前回、稽古場に舞台を仮組したと。
そして、今日から立ち稽古に入りました。
杉山至氏の美術プランによる舞台が、
高校の教室や廊下やグランド、
生徒の家、居酒屋等々、
目まぐるしく変化して行きます。
劇団俳優座『雉はじめて鳴く』。
(2020年1月10日~19日、
俳優座劇場にて。全10ステージ)
物語を少し紹介すると・・・
とある県立高校。
二学期が始まってまもなく赴任してきた
藤堂智絵はスクールカウンセラー。
校長の吉水に連れられて廊下を歩いていると、
サッカー部員の片山泰二が、担任の浦川麻由に
くだらない質問を浴びせている場に出くわす。
浦川は、これを好機に話を終わらせ、
藤堂をカウンセラールームに案内する。
そこには先客。
サッカー部マネージャーの奥野早織がいた。
早織は、浦川の去ったあとに口を開く。
サッカー部の舞原健のことを好きなのだが、
健には別に好きな人がいるらしいと……。
そんな折、校長の吉水のところへ、
教頭の石嶺が訪れる。
長らく投書のなかった相談箱に
入っていた、一通の手紙を携えて。
その内容に対し、様々な解釈を加える
石嶺だが、吉水は静観しましょうと答える。
あらすじ風に書き進めると、
わりと凡庸になってしまうけれど、
気鋭の横山拓也の戯曲である。
本編はトルネードが効いています。
・・・そのあたり、
ズバリと紹介できないのが口惜しい。
ただ。
「慈愛」に満ちた作品になります、
と今日のところは言っておこう!
兎にも角にも。盆舞台なので、
ブログタイトルは「廻る」としました。