武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

市橋の失敗。 日本の革命法廷。

2009年11月13日 | 人間の欲望

★市橋達也の失敗。
市橋は医師志望だったが、大学医学部受験に失敗した。東京の医学部専門予備校に通ったが挫折、ある大学の夜間部に入学したが退学。
そして市橋の行動は、「切れる性格」だったという。何かに瞬間的に切れて暴発するという性格は、医者には向いていない。その後、20歳の時に千葉大学園芸学部に入学した。専攻は庭園デザインだったが、卒業しても定職に就くことはなく、親からの仕送りを受け、市川の分譲マンションに住んでいた。父は愛知県の大病院の外科部長だったが、事件後に退職、母は歯科医だったが、今はやっていない。実家は羽島市の閑静な住宅街にある。
さて市橋は、食事も摂らず、痩せたキリギリスのような感じで、桜田門は、「ハンストなら、まずい」と気を揉んでいる。28歳にもなって月30万円以上もの金を親から仕送りをもらっていれば、世の中の苦労を味わうことはない。いつまでも大人になり切れない鳥カゴの中の少年だったのではないのか。
逃亡中、土木現場の土方の仕事は真面目であったというから、もっと早く仕事をしていればよかった。病気でもない息子に、仕送りを続けていたのは、親の甘やかし以外の何物でもない。その人生の満たされぬ空疎が、イギリス人美人女性の殺害に至ったとすれば、オモチャを与え過ぎた、精神の過食だったのではないのか。
それを補償するかのように、逃亡生活において市橋は、肉体労働に仕事の喜びを見出したのか、それとも世捨て人の心境だったのか、あるいはパンを得て、夜露をしのぐ為の労働であったのか。メモを取りながら仕事のやり方を覚えていく几帳面さと熱心さは、労働に対する飢え、あるいは精神の飢えを満たすものであったのか。

★行政刷新会議の「事業仕分け」。
まずネット中継で仕分け会議を見た。ヘタなドラマより面白い。昨日は枝野と馬淵が主宰する国交省関係を見た。ネット中継は定点中継だから何も動きはないが、質疑のやりとりに迫力があって面白い。
守る官僚は、丁寧な言葉で喋る「慇懃無礼」、倫理の教科書を読んでいるようなもので無味乾燥。官僚は言う、「そういう方向性で仕事を行なっている」 という意味は「そういう方向性ではあるが、その方向ではない」。
「1社入札は7割です」と言った場合、さらに質問をしなければ、それが件数なのか金額ベースなのか言わない。それを突っ込むと、「手元に資料がない」と言って答えない。これだけ官僚の欺瞞と堕落が、衆人監視の中で明るみに出るのは、まさしく革命法廷ではないのか。攻める民主党議員と専門家は、鋭い突っ込みだったが、守る官僚にはプライドも真実味もなかった。
本ページは官僚の欺瞞と腐敗を、かねてから追及してきたが、フランス革命法廷で裁かれたルイ王朝の貴族たちも、このようなものであったろうか。しかし、日本の革命法廷では一滴の血も流れないのだから、何とも寛容で、平和なものだ。
さて革命法廷で盛んに使われる対策と傾向の必須ワードは、
「天下り役人の人件費が高過ぎる、年収1700万円がゾロゾロ」
「財団法人なのに国の補助金が多すぎる」
「子供未来、子供読書振興、高齢者雇用開発、女性教育開発、名前は立派だが天下りは何人?年俸はいくら? 退職金はいくら? 説明して」
「事業価値はない。 300億円の基金を国に返納せよ」
「地方の町づくりに国が関与する必要はない。町にとって大きなお世話だ」

「ハコモノが増えるばかり」
「なぜ一社入札なのか。なぜ随意契約なのか。なぜ派遣社員が多いのか」
「都合の悪いデータを隠していませんか」
「実際の事業は民間企業に丸投げですか」
さてさて、一滴の血も流れない革命法廷は今日も続く。

鳩山由紀夫とハニー谷垣。
初の党首討論の目途が立たないという。18日の党首討論で進めて来たが、民主党は、「国会日程がタイトになってきた」と、逃げている。なぜなら、総理の金に絡む犯罪を追及されるのはまずいということだ。ハニー谷垣は、「鳩山さんは堂々と受けて欲しい」と述べたが、鳩山の尻に火がついている以上、党首討論はできないだろう。
山岡賢次
「民主党の質問を省略しても、法案を優先したい」と述べ、国会で民主党議員が質問しないこともあり得るという。衆院本会議では鳩山総理への代表質問をしなかった民主党。国会とは論戦の場であると思っていたが、単に採決の場であったとは。
12日のニューヨーク・タイムズ
オバマが今日やって来る。 我々、本ページはバラク・オバマを歓迎する。
さて、12付け米国ニューヨーク・タイムズが日米関係について、「rift is growing between US and Japan (亀裂が深まっている) と述べ日本に警告を発した。インド洋の給油活動の撤収を表明したことで表面化し、さらに普天間基地問題で「米政府に批判的姿勢を示した日本」。また日本が突然、米国政府に対し控えめな姿勢を変え、公然と論争を挑むようになってきたと述べた。
これは間違いだらけの米国の反応だ。この記者は勉強不足。韓国系なのか。
まず日本は、インド洋撤収をやろうとしているが、代わりにアフガン向けに2010年から5年で、5億ドル(4500億円)の支援を行うことを、ヒラリー・クリントンに今週、岡田克也が直接、表明している。このような巨額援助を行なう国は日本以外にない。
「公然と論争を挑む」、米国はディベートの国、自由な意見、議論を保証する国ではなかったのか。1995年に橋本とビル・クリントンの日米首脳の間で、普天間基地を遅くても2002年までに廃止することを正式合意している。その合意文書を一度読んだらどうか。

韓国。
岩手県盛岡市にある「岩山漆芸美術館」を運営している韓国人の全龍福・館長(57)が、今年の11月末で閉館することを、土地・建物を所有する盛岡市に伝えて来たという。韓国の俳優ペ・ヨンジュンが名誉館長に就任し、今年8月にオープンしてから、わずか4か月で閉館となった。
実は、オープンに際して、盛岡市が1000万円以上の設備投資をしていた。

閉館を決めた理由について、韓国人の館長は、「ぺ・ヨンジュン事務所が急きょ出資を止め、資金繰りが困難になった為」と説明した。

美術館の本当のオーナーである盛岡市は、無駄な出費となったことに困惑しているが、その閉館の連絡は、10月30日に担当者が電話一本で伝えて来ただけという。

★天安門事件20周年。
上海の人権活動家、馮正虎(55)が、中国に帰国を拒否されたことに抗議し、成田空港の入国手続き前の制限エリアで、10日間にわたって寝泊まり籠城を続けているという。中国に入国を拒否され、日本に戻されたのだが、日本への入国手続きを拒否している。彼は、1989年の天安門事件の際に、軍の弾圧に抗議する声明を出して職を追われた。成田の制限エリアで、夜はイスで寝ているという。「中国が帰国を認めるまで、成田空港にとどまる」 としているが、日本の施設に保護したらどうか。
「窮鳥、懐に入れば、これを殺さず」。
(ムラマサ、鋭く斬る)

 

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