麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

にからいち

2022年03月12日 | 身辺雑記

ニカラグアは、中米の国だが、

今日の題名は「2から1』である。

 

遥か昔、駆け出しの演劇制作者の私は、

役者のスタートラインに立ったばかりの

神谷に対して「俺の中の二位だな」と

半分は冗談だったがわりと本気(?)で

タッパのある二枚目の将来を嘱望していたのだった。

 

それは同じ現場で一緒になったときの話だが、

一観客として彼の舞台を見に行った時は

「主役も良かったけど、脇の△さんが良かったな、

俺的には。で、神谷が二番」

「また二番すか、俺?」

 

芝居に順番などないことは承知している。

二人のなかでの遊びであり、

神谷のモチベーションのスパイスになればと。

そのうち彼からの案内には

「今回は一番って言ってもらいます」等々、

共通文面の下に手書きされるようになった。

余談だが、神谷は字がきれいだった。

 

余談ついでに。

今やLINEやメールでのDMが主流。フライヤーも添付画像。

少し前は、郵送

チラシを折って入れ、案内文はコピーだけど、

一言は自筆を添えた。

さらに前はコピーがないか、あっても高価、

そもそも「失礼」という空気があって、

「コピー? じゃ行かないよ」的な反応になるから、

1枚1枚手書きだった。切手も作品に合わせて選んだ。

 

そんな骨折りを今尚続けている役者もいる。

軌道を戻す。

 

なぜ神谷の話になったかというと・・・

東京芸術劇場楽屋口の前のコンビニから

買い物して出てきた私の耳に、

「明太子500、帆立300、いや200……」と

電子タバコ片手に店先で電話する声が入ってきたから。

魚介類の注文と察せられた。

 

神谷は今、実家の老舗寿司屋を継いでいる。

そーゆーわけで思い出したのが3月10日。

 

 

昨日はたまさか豊橋に出張だった。

刈谷と豊橋は電車で30分ほど。

早く終われば、寄れるかな?と、スマホで検索もしてみた。

画面のなかでは成立したが、

仕事が終わらずリアルな実現はならなかった。残念

 

 

豊橋駅前にはスペースシャトルも発着しているようで(?)

これを使えば行けたのかもしれないが……。

さておき。

役者で二番だった男は、今や料理人として一番になった

という話。

 

あけて12日。Facebook。

〈神谷武志さんの誕生日のメッセージを送ろう〉

・・・普段はおせっかいな情報と思うのだが、

この時ばかりは吃驚した。

やはり昨日無理してでも行くべきだったのかな?

 

豊橋駅前の花の写真で「おめでとう」。

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深夜のご褒美

2022年03月08日 | 身辺雑記

連日、帰りが遅いが好きなことをしているから

苦にはならない。それにご褒美もある。

こちらはシラフだが、時刻はてっぺんあたりで

ゴキゲンな殿方も居たり居なかったり

 

とある夜、一方通行の細い路地、

僕の前を歩いていた千鳥足氏。

きっと本人は真っ直ぐなつもりなのだ。

少し右に行き過ぎて、そのままだと電柱に……

と分かっちゃいるけど体はフラ~リ、

吸い込まれるようにデンシンバシラ、

辛うじて顔は背けたけれど

肩から体ごとぶつかった。

その瞬間!

彼は「くそっ」と言いながら電柱を蹴った。

 

ええ

そんな昭和の安いドラマのようなシーンを

2022年3月に目の当たりにするなんて、

これを幸運と言わずして何というのか。

 

逆にいえばリアルなのである。

事実は小説より奇なりと、

それは考えに考えた筋書の上を行く

本当に起こる事件を指すけれど。

「そんなマンガみたいなこと実際ないよ」

って思われることが、意外にも「ある」。

  

だが。

それを創作でやろうものなら、

あまりのリアリティーのなさに野次

・・・は今の時世には飛ばないが、

ほぼほぼ呆れ返られること間違いなし。

 

さて、千鳥足氏の蹴りだが、

そのナチュラルさったらなかった。

勿論、自然の行為だから当然だ。

そして、真似てやっても面白くない。

彼は笑かす気など一切ない。

ないがゆえに面白い。

 

