麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

新たな出会い、アララなでーすい。

2009年03月12日 | 東演

 例えば『いちゃりば兄弟』の時は沖縄舞踊を学び、『祖父に捧げるブルース・ハープ』ではダイアトニック・ハーモニカ※を練習します。

 ※ブルース・ハープは、ホーナー社のモデル名。
  本来はダイアトニック・ハーモニカ。
  最近は「テン・ホールズ」の通りがいい。

 で。今回『翔べ!イカロスの翼』ではサーカス芸にチャレンジする劇団東演なのである。

 その指導をお願いした智春(チハル)さんが、3/3~8にかけて競われた「若手演出家コンクール2008」で最優秀賞に輝きました。
『カンパニーマン』という作品で。

 主宰する「チィキィ*パークゥ」での演出に対する受賞ですが、このより演劇的な表現を求めるユニットの他にも、自転車芸の「ウッディー・ルック」、アクロバットに特化した「ティムタム」など複数のチームで活躍する“熱のあるパフォーマー”である。

 順番でいえば、彼女が6月の「第1回日韓演劇フェスティバル」に出演することが決まって、その縁で『イカロス』にも・・・という話が持ち上がり、その時点で「若手演出家コンクール」の最終選考の4名に残っていたことは知ってはいたけれど・・・
 まさか、グランプリに輝くとは。。。

 だって、前述の『カンパニーマン』、彼女の、まだ2本目の作品なのだから…。
 あくまで、芝居としての“演出”だけれど・・・。

 とにかく。
 そんな勢いのある「先生」と初めてコラボレーションを組むこととなったわけである。

 そんな「智春先生」と今日の午前中少しつっこんだ打ち合わせをした。
           
 以下は午後の、フォストフード店でのこと。
 下北沢。
 別の打ち合わせをしていた僕に、ドンと何かがぶつかった

 なにせ地元のシモキタである。
 誰か知り合いがフザケての体当たりかと、右を向いた。

 耳からイヤホンが外れて垂れ下がった、手に発泡酒の500缶を握った、年の頃なら20代前半の女の子が隣の丸椅子に座っていた。

 謝罪の一言もなく、ふらりと立ち上がると、まさに千鳥足で店の奥に2、3歩進んだと思いきや、踵を返して入り口に向かう。
 その際、引きずったイヤホンが、別の椅子に絡みつく。

 異常に気付いた店員が、それをほぐすのにも気を留めず、ゆらゆらと進む彼女。
 店員さんは、なんとか彼女のバッグにイヤホンを突っこむ。

 御礼の言葉もなく、彼女は店の外へ・・・。
      
 あ。午後と言っても、夕方の4時頃です。
 
 これも、ある意味での「出会い」???
 彼女にいったい何があったのかしらん。
 思いもよらないことは次々に起きますネ

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花見のご案内

2009年03月11日 | 東演

 いくらなんでも気が早いって思ってもいるが、みんなそれぞれ予定を立てるだろうから、決まったものは先に言っておこうと、告知いたします。
3月28日(土)13:00~
 毎年恒例の、劇団東演「春の懇親会」
 。。。つまり、花見っス

 会場は、茶沢通りと北沢川緑道が交叉する、ちょうど代沢小学校のフェンス沿いの所。07年前に建った「坂口安吾文学碑」のそばに、場所を取って行う予定です!

北沢川緑道
こんな感じっす(写真は勿論、昨年)

 今月は昨日から『臨時病室』の※、やや遅れて『翔べ!イカロスの翼』の、稽古を並行して行う東演の、出演する役者、裏に回る役者を含めた劇団員と、大いに語る場であります。

 会費は1500円。
興味のある方は info@t-toen.com まで、ご一報ください。
毎年、うちの花見から別の花見へ…、逆に別の花見からこちらの花見へ……と、ハシゴする強者が必ずいらっしゃいます。

 だいたい3時くらいまで「第一会場」で行い、肌寒くなったあたりで「第2会場」に移動します。
 遅れて参加の方で「第2会場」を知りたい方は……
 090-8567-2038(花見専用携帯)まで

 追記/ぱら~たの会会員の方には月曜日にハガキを投函しました。
 まだ届かない方は劇団まで。
※ど~も、公演がないと滞る“役者のブログ”なのである。
 『臨時病室』が本格的に始動したので、
 ぼちぼち動き出すのではと期待するのだが・・・
 なんつってもベテラン2人と中堅1人の、
 三人芝居だからな。。。
 ガンバレ! 裏方チーム
 。。。勿論、仕事優先だが、是非ブログもネ


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真珠色の革命時代

2009年03月09日 | 鑑賞
 『真珠色の革命時代』は、中央大学第二演劇研究会2008年度卒業公演のタイトルです。
(09/3/5~9、東演パラータ)

 作・演出の柳原圭は、照明プランまで担っている。
 なんだか、ヨーロッパの演出家みたいでカッチョイイ!
 
