麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

誤解

2021年10月23日 | 鑑賞

劇団俳優座は、現在五階稽古場で

『面と向かって』の本番に向け日夜汗している。

 

先月はカミュの『戒厳令』を五階稽古場で上演した。

カミュは今年一月にも。それは『正義の人びと』。

 

という流れから。

カミュ『誤解』を観劇。

 

オフィス再生によるAPOCシアターでの公演。

 

やはりカミュは魅力的だ。

オフィス再生の公式HPを引き、少しまとめると・・・

『誤解』(1944)は第二次世界大戦中に上演。

本作を境にカミュの思想は

「不条理」から「人間の連帯」へと大きく変化した。

(具体的にいえば)『異邦人』から『ペスト』へと

繋がる作品が『誤解』といえる。

物語は、東欧で実際に起こった「ある事件」から着想。

・・・と。※括弧は筆者の補足。

 

大きな垂幕に影を投影したり、踊りを劇中に取り入れた

スタイリッシュな演出であった。生で二胡の演奏も。

まだ公演中なので、このくらいにする。

 

さてカミュといえば、

近年はCOVID-19の影響で『ペスト』が浮かぶけれど、

やはり『異邦人』だ。そして、多くの日本人にとって

異邦人は、久保田早紀・・・と言い切るのは私が昭和だから?

けど、最近は宮本浩次がカバーしたりもしているし…。

と言っておきながら、僕個人としては

♪子供たちが空に向かい両手をひろげ♪

の、1979年のミリオンではなく、

♪いまさらアルバムなんて欲しくはないけれど♪

で始まる、さだまさしの『異邦人』が強い。

 

久保田版は、カミュとは無関係の一般名詞の異邦人だが、

さだ版は♪太陽がまぶしいから♪で終わる、

まさにカミュを意識した曲になっている。

決して殺人は出てきませんが、

母の死を知り、養老院に向かう冒頭はなぞっていて、

昔の恋人の死を知りアパルトマンを訪れるのだ。

 

あ、今日も迷い込んだ。

まるで♪洗濯物の万国旗や雨晒しの自転車♪

のある、♪マロニエ通りの奥♪に、、、

 

本日、私自身は富山県砺波市にて会議。

そこでの議論では迷子にならないようにしたい。


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