零時過ぎに、酔っぱらいの後ろで

そんな他愛ないことを考えるオジサンも

ちょっと痛々しいと、

少し考えを反らした隙に

彼は静まりかえったバス通りを渡っていた。

 

転ばぬために左右の腕を巧みに操る、

というか操られるというか、何れにしろ、

その角度の変化がまた絶妙なのである。

惚れ惚れするほどに。

 

思わず拍手しそうになった僕への

カーテンコールかのように、千鳥足氏は

「馬~鹿、馬ー鹿、ばぁか」と叫んだ。

見事に三つとも違うbaka。

真似するのは困難な名台詞。

 

ちょうど月が雲に隠れて、芝居でいえば「暗転」。

嗚呼、ここで救急車のサイレンが鳴れば……。

さすがに、それは望み過ぎだ。

 

とある夜。

まだ花粉症が出る前の数日前。

今シーズンも、軽めで終わるといいな

 

 

 

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赤い電車、赤い果物、赤青白のぐるぐる。

2022年03月06日 | 身辺雑記

 

通勤に丸ノ内線を使っているので、

最近ド派手な車両に出くわす。

 

イナバが「CIAOちゅ~る」の

発売10周年を記念して、特別車両

「ちゅ~るちゅ~るトレイン」。

 

猫好きにはたまらないのかしらん。

……ウクライナ侵攻で気持ちが重くなる日々、

犬派の僕の気持ちを上向きにして、

くれているような気がしないでもない。

 

 

赤つながり、というわけでもないのだが。

ここ数年、いちご関連商品がハンパないぞ

と思うのは僕だけだろうか?

 

上は民営化から15年、徐々に商売っ気が出て

店頭に文房具並べたりしているJPの

宮城の苺を売るディスプレイ。

 

コンビニなんて、いちごだらけだ。

文句があるわけはなく、むしろかなり

術中にハマって買ってもいるのよ

ただ。にしても、量が気になる。

どんだけ作ってるのさ、苺を?

 

物価上昇は、もっと気になる。

ただでさえ厳しい社会情勢下、暴走する一国

・・・いや彼の国はより経済がきっついから

無茶に出たとも言えるんだが・・・で

世界的はますます混沌となる。

 

 

訳知り顔で書いてはみたが、

もちろん解っちゃいないのである。

けれど近所の、カット800円だった

床屋さんが900円に!!

これは紛れもない事実です。

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きょうはなゆめみづきのこえをきく

2022年03月04日 | 俳優座

【京花、夢見月の声を聞く】

 

二月は短いせいもあるかも知れませんが、

はや、三月になりました。

と、書いて「下書保存」した1日の昼

……から時計の針が進んじゃって、

劇団俳優座LABO公演vol.38

『京時雨濡れ羽双鳥』『花子』の

開幕まで二週間を切ったのである。

12日後が初日

 

今月の異名はもっとも有名な弥生のほか、

花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、暮春(ぼしゅん)

ほか題名に使った夢見月や

建辰月(けんしんづき)など、なんて

悠長にも言っていられない時期となりました。

 

 

この数日で新聞取材も二社、来団いただきました。

小道具も稽古場に入りました。

上の写真は、田中千禾夫邸の庭での、古い一枚。

右から、本作品の作家の田中千禾夫、

隣が夫人で作家でもある田中澄江。

 

劇作家として立って18年のち、

千田是也らに請われて俳優座に籍を置いた

田中千禾夫は以後、座付作家として、

また演出作品も多く発表し、

1995年、享年90歳で天に召されました。

 

そんな座としても財産たる千禾夫作品ゆえ、

丁寧に丁寧に紡いでいます。

『京時雨~』は俳優座では初めての上演。

『花子』は、千禾夫がまだ俳優座に入る前に書き、

俳優座で初演した作品だ。

2/8弊ブログにも書いたけれど、初代花子は

下村節子(当時。現在は河内節子)さんで、

今回の出演者・河内浩の実の母だ。

河内は花子の父を演じる。

 

 

唐突に小道具の写真。

そして、プロモーション映像は、こんなんです。

 

OGPイメージ

俳優座LABO『京時雨濡れ羽双鳥・花子』PV

 

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