
という魔物に飲み込まれた男は
まだマウンドを降りられない。
超満員のスタンドから怒号や嘆息。
その中で「第三者」を放り続けるのか
新しいボールを投じるのか・・・
それ次第では物が飛んでくるやも。
***
一人の生贄に襲いかかるマスコミや
世論に、苦言を呈する声も耳にする。
その通りだと思う。
あるタレントが世界最高峰に登頂成功
という偉業のニュースよりも、
せこい首長の話の方が注目度が高いって。
ただ昨日の会見は、ある意味の「事件」
ではあったのだろう。
決してなくならない政治と金の、
余りに切なくも哀しい「じけん」。
はたまた。
知事としては歴史に名を刻めないと
頗る頭の良い人だけに、察して、
「流行語大賞」に刻名するための
ショータイムだったのかしらん。
地区予選での快投から、高い前評判で
甲子園に乗り込んできた投手が、
一回戦で早々に姿を消すことは
珍しいことではない。
その予選で、肩などを故障して、
本来の力を出しきれなかったり、
味方のエラーや貧打が要因で
消え去ることもあれば、
四球を連発し、死球に暴投と
完全なひとり相撲で自滅。
翌日、新聞の見出しに
〈甲子園という魔物に飲み込まれる〉
の文字が踊ることもある。
***
舌鋒鋭い政治学者として世に出で、
参議院議員から厚労大臣へ。
新党の改名に伴い、その党首に就任等、
「地区予選」での実績から
大きな期待を担って、世界的首都
東京都の知事という「甲子園」の
マウンドに立った舛添投手は、
週末、見事なまでに「自滅」した。
これまで見せた球威は微塵もなく
ただただ「第三者」という棒球を
投げ続け、それは一球たりとも
ストライクゾーンを通過することはなかった。
ここまで繰り返される「第三者」は
当然「戦略」なのだろう。
監督から「どんな野次にも惑わず
とにかくあの四番は敬遠で行け」と
指示されたナインが歯を食い縛り
その作戦を遂行するように、
どこかで決まった戦法に殉じた
ピッチングとも推測される。
***
殉じると書いたが、戦争に例えれば
「都知事」という領地は諦めて、
しかし出来る限り粘ってから壊滅する。
その間、逮捕は勿論、捜査も免れ、
表舞台に再登場するまでの
「避難地」準備のための時間稼ぎを
しているのだろうと勘ぐってしまう。
***
甲子園ならぬ、公私の円(お金)
という魔物に飲み込まれた男は
まだマウンドを降りられない。
超満員のスタンドから怒号や嘆息。
その中で「第三者」を放り続けるのか
新しいボールを投じるのか・・・
それ次第では物が飛んでくるやも。
***
一人の生贄に襲いかかるマスコミや
世論に、苦言を呈する声も耳にする。
その通りだと思う。
あるタレントが世界最高峰に登頂成功
という偉業のニュースよりも、
せこい首長の話の方が注目度が高いって。
ただ昨日の会見は、ある意味の「事件」
ではあったのだろう。
決してなくならない政治と金の、
余りに切なくも哀しい「じけん」。
はたまた。
知事としては歴史に名を刻めないと
頗る頭の良い人だけに、察して、
「流行語大賞」に刻名するための
ショータイムだったのかしらん。