尾行とは・・・
「相手に気づかれないように、後をつけていくこと。
後をつけて、その行動を監視すること」
・・・と字引には出ているので、
以下の用法が正しくないのは判っているけれど。
千秋楽の空。
新劇交流プロジェクトⅡ『美しきものの伝説』
(作/宮本研、演出/鵜山仁、於/俳優座劇場)は
6月26日に無事終幕。
16日に開幕、追加公演含む13ステージ。
三好十郎『その人を知らず』に続く第二弾。
前作5劇団から今回は7劇団へ。
おおむねこの手の企画は、最低でも三回ないと格好がつかない。
とはいえ。
大がかりなプロダクションになるので、
ひょいひょい出来るものでもない。
あうるすぽっとでの新劇交流プロジェクトが2017年。
Ⅱは2020年の予定だった。
ご想像通りCOVID-19禍で延期になり22年。
であるから、3~4年後にⅢというのが順当なところ。
今回、7劇団から制作者が名を連ねたが、
制作トップとともに経営トップのプロデューサーが多数。
恐らく次回作までは意気軒高だろう。
そんな先人達を「尾行」した次の世代が、
また異なるシリーズタイトルとともに、
「新劇」を世に問うことを期待している。
末筆ながら「尾行」も『美しきもの~』の
登場人物で、大杉栄と野枝を監視する特高警察だ。