 さらには前説にも登場
 これは御愛敬。

 さて僕はよく芝居をサッカーに例える。

 この舞台のリーフレットの登場人物の紹介にも「(前略)先輩と後輩をつなぐミッドフェルダー的役割を果たしている(後略)」などという一文が出てくるのだが。。。

 この芝居は、フットボールはフットボールでも“アメフト”であった!

 なんたって、舞台に出てくる役者が32名。
 まず、この物量がアメリカン・フットボールだ。

 さらには大変自由な劇作術で、いわゆる起承転結で創られていないところが、クウォーターごとに大きな変化をみせる“アメフト”の展開に近かった。

 次々に飛び出す登場人物は、まさに“ショットガン・フォーメーション”で繰り出されるレシーバーのようで、僕はメチャクチャ楽しかった。

 今更だが、舞台は大学のサークル「アート研究会」。
 通称「アー研」のサークル室の一場芝居。

 ふと、06年、同じ東演パラータで弊団が上演した『大地のカケラ』(作/はせひろいち、演出/河田園子)の「芸術創造研究会」、略称「芸創研」を思い出した。

 中身はまるで違うのだけれど・・・。
 そういえば『大地~』は、今は廃校になった元高校の教室のワンシュチエーションでした。

 思い出すと言えば。。。

 僕の演劇原体験は、遊◎機械/全自動シアターや加藤健一事務所のプロの舞台とともに、大学の演劇サークルの芝居だった。

 テントにぎゅうぎゅう詰めにされて観た、とにかく「熱120%」の舞台。
 昭和から平成にかけての頃だよな

 今日の芝居では、サークルの空気が変わるとか変わらないとか、変わっていいんじゃん!的なシーンがあったりするのだが、いや~、なんも変わってないな~と。
 
 そりゃ勿論変わってもいるのだが(どっち?)

 2時間超を休憩なし。でも全然苦にはならなかったっす。

 北見役の小嶋直子、どぶこ役の矢野由布子にポテンシャルの高さを感じました。
 しま役の田野実清香も存在感あり。
 学生時代の僕なら奈良崎役の富山光斗を推しただろう。
 今は、まつもん役の富樫雅人が買い。

 それから、まったく別の目線で、田山さん役の前田文菜はスゴイ。リーフ裏面に外部出演のクレジットあったから、本当は普通の芝居もできるんだな、だとしたら尚更…。

 ま、毎度「中央二劇」さんはパラータを使ってくれるので、是非、今後も素敵な芝居を、ここで紡いでいって欲しいです。
 変わらずに。。。
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マタギとカモシカとイカロスと。

2009年03月08日 | 東演
 1/13付弊ブログで、ツキノワグマを「イタズ」というのを熊谷達也氏の短編で知ったと書いたが、それは集英社文庫「山背郷」収録の『旅マタギ』という作品だ。
 題名通り、マタギのなんたるかが、さすが史上初めて直木と周五郎ダブル受賞を成し得た作家らしいタッチで描かれた好編なのだが。

 こんなことも初めて知った。
【マタギが追いかける大型獣は、もともとはクマよりもカモシカが主体だった。肉そのものが美味であることに加え(中略)クマとは違って相手から逆襲を食らう危険もない。】
 それが乱獲による個体の減少を受け、カモシカは狩猟獣から保護対象となり、マタギ=クマ狩りという印象を強めた、と。

 この話は、ひとつの知識に止まらない。

 東演は僕が入団する前には、一般向けの芝居と平行して、いわゆる青少年向けの作品も作っていた。
 学校の芸術鑑賞教室や地域での親子鑑賞(具体的には一時代を築いたおやこ劇場運動が主体)で取り上げられる舞台である。

 少子化に伴う外的要因と、座内の物理的人員の問題が複雑に絡み合って、撤退に至ったそうだが、マタギの歴史の中に、たとえば上記のような演劇界の問題が透けて見えたということだ。

 そして、現状を単なる「完了形」として終えるのではなく、再チャレンジできればと考えている。

 既に『ピアノ・ソナタ「月光」による朗読劇/月光の夏』には、学校公演やおやこ劇場での実績があるから、もっともっと“若い世代”に広げていきたい作品だ。

 そして、次回作品『翔べ!イカロスの翼』も。

 5月に紀伊國屋サザンシアターで公演する、創立五〇周年記念公演第2弾。
 既に繰り返し書いてきたが、80年代半ばからの約十年に全国津々浦々を巡演した脚本/小松幹生、演出/野部靖夫(後に津田英三)バージョンとは一線を画した“新作”として届けるつもりである。

 そのキャスティングが間もなく決定する!
 いよいよ『イカロス』は、本格始動する。
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170名

2009年03月05日 | 日韓演劇フェスティバル
 いよいよ今日、WBCが開幕!
 日本は中国と闘うわけだが。。。

 3月3日。それに先んじて、俳優達の激しいバトルがあった。

 「第1回日韓演劇フェスティバル」の、2度目のオーディション。今回は鐘下辰男演出の舞台と、4本のリーディング(家田淳、梅田宏、左藤圭、中野志朗、4氏の演出)の出演者対象!
 なんと170名が応募という結果となった。

 芸能花伝舎の3つの教室を使いながら、14時~20時前まで(予定では17:30終了)長丁場のオーディションとなりました。

 みぞれまじりの雨の降る寒い一日でしたが、静かな炎がメラメラと燃える熱気溢れる真剣勝負に、東演からは清石貴子、原野寛之、江上梨乃、小川由樹枝が参戦。

 前回1/17のオーディンションでは南保大樹が見事役をゲットしましたが、さて、今回は?

