麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

独裁者とダンス

2014年07月06日 | 制作公演関連
妻が間もなく舞台に立つ。

7月9日~13日、Pカンパニーに客演し、
池袋のシアターグリーンBOX-in-BOXにて
『スパイものがたり』
(作/別役実、演出/林次樹)

まったく同じ日程で僕は新宿御苑前
サンモールスタジオで本番だ。

僕の方の稽古が16時開始だったので
『スパイ~』の通し稽古にお邪魔した。

ほんのちょっぴりヒトラーが出てきた。

小室等さんの曲がふんだんに盛り込まれた
音楽劇の装いもある舞台なのだが、、、

非シス人vol.20『広島に原爆を落とす日』
(原作/つかこうへい、構成・演出/間天憑)
には主要な人物の一人として
ドイツのかつての独裁者が登場し、
またダンスも数多く織り込まれる。

つかと別役。
どちらも日本を代表する作家ながら
まるで違う世界観を持つ二人の、
ちょっとした共通項を発見。

それ以上でも以下でもない一致に
後押しされながら稽古場へ。

9日初日と書いた。
稽古場は今日で払って明日には劇場入り。

『広島~』はダブルキャストなので
スリリングかつ怒濤の二日間を過ごして、
怒濤の5連続2ステージ、、、いや
初日、二日は各組のゲネもあるから、
3・3・2・2・2の五日で12回
、、、殺人的なスケジュールだ。

ダブルとはいえ役の入れ替わりによる
A、Bキャスト。多少の役の大小はあるが
休みのある役者はいない。


七夕様に、全員の安全を願おう。

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ハムレットとクドカン

2014年07月02日 | 鑑賞
古巣の東演が全国を股にかけて巡演中の
『ハムレット』を先月末日に拝見した。

僕の地元・川崎の多摩市民館にて。
朝10時からの搬入は少し手伝ったが、
後ろは予定があり終演後は早々に去った。

観劇中オフにしていた携帯メールを
小田急線の中でチェックし、返信をし、
一段落して顔をあげたら……
ついさっきまで主人公を演じていた
役者によく似た男の姿が視界の隅に(@_@;)

『ハムレット』は父の亡霊を見る芝居、
その影響かと、深呼吸して目をこらした。
が、やはりハムレット役の南保にしか見えない。
席を立ち、彼の前へ歩みを進めた。
本物の(?)南保大樹であった。

脇を固めるベテランがカーテンコールから
五分もしないうちに楽屋を出ることは
さほど珍しくはない……が、
三時間のうちほとんど出突っ張りの役。
その日の出来に思いを馳せながら、
汗を拭い一息つくと、やがて舞台をバラす音。
そこでやおら腰を上げて退館する
・・・方が普通であろう。
少し驚いた

※※※

昨日、りんかい線で移動すべく
池袋から乗車して網棚に荷物を置き、
目線を下げたら宮藤官九郎氏が座っていた。
僕は渋谷で降りたが彼は座ったまま。
りんかい線だけにお台場の某TV局にでも
向かっていたのだろうか……。
面識がないから話すこともなく推測に過ぎない。
有名人をみて少し驚いた

井の頭線では29日千秋楽の芝居
(劇団Hi-TOUCH『碧カガヤク季節ニ』)を
見に来ていただいた劇団俳小の重鎮
勝山了介氏とホームでばったり。

以上、二日続けて人と遭遇した話。
で、その点でいえば東演の観劇も
「二日連続」なのであった。

拠点である下北沢の東演パラータで上演中の
《キンダースペース×東演
六人の女優による六つのモノドラマ》。

勝山さんの目的も同じだったので、
駅から送迎車の集合場所まで一緒に歩いた。

パラータは下北沢から徒歩15分弱。
馴れない方には少々やっかいな道程。
なので細い商店街を抜けた場所から
劇場までをワゴン車で巡回送迎している。

待っているお客様が十人ほどいた。
勝山さんと別れ、僕は徒歩で会場へ。

この日は『ハムレット』がオフだったので
昨日、劇場で役者だった面々が
スタッフとしてお客様を迎えていた。

嗚呼、素晴らしき劇団力

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