男尊女卑。
まだ根強いような、でも随分駆逐されたような
その「だんそん」ではなく、新劇交流プロジェクトⅡ
『美しきものの伝説』に登場する「暖村」。
賢明な読者にはお判りのとおり、
社会主義者・荒畑寒村をモデルにした人物。
明治・大正・昭和を駆け抜け、93歳の大往生。
その間に、若き頃に堺利彦・幸徳秋水、
結婚後に田中正造らと出会い、影響を受け、
1912年、大杉栄と『近代思想』創刊。
大杉は5/27付弊ブログで紹介した「クロポトキン」、
堺に関しては、次の回で取り上げる予定である。
さて『美しきものの~』の時代は男尊女卑が
まだ根強い時代で、そこに光を穿つ人物が多く出てくる。
稽古場では、それが立体化する日々。
丁度一週間ぶりの「新劇交流~」の記事となったが、
その間にチケットは飛ぶように売れて、
残すは23木、24金(いずれも夜の回)のみ。
かつ、僅少! 嬉しい悲鳴です。
110年前の日本。
しかし十二分に「今」に連なる舞台に期待が大きいのだろう。
写真は、東演からの帰り道、酒屋の店頭。
個性豊かなアルコールの缶に、110年前の日本に生きた
劇中の「個性豊かな」人物を重ねて・・・