 これまでの交流の成果としての。。。
 戯曲集の相互出版、そのリーディング上演。
 日本が韓国作品を、韓国では日本の戯曲を、それぞれ翻訳しての発表
 。。。から、いよいよ「舞台」として公演する、その栄えある第1回への、演出家の思い、そんな現場で演じたいという俳優一人ひとりの思いが伝わった一日でした。

 会場に漲るそんなパワーから、6月の本番が盛り上がる確信もビンビンと感じ取れました。

 応募〆切間近の駆け込みの応募が多く、結果、想定外の人数に、僕を含めた制作サイドが対応出来きれず、役者の皆様には待ち時間も長く、制作サイドとしては反省する部分も多々あったのですが・・・。

 これを糧に、フェスティバル成功により前向きに、微力ではありますが頑張りたいと思った・・・「ひなまつり」でもありました。

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“さぎそう”に流れる血の話

2009年03月04日 | 区民上演グループ
 下北沢演劇祭終幕を伝えておきながら。。。

 区民Bの、肩の力の抜けた伸び伸びした舞台について書きながら、そーいえば、さんざん“さぎそう”をテーマに書いたけれど、肩をバリバリと碇らせた話が多かったと、今更反省して。

 最後に少し軽い話題をと……。

 実は出演11人の血液型がOとBだけだったのだ。
たまさか乗った国際線の飛行機の乗客が、アメリカ系3割、中国系2割、インド系1割で、残りをロシアや中東や、もちろん欧州の国々の様々な人たち。。。右翼やや後ろの厳格な家族はドイツで、その斜め前のラブラブなカップルはイタリア……てなバランスで構成されるのは自然だろう。

 日本の場合、ご存知のように4:3:2:1の割合でA-O-B-ABが存在するのに、11人中Aがゼロって……Jリーグのスタメンに一人も静岡人がいないのと同じくらいのアリエナサではないか!

 しかもBが6、Oが5と、B型が最大勢力という、A型の僕にとってはオソロシイ座組であったのダ。

 
 実は東演も、Bが多い。
 やはり「役者」なんぞという変わり者の好む所行には、その血液型が向いているということか?

 少々ケンカを売る気配の書き方だが、そんなことはない。

 区民スタッフは4人中3人がA。
 裏方を几帳面なAがフォローし、自由気ままにBとOが演じるという、全体を見ると大変理想的な人配だったのも事実!

 そして演出がABという落ち(?!)まで付いた“さぎそう”であった。

 いや、本当にマイペースな人が多っかっス

 これから夏までしばしの冬眠。
 来年の2月にはどんな花が咲くだろう 
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ソラのタネ

2009年03月02日 | 鑑賞
土曜日に、世田谷区民上演グループBの『ソラのタネ』を観劇。

 本多劇場グループ七番目の小屋「シアター711」こけら落としにふさわしい素晴らしい舞台でした。

 サービス精神に溢れた、徹底的に“遊んだ”話で、そのドタバタファンタジーは、理屈抜きに笑えたし泣けた!


 喫茶店が舞台
 
 なぜ経営が成り立っているのか謎の、閑古鳥の鳴く喫茶店の常連は森でドングリを拾っては人に渡す中年・小向。突然毛糸でアクリルたわしを編み始めたりもする、エコな男だ。
 美人のママ・ゆりに惚れているのが一目瞭然だったりもする。

 で、この赤い糸が転がると、ミラーボールが回って、二人は魅惑のダンスを始める。
 全編、そんな調子だ 

 そーゆー枠組みの中に「現代の問題」のタネ。。。臨月を迎え、リストラされた夫と子供を2人抱えて喫茶店でバイトする朝子、その姉でニートの冬美などなど。。。がちゃんと植えられていて、1時間30分ほどの物語の中で、それは芽吹いて、観た者の心に優しい花を咲かせる。。。そんな舞台でした。
 
 10本ほど、Bの作品を観てきたがベストの1本だと僕は思いました(^ー^)
 
            

 「第19回下北沢演劇祭」は、無事終幕。
 いよいよ来年は「成人式」を迎えます。

 そして、僕の関わるもうひとつの演劇祭「第6回杉並演劇祭」が開幕した。
 それから。もう一つお手伝いしている「第1回日韓演劇フェスティバル」の2回目のオーディションが明日行われる。

 なんか祭づいてます
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