昨日の田原のサンプロ。
加藤紘一と竹中平蔵のバトルは面白かった。
好き嫌いは別にして、かつては自民党のプリンスと言われ、名門大派閥の宏池会首領であった加籐と、小泉さんの右腕として重用され、参院議員となり内閣の中枢大臣を歴任した経済学者であるわけだが、良くも悪くも人間の内面を見せつけられた昨日の争いだった。
竹中は、加藤から小泉・竹中改革を厳しく批判されたが、失われた10年を作った張本人である加籐さんから言われたくないと言い放ったのは、日本の不良債権処理をやったのは自分だという自負の表れであったろう。加籐紘一は1991年に宮沢内閣の官房長官を皮切りに、党政調会長、3期連続の党幹事長の要職を務めた10年だったが、2000年11月の加籐の乱で失脚した。日本の超名門銀行であった長銀に8兆円近くの公的資金を注ぎ込みながら、2000年3月に米国の投資会社リップルウッドにたった10億円で売り払った。しかも政府保証の瑕疵担保責任付きだったから、宏池会の故・宮沢喜一と加藤の一の子分であった谷垣貞一などは、我々の財産を米国のファンドに持参金付きでくれてやった犯罪者だ。
一方、竹中にしても、膨大な不良債権を処理したのは小泉・竹中コンビであったことは間違いないが、欧米の金利が平均5.5%の時代に、日本の金利をゼロにして、本来国民に支払うべき富を払わず、すべて銀行の利益にした。その恩恵にあずかった三菱、みずほ、三井住友の3大メガバンクは、今もって1円の法人税も払っていない。そして、小泉・竹中は登録型の製造派遣を認め、後期高齢医療という姥捨て山制度を作り、国の根幹を揺るがす年金不正を放置し、農業を疲弊させ、郵政民営化と道路公団民営化などは真っ赤な虚偽、三位一体改革の頓挫、などなど小泉・竹中の構造改革と言われるものは、欺瞞を綺麗なラップに包んだ羊頭狗肉ではなかったのか。竹中平蔵は言う、「官僚の抵抗が凄かった」。その弁解は評論家なら通用するだろうが、小泉政権の5年半、権力の中枢にいたメッテルニヒとしては、空ろな弁明だ。
★ 韓国朝鮮という国、自殺の真相。
韓国の大統領は辞任するたびに悲惨な運命を辿る。まるで暗黒時代の政敵追い落としのような雰囲気がある。それは政治の腐敗構造と市民社会の未熟性を反映しているのではないのか。今、韓国朝鮮人のノムヒョン自殺に対する感情的高ぶりと相俟って、現政権が一歩間違えれば、ドン底の韓国不況の中、政権打倒のうねりとなる危険性さえはらんでいる。さて、韓国にいる記者に電話で自殺の理由を聞いてみた。「ヨボセヨ、・・・」彼の説明では、検察が巨額賄賂の事情聴取を行なった後、在宅起訴か逮捕拘束かの議論になった際、自殺する3日ほど前に「逮捕」に舵を切ったのだという。それを知った前大統領は、山に登る覚悟を決めたのではないかと言う。アイゴーチュケッタ。
(ムラマサ、ニヒルだ)
加藤紘一と竹中平蔵のバトルは面白かった。
好き嫌いは別にして、かつては自民党のプリンスと言われ、名門大派閥の宏池会首領であった加籐と、小泉さんの右腕として重用され、参院議員となり内閣の中枢大臣を歴任した経済学者であるわけだが、良くも悪くも人間の内面を見せつけられた昨日の争いだった。
竹中は、加藤から小泉・竹中改革を厳しく批判されたが、失われた10年を作った張本人である加籐さんから言われたくないと言い放ったのは、日本の不良債権処理をやったのは自分だという自負の表れであったろう。加籐紘一は1991年に宮沢内閣の官房長官を皮切りに、党政調会長、3期連続の党幹事長の要職を務めた10年だったが、2000年11月の加籐の乱で失脚した。日本の超名門銀行であった長銀に8兆円近くの公的資金を注ぎ込みながら、2000年3月に米国の投資会社リップルウッドにたった10億円で売り払った。しかも政府保証の瑕疵担保責任付きだったから、宏池会の故・宮沢喜一と加藤の一の子分であった谷垣貞一などは、我々の財産を米国のファンドに持参金付きでくれてやった犯罪者だ。
一方、竹中にしても、膨大な不良債権を処理したのは小泉・竹中コンビであったことは間違いないが、欧米の金利が平均5.5%の時代に、日本の金利をゼロにして、本来国民に支払うべき富を払わず、すべて銀行の利益にした。その恩恵にあずかった三菱、みずほ、三井住友の3大メガバンクは、今もって1円の法人税も払っていない。そして、小泉・竹中は登録型の製造派遣を認め、後期高齢医療という姥捨て山制度を作り、国の根幹を揺るがす年金不正を放置し、農業を疲弊させ、郵政民営化と道路公団民営化などは真っ赤な虚偽、三位一体改革の頓挫、などなど小泉・竹中の構造改革と言われるものは、欺瞞を綺麗なラップに包んだ羊頭狗肉ではなかったのか。竹中平蔵は言う、「官僚の抵抗が凄かった」。その弁解は評論家なら通用するだろうが、小泉政権の5年半、権力の中枢にいたメッテルニヒとしては、空ろな弁明だ。
★ 韓国朝鮮という国、自殺の真相。
韓国の大統領は辞任するたびに悲惨な運命を辿る。まるで暗黒時代の政敵追い落としのような雰囲気がある。それは政治の腐敗構造と市民社会の未熟性を反映しているのではないのか。今、韓国朝鮮人のノムヒョン自殺に対する感情的高ぶりと相俟って、現政権が一歩間違えれば、ドン底の韓国不況の中、政権打倒のうねりとなる危険性さえはらんでいる。さて、韓国にいる記者に電話で自殺の理由を聞いてみた。「ヨボセヨ、・・・」彼の説明では、検察が巨額賄賂の事情聴取を行なった後、在宅起訴か逮捕拘束かの議論になった際、自殺する3日ほど前に「逮捕」に舵を切ったのだという。それを知った前大統領は、山に登る覚悟を決めたのではないかと言う。アイゴーチュケッタ。
(ムラマサ、ニヒルだ)